5月 222014
 

C老師から譲っていただいた2008年の无量山(無量山) 寨子坡です。(未入倉)

先日、今年の新茶の仕入れに中国へ行った際に普洱茶の専門家である老師と
今年の普洱茶について話をしていた際に特別に譲っていただきました。
というのも今年の普洱茶はバブル再来状態で、とんでもない価格にまで上昇しています。
同じ質のものであれば昨年の10倍というものも少なくなく
いくらなんでも今年は手を出さない方がいいというのが老師のご意見。
まぁ実際、購入する茶葉のランクを落としでもしない限り手が出せないんですけどね。(^^;
確かにお付き合いのある作り手さんの話でも、
低地の茶園ものならともかく、それなりのものになると
この価格じゃ・・・となってしまっているのも事実。
ということで、しばらくはフレッシュな美味しい生茶を楽しむのには
相当な覚悟(というかお金)が必要になりそうです・・・orz

そんな話をしながら、未入倉のフレッシュ生茶が欲しかったのに・・・と
がっかりしている私を不憫に思ったのか(笑
老師から「2008年の凄く良いものなら特別に譲ってあげますよ」とお申し出が。
これがまた美味しくて当然のごとく入手してきたのですが
最初に申し出た購入数に老師から有難いアドバイスが。
「必ず今よりも美味しくなるし価値が出るものだからその倍は買いなさい」
ということで、かつてないほど確保してきました・・・
半分以上は老師が持つ保管庫(体育館位の広さがあります;)を間借りして保管してもらっています。
そんな老師のご好意で入手した无量山(無量山)です。

无量山は雲南省普洱市の景東彝族自治県にあります。
海抜3300mを越える地域で標高の高い地域は原生林のまま自然保護区に指定されています。
製茶の歴史も古く、三国時代にまでさかのぼります。
諸葛孔明が南征の際にこの地に住む彝族(イ族)に栽培技術を伝えたとか。
樹高の高い大葉種、古茶樹が多いことでも知られています。

このお茶は海抜1700~2400m付近の古茶樹から作られています。
当地に住む少数民族、彝族の茶師によるもので、普通に見たら原生林にしか見えないような
放置し放題の山の中にある半野生の古茶樹(無肥料・無農薬)から採取したそうです。
そのため標高が大体このくらいとしか分からないとか。(^^;
樹齢も200年は軽く越えていると思うとしか分かりません。

通常の餅茶は1枚357gですが、これは400gです。
ちょっと普通の餅茶よりも気持ち大きめな感じです。

餅面は艶やかな褐色で非常に美しく、白毫がかなり多く見られます。
輝いているかのような艶で、葉も1つ1つ綺麗に確認できます。
茎も芯も適度な感じで入っているような印象です。
甘い蜜香が感じられます。

外側と内側で配方は特に変えてません。
緊圧も硬すぎず弱すぎずといった感じで、保管状態も非常に良い感じです。
端の方は手で崩せます。


蓋碗使用

褐色の透明度の高い水色です。亮度の高さにも驚かされます。
綺麗な茶水です。
香りは高い花香。蜂蜜のような甘い香りが素晴らしく良く出ています。
まだ5年の未入倉ですが渋味や苦味といったものは殆ど、全くといってよいほど感じません。
これは无量山の特徴でもありますが、その特徴が良く出ています。
ミネラル感が非常の豊富で奥行きのある複雑な旨みと
柔らかくしっかりとした深みのある甘さが心地よいバランスで感じられます。
この蜂蜜香と甘さが凄く良いです。
回甘も強く、余韻も長く続きます。美味。

未入倉にも関わらず、柔らかく優しく、でもしっかりと美味しいです。
老師の話では一昨年までは全然強かったんだとか。
昨年末になってようやく変化が出始めて、今年になったら絶品になっていたと。
まだまだ変化するらしく、多分最終的にはこうなると思うよというお茶も飲ませていただきましたが
それはそれで濃厚な甘さで絶品でした。(^^

