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巨大企業の農薬工場による土壌汚染を巡る裁判から始まります。
この農薬による土壌汚染の話は、以前に観た映画、フィクサーと非常に似ています。
この手の話って多いんでしょうか?
もしかしたら社会問題になっているのかも・・・

本書の方では、この裁判で多額の損害賠償金を課せられた企業が
最高裁裁判官を自分たちに有利な物を就任させようとする、最高裁裁判官選挙の話です。

全く知らなかったのですが、アメリカでは州によっては裁判官を選挙で決めているそうで
(任命制の州の方が多いそうですが)
企業が自分たちに有利に働く裁判官を支援するのも
訴訟大国、消費者訴訟の多いアメリカでは、ある意味納得できる話です。
しかし・・・裁判官の様な公平性が求められる職を選挙で決めるのは違和感が・・・(^^;

その裁判の様子も日本では考えられない位に派手です。
(ある意味、日本の騒音を撒き散らす選挙カーも派手とも言えますが;)
裁判官候補のテレビコマーシャルって、凄い違和感です。
裁判官って世論には流されず、法を遵守するというイメージなんですけど。

そんなアメリカの状態に驚かされながら読み進めていたのですが
どうにも読後感があまり良くありませんでした。
決して面白くないというのではなく
どちらかというと面白い方ではあるのですが
あまりにも「腐った」状態にうんざりするというのもあるかもしれません。

この著者の作品は初めて読んだのですが
法曹界出身との事で、現状への警告、問題提議の意味もあるのかと思います。