The Art of UNIX Programmingposted with amazlet at 09.01.08Eric S.Raymond
アスキー
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amazonの商品説明には「Unixプログラミングの入門書」とありますが
実際にはUnixの歴史、成り立ちを含めた考え方とか、もっと総括的に捉えて解説している本だと思います。
この本でUnixが使えるようになるといった事や
Unixプログラミングが出来るという方向ではないです。
(設計思想としては有用だと思います)
私自身、Unixに馴染みが薄い方なので、とても新鮮に面白く読むことが出来ました。
良く「初心者向け」のUnix本に書かれている
Unixはファイルが基本です
という内容。
これにいまいちピンと来ないというか、だから何?位にしか感じ取れない未熟者だったのが
この本でなるほどと心の底から納得できたり
その「思想」にUnixはもちろん、それを受け継いでいる現在と
やっと上手く、しっくり繋がった様に感じています。
興味深かったのは
今や当たり前となっているオブジェクト指向にカテゴライズされると思われる設計思想。
私の中ではUnixのそれとこれらは全くリンクしていなかったのですが
実は同じ方向を見ている事が分かって、納得できた事。
@@思想だからというのではなく
より良くする為に、改善する為に同じ方向を見ているというか
きっとこの考え方がベストであり、洗練された結果なのだろうと感じました。
全く見当違いの理解だったら笑えますが・・・(^^;
この本を読む前と後ではUnixに対する認識が変わりました。
前述した様に
Unixがファイルシステムなのは分かってるけど、だから何?
という位の認識の方には絶対にお勧めです。
自分がそうだった事もありますし
Unixに限らず、今後の設計が変わると思います。