煎持ちももちろん良し。
煎を進めていくと花香が際立ってきます。
味わいの甘さは変わらずずっとあって、華やかさが追加される感じ。
更に進めていくと、ゆっくりフェードアウトしていきます。

柔らかい黄褐色の葉底です。
肉厚でフカフカといった感じ。
外観よりも嫩度が高いです。
葉脈がかなり大きいので野生茶樹に近い状態なのかも。

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3月 272014
 

中茶牌 老茶头(老茶頭) 2012

云南中茶茶业有限公司(雲南中茶茶業有限公司)の老茶头(老茶頭)です。
2012年の熟茶になります。

中茶牌というと昔の普洱茶に良くついているものだったりするので
たまにここ数年の中茶牌とついている普洱茶を見て
すごく良いものなんですか?と質問されることがあったりします。
(ビンテージものな中茶牌はお値段も凄いので中茶牌=良いものになっている模様)

中茶牌は元々は茶叶进出口公司(茶葉進出口公司)という国営企業が
茶葉の輸出を行う際に使用していた商標でした。
1995年頃まで茶葉の輸出が自由化されていなかったこともあり
毛沢東主導による主要産業の国営化の行われた1950年頃から
その当時までの輸出用の普洱茶には中茶牌の商標が使われています。
1990年前後からお茶産業の自由化が進みはじめ
各茶業も中茶牌以外の商標を使用するようになってきます。
最初は国内流通向けであったようですが、次第に輸出用商標として認定も得て
中茶牌以外の商標が増えるようになってきました。(大益など)
また、中茶牌の商標を使用するのに使用料が科せられるようになったのもこのころです。

中茶牌 老茶头(老茶頭) 2012

要するにお金を払えば中茶牌を使用できます。
(無断使用しているものもあるようですが・・・;)
中茶牌にも他の商標にも言えることですが、中茶牌だから高い・良いというのではなく
やっぱり中身のお茶を見て味わって判断しないといけないんですね。

茶頭(茶头)については随分前に説明したエントリがありますので、そちらで。
(大した内容ではないのですが;)

紙筒の今時なパッケージに入っています。
中には更に紙でできた中袋が入っていて、お茶本体はその中にあります。
なかなか衛生的な感じです。

中茶牌 老茶头(老茶頭) 2012

茶葉は適度な大きさの塊に分かれています。
固形の形状ではないので使いやすそうな感じです。
黒褐色から茶褐色までのグラデーションになっていて、
表面は発酵のおかげで粉を吹いたような感じになっています。
外観からは割と等級高めの茶葉が使用されているような感じです。

中茶牌 老茶头(老茶頭) 2012
鑑定杯使用

褐色の透明度の高い水色です。
亮度も良く出ています。
香りは棗香の甘い感じ、微かな药香が感じられます。
黴臭さといったマイナスの香りは感じられません。
味わいは予想した以上に甘く、柔らかく、驚きました。
回甘もしっかりあり、余韻が長いのも印象的です。
茶水自体に少し粘性があるような、トロりとした感じで美味しいです。
味わいにも奥行があって深みも感じられます。

大益の老茶頭が濃密な甘さだとすると、この老茶頭は爽やか果汁系の甘さといった感じ。
期待していなかっただけに驚きです。いいですね。これ。

中茶牌 老茶头(老茶頭) 2012

褐色の綺麗な水色です。
柔らかい棗香と爽やかで柔らかい奥行のある甘いお茶の味わいがあります。
主張しすぎないけれど、しっかりと基本に忠実といった感じの美味しさで
かなり好感が持てます。素直。
老茶頭ってものによってはどうだ!と言わんばかりに濃厚に甘いことも多く
もちろんそういったものは本当に美味しいのですが
飲むぞという気合が入らないと手が伸びなかったりすることもあって・・・
これはそんな気構えもいらず、すっと体に入り込めるような優しさがあります。
かといって味わいがイマイチということもなく、なかなか優秀だと思います。

