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This article was written on 09 1月 2010, and is filled under books, fiction, 日本人著者.

不毛地帯

不毛地帯 (第1巻) (新潮文庫 (や-5-40))
山崎 豊子
新潮社
売り上げランキング: 3159

不毛地帯 第2巻 (新潮文庫 や 5-41)
不毛地帯 第3巻 (新潮文庫 や 5-42)
不毛地帯 第4巻 (新潮文庫 や 5-43)
不毛地帯 第5巻 (新潮文庫 や 5-44)

なんだか書店に平積みされているので、
技術本以外が読みたかった事もあり手に取りました。
ドラマ化されていたんですね・・・
テレビ見ない(見る時間に帰れない)ので知りませんでした。

第1巻は主人公のシベリア抑留を中心に展開されます。
祖父がシベリア抑留経験があったのですが、
存命中は戦争時の経験を含め、決して自分からその話をする事はありませんでした。
子供だった私も何だか聞いてはいけない話の様な気がして
祖父が一体どのような経験をしたのかは、全く聞くことも何もありませんでした。

本書を読んでいて、あまり今まで深く考えたことのなかったシベリア抑留当事者の状況、
決して自ら口を開くことがなかった祖父の心境を、ほんの少しだけ理解できた気がします。
そして、大学でロシア(当時はソ連)に関連する分野に進んだ孫を
一体どのような気持ちで受け止めていたのか、
それを思うと、今更ながら申し訳ない気持ちにもなりました。
(祖父は私が大学在学中に永眠しました)

後半は何だか男性が好きそうな展開に・・・(^^;
島耕作と被ったのは私だけでしょうか?
仕事をバリバリこなし、権力闘争に打ち勝ち、若い女性と再婚し
でも自分の主人(社長)には忠誠を貫くという
まさに昭和の時代を知るサラリーマンなおじ様たちのアイドルの様です。
・・・と、いささか冷ややかな目で読んでしまったのは、
私が女性だからですね。きっと。(^^;

面白かった事は面白かったのですが
後半は
「そんな仕事も出世も女も上手くいくなんてウソくさー」
という思いを加速度的に強めながら読んでいました・・・(笑

モデルとされる瀬島龍三氏も実際は色々とあった方の様ですし
沈まぬ太陽と同様にフィクションはフィクションとして割り切らないと
妙な昭和美化状態になりそうで怖いですね。

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