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This article was written on 05 3月 2008, and is filled under books, 外国人著者.

チェルシー・テラスへの道

チェルシー・テラスへの道〈上巻〉 (新潮文庫)
ジェフリー アーチャー 永井 淳
新潮社 (1991/06)
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チェルシー・テラスへの道〈下巻〉 (新潮文庫)
ジェフリー アーチャー 永井 淳
新潮社 (1991/06)
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アーチャーの言う、サーガ(長編小説)です。
ケインとアベルと同様に、
複数の登場人物の視点から物語を描く手法を採っています。
Wikiにもわざわざこの小説の項目がある様に
その手法が際立っているのと
(ケインとアベルの時よりも、より斬新な感じを受けます)
各章の冒頭にボールドで各登場人物の心情を綴っているのも面白いです。

ロンドンのイーストエンド(下町)で生まれた主人公のチャリー・トランパーが
手押車での大道商売から始まり、
ウエスト・エンド(ロンドン中心地)のチェルシー・テラスという高級商店街に出店
徐々に周囲の店を買収し、その地に百貨店を築くという
典型的なサクセスストーリーです。

前述のサーガの効果もあって、飽きずに、むしろ夢中で読めます。
凄く面白かったです。
アーチャーの作品の中で好きな作品の上位に入る位。
途中で様々な困難に出会うのですが
これがまた素晴らしいスパイスになっています。

第一次大戦の頃のロンドンが舞台なのですが
当時の人々の生活も想像できて、
そういった意味でも興味深く、面白く読めました。
また、当時の価値観も面白いですね。
この主人公が創った百貨店は株式公開するに至るのですが
そのあたりの描写も面白いです。
欧米、特にイギリスの当時の風俗、社会構造などが描かれています。

読後感が良いのも、このタイプのアーチャー作品の特徴かもしれません。
ケインとアベルよりも秀逸と思う作品なのですが
またしても絶版なのは理解出来ないですね・・・(^^;

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