中茶牌 老茶头(老茶頭) 2012

茶頭だけに本当に開きません・・・
とはいえ、しばらく熱湯につけておいて指で押してみました。
予想以上に弾力のある葉底でした。
しかし、茶頭の葉底はビジュアルよろしくないですね・・・(^^;

価格もお手頃、味わいも美味しく、CPが非常に良い優秀なお茶だと思います。
日常的に楽しむのにいいですね。

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3月 172014
 

1995年 鼎興號緊茶

鼎興號の1995年緊茶です。
香港乾倉のもので、台湾乾倉も少しだけあります。

鼎興號は勐海茶区の私人茶庄の1つで1930年に設立されました。
(私人茶庄については2001年 楊聘號に説明があります)
雲南省の紅河哈尼族彝族自治州蒙自出身の回族、馬鼎臣によって設立されています。
この地域は昔から回族(イスラム教を信仰する少数民族)が多い地域です。
そのため、鼎興號の中飛(お茶の中に埋め込まれている商標を印刷した紙)には
イスラム教のシンボルでもある星と月が印刷されています。

1995年 鼎興號緊茶

他の私人茶庄と同じく、一度その姿を消すことになりますが
鼎興號は1980年代に復活します。
消滅前から丁寧なお茶作りを行うことで知られています。
このお茶は野生茶樹、喬木型の大葉種から作られた春茶になります。

キノコのような形の固形茶は心脏型(心臓型)と呼ばれます。
今や班禅緊茶で有名な形です。
緊茶については1980年代後半 班禅紧茶(班禅緊茶)に少し説明があります。

1995年 鼎興號緊茶

艶やかで美しいお茶です。
茎の部分から芯芽までバランスよく配方されているような感じです。
白毫もしっかり確認できます。
成形はしっかり行われているようで、ボロボロと崩れる感じはありません。
といっても今で9年、あと10年もしたらボロボロになるんでしょうね。(^^;

緊圧は結構しっかりしています。(心臓型には多いですね)
爽やかな陳香のある茶葉で、しっかり熟成が進んでいます。
外側と内側の茶葉の配方は同じようです。
茎がしっかり入っているので甘いお茶なんでしょうね。美味しそうです。(^^

鑑定杯の使用は行っていません。
もはやそんなレベルでもないですし・・・

1995年 鼎興號緊茶

透明度が非常に高い赤褐色の水色です。
亮度も高く、まるでガーネットのような美しさがあります。
香りは綺麗な棗香、樟香が感じられます。
味わいは深みのある甘さ、奥行きのある滋味、桂園(龍眼)味のお手本のような
全くといって良いほど雑味のない綺麗な味わいです。
黴臭さといったようなものは一切無く、熟成技術の高さが伺えます。
美味しい。(^^

1995年 鼎興號緊茶

味わいの奥行きが凄くて、煎を重ねるごとに変化があります。
固形だったのが崩れてきて、まるで紅茶のような色合いに。
(濃い目に淹れたというのもあります)
柔らかくて爽やかでありながら深みのある甘味が美味しいです。
茶気も強く、回甘もしっかりあります。余韻が長いです。

更に煎を進めていくと上質な青茶ようなニュアンスも。
ミネラル感の感じが武夷岩茶の老茶に似た感じに出てきます。
そのうち清涼感も感じられるようになってきたりして
これは面白いですね。そして美味。

言うまでもなく煎持ちは非常に良いです。
1日では足りず、2日がかりで楽しみました。

1995年 鼎興號緊茶

濃い褐色の葉底です。
色からして良く熟成されているのが分かります。
1つ1つの葉は肉厚で熟成期間にも関わらず柔らかく弾力があるのに驚きます。
茎の部分から芯芽までバランスよく配方されているのが葉底からも分かります。
現在の茶葉の等級で言えば二級~四級までの茶葉になっていました。

