カテゴリー : non fiction

帝都東京・隠された地下網の秘密

帝都東京・隠された地下網の秘密 (新潮文庫)
秋庭 俊
新潮社
売り上げランキング: 160970

題材は非常に面白くていいと思います。
実際、タイトルにひかれて購入しましたし・・・
しかしながら本として、文章としての構成に疑問を感じます。
とにかく何がいいたいのか分かりにくいです。

資料の提示の仕方も再考して欲しいと思うまでに何が言いたいのか分からない。
文章を読む限りでは、書いている(説明している)本人は分かっているけど
それを客観的に分かりやすく伝えるという基本的な事が出来てないと思います。
また、仮説の嵐で、一体どこまでが資料などから判明している事実で
どこからが著者の想像なのか分かりにくいです。

題材が面白いだけに非常に残念です。

大統領の料理人

大統領の料理人
大統領の料理人

posted with amazlet at 08.09.10
ウォルター・シャイブ
ベストセラーズ
売り上げランキング: 13769

ヒラリー・クリントンによって採用され、
ホワイトハウスの総料理長になったWalter Scheibの回想録です。

別にヒラリー・クリントンが好きな訳でも
(どちらかというと生理的に受け付けられないかも)
アメリカの政治に興味があるわけでもなく
単純にホワイトハウスの食事はどうなっているのか?という好奇心から手に取りましたが
予想以上に面白く、あっという間に読みました。

ホワイトハウスでは公式行事などの食事にフランス料理でもてなしをしていたそうですが
ヒラリー・クリントンはそれには納得せず
もてなしの為のアメリカ料理を出したいと希望し、著者を採用するに至ったそうです。

今までの習慣を破り、新しい試みにクリントン氏と共に取り組む著者の話、
その後、政権が変わり、ブッシュ氏がホワイトハウスの主となってからの食の変化など
かなり面白く読めます。
まさに台所事情といった感じです。

政治的な話などは全く出てこないのも好感がもてます。
そして、所々にレシピも掲載されていて
あまり馴染みの無い、良い印象の少ないアメリカ料理ですが
そのうち試してみようかと思うものもちらほらあります。

amazonのコメントにもありましたが、巻末の解説が残念です。
本書は政治について触れていないのに
無理やりに政治に当てはめて解説していて
折角の楽しい読後感が台無しにされた様な・・・

本書は政治色の強い舞台において
政治に触れず、人、特に「食」にフォーカスして
1個人の見た事を描いているからこそ面白いのだと思います。
それを無理に政治に当てはめてしまっては台無しと思うのですが・・・

解説者に政治ジャーナリストを選んだ編集の失敗だと思います。
それだけが残念でした。

墜落現場 遺された人たち―御巣鷹山、日航機123便の真実

墜落遺体を読んだ後に気になっていた本です。
事故に関わった方々が、その後どのように受け入れ、過ごしているのかという事が
時間を経た後に書かれています。
実際、読んでいて涙が出て仕方ありませんでした。
(なので電車では読めませんでした・・・)

8月は墜落遺体ばかり書店に並んでいる様ですが
是非この本も一緒に並べて欲しいです。

墜落の夏―日航123便事故全記録

墜落の夏―日航123便事故全記録 (新潮文庫)
吉岡 忍
新潮社
売り上げランキング: 2128

8月中にエントリしておきたかったのですが
忙しくて書評(という程のものでもないけれど)が追いつかず。

墜落遺体を読んだ後に気になったのが
本当のところはどうだったのかという事と
事故に関わった方々のその後でした。

日航機墜落事故に関する書籍は探すと結構見つかるのですが
純粋に事実が知りたかったので
「謎」とか陰謀論とかが多くて食指が動かずにいた所に
この本を書店で見つけました。

期待通り、陰謀うんぬんは「そういう話もあがった」という程度で
事実を丹念に調べ上げ、
巨大システムを正しく運用していくことの難しさを伝えています。
講談社ノンフィクション賞を受賞したというのも納得です。

たまたま興味を持って、一通り知っておきたいという気持ちで手に取りましたが
飛行機に限らず、巨大システムに何かしら関わっている社会に生きる人間として
そしてモノを作る(一応;)エンジニアとして
この本は色々と考えさせられる機会となりました。
良書だと思います。

墜落遺体―御巣鷹山の日航機123便

墜落遺体―御巣鷹山の日航機123便 (講談社プラスアルファ文庫)
飯塚 訓
講談社
売り上げランキング: 278

クライマーズ・ハイに続いて書店店頭で見かけたのを機に手に取りました。

著者は群馬県警の方で
実際に遺体の身元確認の責任者として従事されていた方です。

壮絶です。
しかしながら、目をそらしてはいけない気がして
一晩で一気に読み終えました。
死というものに対する考え方が変わった様に思います。

身元確認に尽力した結果、
無理がたたって寿命を縮めてしまった何人もの方が文中に出てきます。
もちろん、無理の結果、影響が出てしまった人、そうでない人もいる訳ですが
その使命感というか、志には本当に頭が下がります。
人間って捨てたものではないなと思う一面もありました。

獄中記―地獄篇

獄中記―地獄篇 (角川文庫)
ジェフリー アーチャー
角川書店
売り上げランキング: 281505

以前から読もうと思いつつ、そのままでいたのですが
気がついたらジェフリー・アーチャーの著作の絶版の多い事・・・
今のうちに入手して読んでおかなければと読み始めました。

