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This article was written on 02 9月 2009, and is filled under books, fiction, 日本人著者.

沈まぬ太陽 アフリカ篇

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あまりにも有名な作品ですが、今更ながら初めて読みました。

日本航空をモデルに労働組合の代表を務めた主人公が受けた不条理な扱いを中心に
航空会社内部の問題を描いています。
wikiの該当記事を読めば分かるのですが
登場人物も実際のモデルが存在する事が多く、
何とも事実に近い小説になっています。

主人公は労働組合の代表を務めた関係で「アカ」のレッテルを貼られ
カラチ、テヘラン、ナイロビと8年もの見事な左遷人事をされるのですが
酷いな〜と思いつつ、何で会社を辞めないのかしら?とも思いながら読んでいました。
普通、あそこまでされたら(家族、ましてや子供達も犠牲になってるし)
さっさと辞めて違う会社に行くと思うのですが、時代の差でしょうか?

完全に会社が悪者、主人公が善者と描かれていますが
実際の事実とは若干異なる事もある様です。
小説だからと言ってしまえば、それまでなのですが
ここまでモデルが分かりやすいと、
人によっては結構な迷惑だったのではないかと思います。

主人公のモデルとなった方も、かなり有名な方で調べればすぐに経歴などが分かります。
拝見させていただきましたが、
う〜む、これではアカと言われても仕方が無いかも
としか思えない経歴と実績でしたし
他にも善人とされていた会長は実はあまり評判が良くない方だったり
逆に悪人とされていた社長は、また逆だったり・・・
#ネットに散在する、これらの評判も
#それぞれの立場から見ての事と思いますので、
#確実とは言えないかもしれません。

ただ、これらが(人物像は除き)真実であるならば
日本航空に労働組合が複数存在するのかは理解できました。

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