近年にもこの心臓型の緊茶は作られているものの
復刻した班禅緊茶も含めて、美味しいと心の底から思えるものは少ないです。
(もちろん、好みもありますが)
そんな中、この鼎興號は久しぶりに納得の美味しさでした。(^^

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 Posted by at 12:07 PM
2月 092014
 

班盆古树沱茶

C老師から譲っていただいた2013年の班盆古树沱茶です。(未入倉)
名前の通り雲南省の西双版纳勐海茶区にある有名な布朗山
その中にある老班章と程近い場所にある班盆(標高1700~1900m)の
樹齢1200年以上の古茶樹から作られています。
いつものようにC老師が自ら現地に赴いて作ってきたお茶です。

丸めただけの小沱茶になっています。
これは餅茶の形状にしてしまうと1枚が高額になりすぎてしまうという
お約束な理由からです。
それと餅茶にするためには圧緊を行える工場に持ち込む必要もあるので
そこでも圧緊のためのコストがかかるからという理由もあります。
そんな理由からこの形状になっていますが
・・・というお値段でした。(^^;
もちろん、この品質では抑え目のお値段&弟子割引があったのですが。

白毫が綺麗な艶やかな茶葉です。
薄いブロンズ色に輝いているような感じの外観です。
白毫の多さから見ても嫩度は高いようです。

鑑定杯の使用はしていません。

班盆古树沱茶
茶壷使用

金色の美しい水色です。
透明度、亮度は非常に高いです。
まだ1煎目であまり固形茶も開いていない状態ですが
少し粘性のある茶水で、茶質が良くでているのが分かります。
とろっとした茶水が美味しいです。
香りは綺麗な花香、後から濃厚な蜜香が。
味わいは柔らかく甘く、複雑なミネラル感があります。
余韻が長いのも印象的です。
美味しい。(^^

班盆古树沱茶

煎を進めていくと甘い蜜香と味わいがしっかり出てきます。
この甘さと香りは班盆特有です。
煎持ちも当然良く、ずっとこの甘い香りと味わいが続きます。
お値段だけのことはあります。(いや、高いか?^^;)

班盆古树沱茶

見事な葉底です。
柔らかいを通り越して煮込み菜モノ状態になっています。
指で広げようとすると崩れてしまいます。
かといって砕けている訳でもなく、久しぶりに驚くほどの柔らかさ。
芯も多く、嫩度も高く、砕けも少ない
本当に美しい葉底でした。

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 Posted by at 1:35 PM
2月 032014
 

泾渭茯茶 袋泡茯茶

咸阳泾渭茯茶有限公司の泾渭茯茶(涇渭茯茶)です。
こちらは108G袋泡茯茶という商品名で等級は四级
2012年5月8日出荷となっています。
3年以上熟成させた茶葉で、成形なども全て手作業で行っています。

泾渭茯茶 袋泡茯茶

泾渭茯茶について改めて。

茯砖茶(茯磚茶)は1368年(明代の洪武元年)ごろに陕西省咸阳(咸陽)の人によって発明されました。
生産地が陕西省泾阳(涇陽)であったため、当初は泾阳砖(涇陽磚)と呼ばれていました。
また、その売買には政府の許可証が必要であったため、「官茶」「府茶」とも呼ばれています。
シルクロードを使い、西アジア、東ヨーロッパ、ロシアなどへ運ばれていたそうです。
1958年以降、その生産地が湖南省へ移り、陕西省での磚茶作りが途絶えてしまいました。

現在、黒茶の生産が最も多いのは湖南省です。
湖南省で作られている茯茶のオリジナルは咸陽にあったということで
2011年にこの涇渭茯茶が復活します。
復活には3年以上の研究、試行錯誤を繰返したと聞いています。