ジェフリー・アーチャーが偽証罪で服役した際の獄中記です。
#偽証罪といっても大した嘘じゃない様に思うのですが・・・
#このあたりは本書の訳者あとがきに記してあります。

貴族であり、一流の人気作家であり、上院議員でもある(つまり大金持ち)著者が
全く今まで交わることの無いタイプの人間と獄中で交流していく様は
それだけでも非常に興味深いものですが
ここはやっぱりアーチャー節といった感じで
面白く、読む人を引きずりこむ様に展開していきます。
あっという間に一気読みしてしまいました。

獄中といえども流石イギリスと思う部分があったり
現在の制度の問題点などを受刑者の視点から冷静に指摘しています。
これらの指摘点のうちいくつかは本書発行後に改善されたそうで
単純にアーチャーの影響力なのかと思っているのですが
それだけが改善のきっかけでないにしても
イギリスにおけるアーチャーの影響力の凄さも感じさせます。

一気に続編である煉獄篇を読みたいところなのですが
なんと既に絶版との事。
一体、出版社は何を考えているのか・・・
煉獄篇はオークションなどの古本として入手可能ですが
さらに続く天国篇は邦訳すらされていないとの事。
一貫性を持って出版計画をして欲しいものです。

天国篇は原書を読むしかないんですかね・・・orz

日本の近代史

最近の反日運動やなんかで日本の近代史に興味を持ちました。
というのも元々歴史好きなんですが
高校大学と世界史ばかり専攻してきたので
日本史自体の知識が非常に浅いという
これは日本人としていかがなものか
ってな事で技術本を読まずして近代史関係の本を読み漁ってます。

僕の見た「大日本帝国」—教わらなかった歴史と出会う旅
西牟田 靖
エビデンス・コーポレーション株式会社
情報センター出版局
(2005/02)
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通常24時間以内に発送


きちんと日本の近代史を知ろう!と思ったきっかけになった本です。
筆者の方の「自分の目で見て書く」という姿勢に好感を持ちます。
もちろん歴史解釈というものは
今現在単純に目で見えるものだけで解釈を出来ないのは分かっていますが
こうした現実とそれを受け入れるのはどう消化するかは別にして
大事な事なんじゃないかと思います。

はじめて学ぶ日本近代史 (上)
大日方 純夫
大月書店 (2002/03)
売り上げランキング: 30,162
通常4?5日以内に発送



はじめて学ぶ日本近代史〈下〉—日露戦後から敗戦まで
大日方 純夫
大月書店 (2003/03)
売り上げランキング: 32,990
通常4?5日以内に発送


おそらくこの内容は「教科書問題」で騒いでおられる諸外国の皆様も納得するんではないかと
正直思いました。
私の中でずっと疑問だった
「南京大虐殺はあったのか?」と
「何故中国と韓国だけに圧政をひいたのか?圧政ではなかったのではないか?」
の答えに繋がるものは得られたと思います。
南京?の当事者の日記の解説部分等は顔をしかめて読んでいました。
私の中の答えは「規模に関わらず虐殺はあった」ですが
今後も色々な本等を読んで自分なりの考えがまとまるかもしれません。
後者の疑問に関しては確信は持てませんが、
ロシアがクリミア半島を欲した様に日本も大陸を欲したのだろうか?という考えになりました。
独立に貢献したのは結果論かなと。
しかしながら当時の漫画や日記等の資料を検証しながら説明されているのは面白いのですが
日本国内から見た日本の近代史観しかないのが非常に気になります。
諸外国からの圧力や当時の世界情勢を考慮した解釈が殆ど見られないのは残念です。
この本を読んだだけで日本の近代史を理解しようと思うのは危険かもと思います。
非常に「教科書」の様な本なので他の近代史の解釈本を読むベースには良いです。

捏造された近現代史—日本を陥れる中国・韓国の罠
黄 文雄
徳間書店 (2002/01)
売り上げランキング: 5,822
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「はじめて学ぶ日本近代史」にはすっぽり抜けていた
諸外国からの圧力や当時の世界情勢も触れながら書かれています。
まだ読み途中なのですがかなり「面白い」です。
熱く?語られている史実に引き込まれます。
しかしながら「もし」が多いのが気になります。
結果論では?と思う部分も結構ありますが、それもひとつの解釈として受け入れます。
自分なりの歴史の解釈が固まれば・・・

朝日新聞の正義—対論 戦後日本を惑わしたメディアの責任
小林 よしのり 井沢 元彦
小学館 (1999/11)
売り上げランキング: 5,623
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うちの新聞は朝日新聞です。(^^;
とかく評判の悪い朝日新聞ですがどうなのよ?という事で購入しました。
普通に読んでいても新聞として記事の書き方すら疑問に思う事もしばしばあります。
(「小説家になりたかったの?」という文体、文章の記事もちらほら・・・)
この本を読むまでもなかったですが新聞としてまずいんじゃないの?と思っています。
それを確認するが為に朝日を取り続けてるという話もありますが
販売所のおじさんが良い人だってのが大きいかも。
販売所は同じなので日経にしようかな・・・(^^;

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INFORMATION

読んだ本についての勝手な書評です。
ジャンルはあまり問わずに色々読んでいます。どちらかというと外国人著者の方が好きだったりします。
"technical books"は本職のIT関係本です。