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This article was written on 16 1月 2011, and is filled under books, fiction, 日本人著者.

珍妃の井戸

珍妃の井戸 (講談社文庫)
浅田 次郎
講談社
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蒼穹の昴の続編です。
書店で蒼穹の昴と一緒に大人買いしました。

義和団事件時の西安蒙塵の際、
紫禁城の井戸に落とされて殺害された光緒帝の妃であった珍妃が
実際には誰に殺害されたのか?という小説になっています。

4人の外国人が当時の事件を知る者の証言を集めながら真実の解明をしようとします。
それらの外国人というと
大英帝国海軍提督、露清銀行総裁、東京帝国大学教授、ドイツ帝国陸軍大佐
という、何ともこの時代を反映した人物設定なんですね。

面白かったといえば面白かったのですが、物足りなさもあったのも事実。
蒼穹の昴が素晴らしかっただけに、失速したかの様な感じで残念でした。
何か不完全燃焼といった感じ。(^^;

ちなみに紫禁城には今も珍妃が殺害された井戸が「珍妃井」として残っています。
これが予想以上に小さい井戸なんですよね・・・
当時も同じ大きさだとすれば、一体どの様にして井戸に入れたのかが不思議です。
私としては誰が殺害したかというより、どうやって入れたのか?が知りたいです・・・
肩かお尻が絶対に引っかかってしまうと思うんですけど。(^^;;;
珍妃の遺体を井戸から引き上げ弔ったのは日本軍だった記録があるので
あの大きさの井戸に入っていたというのは事実のようです。

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