泾渭茯茶 袋泡茯茶

涇渭茯茶の製造工程は独特です。
まずはお茶を入れる容器から作成します。
ガーゼに糊で紙(といっても原料の木材は指定された種類のもの)を両面に貼り付け
茯茶用の型に貼り付けて数日乾燥させておきます。

毛茶(荒茶)を大きな包丁で切り刻みます。
正しい大きさになるまで何度も篩いにかけて大きさに整えます。
細かくなった茶葉は日の当たらない醗酵用の建物に積み上げ水を加えて醗酵させます。
(熟茶と同じですね)
5日ほど醗酵を行ったら広げて乾燥させます。

醗酵した茶葉を茯茶用の型分(3KGの茯茶には3.1KGの茶葉)を取り鉄鍋に入れます。
熱した鉄鍋の中で茶葉をドーナッツ状に整え
中心に茶葉の茎を煮込んだ汁を入れ攪拌します。

茶葉の粗熱を取り、茯茶用の型に詰め込みます。
この詰め込み作業が大変で3人がかりでの作業になります。
茶葉を型に入れる人、上から圧力をかける重しを持っている人
茶葉を均一にする人という具合です。
つめ終わったら型に貼り付けてあった容器を封して、鉄串で空気穴をあけます。
そこに通気性が良くなるように茅の茎を差して醗酵部屋へ移動します。

醗酵部屋では醗酵具合にあわせて保管場所を変えたり
シュロ布をかけたり、外したりと調整を行っています。
20日ほど経過すると金花がでてくるそうです。

泾渭茯茶 袋泡茯茶

で、この金花。冠突散囊菌(Eurotium Cristatum)という麹菌です。
湖南省のものとは少し違うようで、胞子が大きいのが特徴です。
そのためか湖南省のものは日本へ持ち帰ると大抵は金花が消えてしまうのですが
このお茶は消えません。
メーカーの茶葉研究所の方にも質問させていただいたのですが
おそらく金花が大きいからじゃないかとのお返事でした。

で、この手のお茶につきものの効能ですが、ずらり揃ってます。
・消化促進、整腸作用
・高脂血症や肥満解消(脂肪分解)
・免疫向上、抗癌作用
・血糖値を下げ、抗酸化作用、
・含有フェノールによる毛細血管保護

ううむ、お茶で抗癌は珍しいですね。(^^;
一応、研究データもいただいてきました。
清華大学と共同研究されているようで、ちゃんとした数値が並んでいました。
肺癌で研究しているみたいですが、ちゃんと資料では効果が挙げられていました。
美味しいお茶なので健康作用で売らなくてもと思うのですが
この手の黒茶はやっぱり健康作用が売りなんですかね・・・(笑
#日本でお茶を販売する際に効用をうたうと薬事法違反になります。(^^;

さて、長くなりましたが、このお茶。
復刻直後にも入手して飲んでいますが、改めて。

泾渭茯茶 袋泡茯茶

固形茶を崩したものだと思っていたのですが
手でこの形に成形したものだそうです。
確かに丁度一握りといった感じの大きさです。
黒褐色の茶葉に金色の金花が見事に散っています。
金花の無い部分の茶葉は細やかな艶があります。

鑑定杯は使用していません。

泾渭茯茶 袋泡茯茶
蓋碗使用

黄金色の美しい水色です。
透明度と亮度が非常に高く出ています。
香りは柑橘系の果香のある棗系、微かに薬香があります。
全体的に香りは控えめ。
味わいは甘く柔らかいミネラル感。複雑で美味しいです。
癖がなく、以前よりも美味しくなっているような。
(淹れ方が上手くなってる?(笑))
非常に飲みやすいという印象があります。

