待ちに待ったアーチャーの最新刊(邦訳では)です。
アーチャーの作品なので面白いだろうと予想はしていましたが
予想以上に面白くて、一気に読んでしまいました。
あまりに面白くて、読み終わった後にもう一度読み返してしまった程です。
舞台となるベルマーシュ刑務所の様子が妙にリアルなのは
ご本人が収監されていたからなのでしょうね。(^^;
アーチャーの本領発揮といった感じのストーリー展開で
最後の方は、鮮やかとしか言いようの無く、
本当に凄い作家なんだなと改めて思いました。
次作が今から待ち遠しいです。
この作品を読んでいて訃報が。
翻訳者の永井淳さんがお亡くなりになられたそうです。
アーチャーの作品のほとんどは永井さんの翻訳によるもので
永井さんの翻訳以外では違和感を感じてしまう程でした。
個人的なおつきあいもあった様で、
時折巻末に登場する訳者あとがきでは、
アーチャーの様子や反応、作品の意図などを紹介していただき
それを読むのも楽しみの1つでありました。
この先、永井さんの翻訳で読めないと思うと本当に残念でなりません。
私の中では最も好きな翻訳家でした。
ご冥福をお祈りします。