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This article was written on 09 1月 2008, and is filled under books, non fiction.

獄中記―地獄篇

獄中記―地獄篇 (角川文庫)
ジェフリー アーチャー
角川書店
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以前から読もうと思いつつ、そのままでいたのですが
気がついたらジェフリー・アーチャーの著作の絶版の多い事・・・
今のうちに入手して読んでおかなければと読み始めました。

ジェフリー・アーチャーが偽証罪で服役した際の獄中記です。
#偽証罪といっても大した嘘じゃない様に思うのですが・・・
#このあたりは本書の訳者あとがきに記してあります。

貴族であり、一流の人気作家であり、上院議員でもある(つまり大金持ち)著者が
全く今まで交わることの無いタイプの人間と獄中で交流していく様は
それだけでも非常に興味深いものですが
ここはやっぱりアーチャー節といった感じで
面白く、読む人を引きずりこむ様に展開していきます。
あっという間に一気読みしてしまいました。

獄中といえども流石イギリスと思う部分があったり
現在の制度の問題点などを受刑者の視点から冷静に指摘しています。
これらの指摘点のうちいくつかは本書発行後に改善されたそうで
単純にアーチャーの影響力なのかと思っているのですが
それだけが改善のきっかけでないにしても
イギリスにおけるアーチャーの影響力の凄さも感じさせます。

一気に続編である煉獄篇を読みたいところなのですが
なんと既に絶版との事。
一体、出版社は何を考えているのか・・・
煉獄篇はオークションなどの古本として入手可能ですが
さらに続く天国篇は邦訳すらされていないとの事。
一貫性を持って出版計画をして欲しいものです。

天国篇は原書を読むしかないんですかね・・・orz

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