煎持ちも非常に良く、うんざりするほど続きます。
やっぱりいいお茶ですね。

泾渭茯茶 袋泡茯茶

褐色の葉底です。
製法通りほぼ均一に切られているのが分かります。
柔らかく弾力があります。
良く見ると茎が殆ど入っていません。
これは製法上使う茶汁(茎を煮るとあります)に使うために
取り除いているんですね。

この泾渭茯茶、沢山の商品があって
お値打ちなものから、うっと思う位に高額なものまで様々。
そんな中、この商品が一番CPが良いように思います。
しっかりちゃんと美味しくてお手頃。
もちろん、もっと美味しいと思う商品もあるのですが
価格差ほどではないように思うんですよね。

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 Posted by at 11:38 AM
1月 262014
 

2004年 绿印红丝带(緑印紅絲帯)

2004年の绿印红丝带(緑印紅絲帯)です。
香港乾倉のもので、台湾乾倉も少しだけあります。

紅絲帯のある普洱茶はいくつかありますが
これは7542レシピのものになります。
とはいえ、紅絲帯のものはそのレシピ通りのままではなく
アレンジされているものが多く、これもそういったものになります。

2004年 绿印红丝带(緑印紅絲帯)

元々、紅絲帯のあるものは海外輸出向けに作られたものであるとか
香港の茶商(大体、南天公司あたりが多いようです)が別注したものだとか
その由来について諸説あるのですが、はっきりと分かっていないようです。

緑印紅絲帯が最初に作られたのは70年代でした。
この緑印紅絲帯は2004年に復刻されたもので、まだ国営時代の製造だそうです。
(ギリギリな時期ですが)
すぐに香港へ輸出され、9年間香港乾倉で過ごした後、台湾乾倉へ移動しています。

2004年 绿印红丝带(緑印紅絲帯)

細かい艶のある美しい餅面です。
割と若い葉が多いような感じです。
同じ95年の7542青饼に比べると葉の大きさが小さめです。
外面と里面(内部)の配方は同じです。

2004年 绿印红丝带(緑印紅絲帯)

緊圧は普通程度。それよりも熟成が進んでいて楽に崩せます。
熟成が進んだ餅茶の良いところは美味しいというだけでなく
崩すときにあまり気を使わなくて良いというところにもあります。
若い餅茶は崩すときに葉を傷つけてしまうとエグさになってしまったりしますが
熟成がしっかり進んだ餅茶にはあまり影響はありません。
そういった意味では慣れていない人ほど熟成が進んだ餅茶がお勧めなのですが
お値段がお勧めにならないのが普通なんですよね。(^^;

2004年 绿印红丝带(緑印紅絲帯)

崩して改めて見てみると白毫が見事なのが目立ちます。
びっしりと細かい白毫に覆われていて輝いています。
比較的茶葉の嫩度も高そうです。

鑑定杯の使用はしていません。

2004年 绿印红丝带(緑印紅絲帯)
蓋碗使用

褐色の透明な水色です。
亮度も非常に良くでています。
小豆のようなほっこりとした優しい香りがあります。
柔らかく丸い甘味の強い味わいで、後からミネラル感のような
深みのある複雑な旨みが戻ってきます。
余韻も強く、身体がほっこりとするような、優しいけど深くて強い味わいです。
美味しい。(^^

2004年 绿印红丝带(緑印紅絲帯)

2煎目はしっかりとした赤褐色の水色に。
透明度も増してきたような感じの艶やかさです。
味わいがしっかり出てきて、柔らかい中にしっかりとしたミネラル感。
甘さが複雑になってきています。
微かな苦味のような収斂味のような味わいがあり
それが柔らかい味わいにキリっとしたアクセントを加えています。
この感じが結構癖になるかも。

通常、7542は10年未満のものだと強い収斂味があります。
その強さがないと長期保存しても味わいを保てないのですが
その強さを旨く方向を変えているなぁと
改めて乾倉熟成の技術力に感心させられました。
柔らかいけれど腰砕けにならない状態になっています。

