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面白いので結局一気に読んでしまうのですが
ここまでくると何だかなぁと思ってしまったのも事実です。
この小説は、多数の関係者を取材したもので、登場人物、各機関・組織なども事実に基づき、小説的に再構成したものである。
なんていう前書き無く
純粋に小説だった方が面白く読めた気がします。
今度は新たに外部から迎えられた会長を中心に展開されていきます。
この会長がもの凄く良い人に描かれていて
感情移入してしまう程だったのですが
ふと、モデルが鐘紡の伊藤淳二氏である事を思い出し
何だかなぁと微妙な気持ちになりました。
伊藤淳二氏と言えば、粉飾決算で会社を追われた後も
鐘紡記念病院の名誉理事長に就任した人物です。
こういった小説の題材にされてしまう会社も問題だらけなんでしょうし、
このあたりの登場人物のモデルも一筋縄じゃいかない人ばかりなんでしょうね。
人間って・・・と思ってしまう小説でした。(^^;