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This article was written on 17 4月 2010, and is filled under books, fiction, 外国人著者.

数学的にありえない

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これも「このミステリーがすごい!」で高評価だったものです。

何でもっと人気が出ないのか?と思う位に、物凄く面白いです。
久しぶりに文句なしに楽しめた小説でした。

確率をはじめとする数学的要素や量子力学を絡めるところが見事です。
ラプラスの魔がこの小説の基本線になっていますが
それをここまで楽しませてくれるというのは、驚きました。

また、登場人物のひとりである元KGBのナヴァ(女性)の後半においての活躍は
ミレニアムのリスベットを連想させます。
こういった要素も面白くさせている要因ではないでしょうか。
実際、ミレニアム以来ですね。
こんなに面白かったのって。(^^

この著者のデビュー作だそうです。
次回作が早くも楽しみです。

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