煎を進めると棗香が出てきます。
苦味のような収斂味が消えてくると同時にフレッシュさが出てきました。

2004年 绿印红丝带(緑印紅絲帯)

既に崩れていた部分やあまり気にしないで崩したせいもあって
茶葉の形状は細かくなっています。
全体的に弾力が強く、ムチっとした感じの葉底です。
肉厚でムチムチしているような、凝縮感のある葉です。
通常の7542よりも若干小さい葉が使われているようです。
葉底からも小豆のような香りがしています。

通常の7542が楽しめなくなってしまうような、熟成の妙というか
倉熟成の凄さを感じさせられるお茶でした。

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 Posted by at 11:48 PM
1月 242014
 

2003年 昌泰號

2003年の昌泰號です。

昌泰號も私人茶庄の1つです。
他の私人茶庄と同様に主要産業の国営化によって姿を消しましたが
1998年に設立者の息子が昌泰茶行を復活させています。
易武山をメインに旧六大茶山の野生茶樹から摘み取った茶葉を
伝統的な石型圧延技術を使った製茶で非常に評価の高い茶廠となりました。
現在は昌泰茶業と名前を変え、石型の圧延技術も採用していないようです。
(石型の廃止は5~6年前位からだと思います)

2003年 昌泰號

現在も野生茶樹から摘み取った茶葉だけを使用しているかどうかは確認できません。
中規模メーカーとなっている現在は野生茶樹だけを使用しているとは考えにくく
石型の廃止が行われた頃に方向転換したのではないかと思っています。

2003年 昌泰號

この昌泰號は昌泰茶「行」の頃の初期のお茶です。
易武山の原生林に生えている野生茶樹のみを使って作られています。
香港の茶商のオーダーで作られたもので、配方もそれによるものです。
製造後はすぐに香港に持ち込まれ5年ほど乾倉熟成されています。
その後、台湾の常温乾倉(加工用ではない常温の倉庫)に移されています。

2003年 昌泰號

マットな艶のある美しい餅面です。
茶葉の大きさは小さな嫩葉もあればかなり大きな葉、茎まで様々ですが
全体的に嫩度は高そうです。
バランスを考えて配方されている感じです。

2003年 昌泰號

緊圧は石型圧延らしく若干弱めです。
崩すと白毫がしっかりあるのが分かります。
そのせいで艶も強くなるような、非常に綺麗な茶葉です。

2003年 昌泰號
蓋碗使用

琥珀色の透明な水色です。
亮度が非常に高いのが印象的な色合いになっています。
香りは独特の薬香。微かに荷香もあります。
味わいは甘く、軽いフレッシュさを出すような酸味があります。
柔らかい収斂味が味に深みを出しています。
台湾の常温乾倉が長いため、しっかりとした熟成味はありませんが
倉熟成と未入倉の良いとこ取りのような美味しさがあります。
ヘビーな倉熟成は苦手だけど、未入倉の強さもちょっとという場合に
丁度良い感じになっています。
角が上手く取れていて美味。

煎を進めていくとフレッシュさが際立ってくるものの
熟成されている落ち着きもあって
柔らかい果汁のようなニュアンスになってきます。
これもまた面白い。
好きな人は相当好きになるんじゃないかなぁと思わせる個性があります。

かなりパワーのあるお茶なので、サラリサラリと淹れていくのが美味しいのですが
そうすると異様に煎持ちします。
茶葉の量にもよりますが、2日は余裕でいける感じです。(^^;

2003年 昌泰號

全体的に嫩度の高い葉底です。
嫩葉だけではありませんが、餅茶の状態で思っていたよりも嫩葉が多い感じ。
非常に柔らかく弾力があります。
葉を開こうとしたり茎をつまむと柔らかくて千切れてしまうほどです。
葉脈の感じでは古茶樹っぽい気がします。
丁寧に作られているのが伝わってくる茶葉です。

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 Posted by at 1:42 PM