6月 042015
 

明前 云栖龙井

杭州の茶業さんAの明前 云栖龙井(雲栖龍井)です。
2015年3月23日の摘み取りです。

先日エントリした無農薬・無肥料 明前 云栖龙井と同じ作り手さんのもので
こちらは普通に(といってもとても良い場所ですが)栽培されたもの。
なかなかの自信作とのことで、既に完売していたのですが
ご自身が保有していた分を分けてくださいました。感謝。

黄緑をベースに新緑のような明るい緑黄が混じった茶葉です。
ちなみに中国では(というか評茶?)では黄緑は黄色が強い黄緑を
緑黄では緑が強い黄緑を指します。
他にも砂色は黄色だったり、ちょっと日本の感覚と違います。(^^;
大きさは均一、砕けも殆ど確認できません。
綺麗な扁形に仕上がっています。

貴重なものなので鑑定杯は使用しません。

明前 云栖龙井

金色の透明度、亮度の高い水色です。
香りは甘い花香が強く、遅れて豆香があります。
この花香の素晴らしさはちょっとあまりないかもという位の素晴らしさ。
すっきりとした甘味と遅れて深みのある旨味とミネラル感がしっかりと。
余韻も長く、粘性を感じる茶水だけに強くも感じます。
流石という感じの美味しさで、格の違いを感じます。
凄い。(^^

煎を重ねていっても香りも味も衰えることなく6煎まで。
とても良いお茶ですね。
龍井はやっぱり凄いなと思うのは、こういったところにもあるのかも。

明前 云栖龙井

とても美しい葉底です。
柔らかさも弾力も十分。
芯も多く、嫩度も高く、大きさも揃っています。
摘み取った切り口が綺麗なのも特徴的。

良いお茶をいただきました。
龍井は避けていたのですが(不当に高いと思ってしまうので;)
やっぱり銘茶なんだなと再確認しました。(^^

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 Posted by at 10:08 PM
6月 012015
 

径山茶 2015

杭州の茶業さんBからサンプルにといただいた径山茶です。

茶業さんといっても、70歳を超えた茶農家さんで
とても腕の良いことで知られる有名な方なんだそうです。(すみません、無知で;)
先日、杭州方向に行った際に友人の紹介でお会いしました。
時間が無くて製茶場などの見学はできなかったのですが
旅の途中で飲みなさいと、最も出来の良い径山茶を少し分けてくださいました。
で、旅の途中では開封せずに大事に持ち帰ってきたのですが。(^^;

深緑を基本に白毫が多く差し込んでいます。
少し黄色がかった部分があるのですが、これは黄山毛峰で言うところの魚葉ですね。
嫩度が高い上に一番茶であるのが分かります。
縒りは強めで、砕けは殆ど確認できません。
大きさも均一です。
清涼感のある甘い香りが心地よいです。

上質なものなので鑑定杯は使用していません。

径山茶 2015
蓋碗使用

少し緑がかった金色の透明度の高い水色です。
亮度もしっかりあるので、ガーネットのような色合いです。綺麗。(^^
高い豆香と清らかな花香。
味わいは独特の丸い甘さと微かな心地よい苦みがアクセントとなっていて
実にすっきりしていながら、しっかり優しく甘いお茶という感じ。
最近、このタイプの緑茶を飲んでいなかったので新鮮な感覚です。
ミネラル感が非常に強いのが特徴的で
回甘の際に一緒にこの複雑な感覚が戻ってきます。
底が深い味わいといった印象です。

煎を重ねても逆に甘さが引き立つような
優しい印象ではあるものの、底力を感じるような
ちょっと凄いと思うようなお茶になっています。
複雑で言い表すのが難しいですね。(すみません・・・)
香りも衰えるどころか豆香はむしろ高くなってくるような。
凄いと素直に思う様なお茶です。

径山茶 2015

凄い。と見た瞬間に思った葉底です。
柔らかさはもちろん、弾力も十分どころか、かなりあります。
嫩度も高く、ほぼ均一。
砕けもありません。
葉底が答え合わせとは、このことですね。(^^

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 Posted by at 12:21 PM
5月 222015
 

特弐 黄山毛峰

C老師が安徽省黄山まで出向いて監修(?)して作らせた黄山毛峰です。
2015年3月27日の摘み取りです。

特弐とあるのは老師ご本人がまだ改善の余地ありと思っているからなんだそうで
通常であれば余裕で特1の品質です。

まるで黄山毛峰のお手本のような見事な外観です。
雀舌の形状と魚葉、象牙色の白毫と金片と見事。
大きさも均一、砕けもありません。
ここまで完璧な黄山毛峰って初めてかもしれません。
謝裕大だったら贡茶か特一でもおかしくないと思うのですが・・・

鑑定杯を使用するレベルではないので使っていません。

特弐 黄山毛峰
蓋碗使用

金色の透明度、亮度共に非常に高い美しい水色です。
若草のような香りと見事な蘭香。高さも持久性も文句なしに素晴らしいです。
凄いのは味わいも。
粘性のある茶水で柔らかく深い甘味があります。
その後ろに綺麗なミネラル感と複雑で品のある滋味があって
実に優しく美味しいお茶になっています。
この品の良さは本当に凄い。
煎持ちも非常に良くて、ずっと楽しめました。
思わず笑顔になってしまうような凄い黄山毛峰です。

特弐 黄山毛峰

本当に美しい若草色の葉底です。
艶やかで大きさも均一。見事に砕けもない完璧な形です。
クタクタに柔らかく、弾力もしっかりあります。
葉底を見てもお手本のようなお茶です。
流石老師。

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5月 142015
 

金华 野生茶 2015

浙江省金华市(金華市)出身の親友茶商のお母様が毎年作るお茶です。

普段は人が立ち入らない山の中に自生している野生茶樹から作るお茶で
一応茶業を営む一族ではあるものの
お母様が普段料理などに使っている中華鍋で作るという
まさに土着のお茶というか、その地元のお茶です。

殆ど素人といって良いお母様が製茶するものの、本当の野生茶樹の持つ力なのか
ロットによっては爆点だらけだったりもするのですが
どれも優しく染み込むような甘いお茶に仕上がっていて不思議です。
毎年みんなで楽しみにしているお茶の筆頭になっています。
去年はうっかりお願いするのを忘れていて、私の取り分が無くなっていたのですが(^^;
今年はしっかりお願いして無事にいただいてきました。

深緑を基調に黄褐色、白毫が混じった外観です。
爆点も若干見られます。
細いきつい縒りですが、大きさも含めて均一とは言えません。
まぁお母様手作りですし。(笑
甘い花香が微かに感じられます。

使う意味を見いだせないので鑑定杯は使用していません。

金华 野生茶 2015
鑑定杯使用

薄い金色の水色です。透明度も亮度もなかなか高いです。
香りは微かな花香と豆香。とはいえ、殆ど感じません。
野生茶ならではの感じです。
というのも品種改良された茶樹品種と違って、本当の野生茶の多くは香りはかなり控え目。
このあたりは私の中で本当の野生茶樹なのか、単に手をかけていない栽培茶樹なのか
あるいは元栽培茶樹なのかどうかといった判断基準の1つになっています。
ただし、本当の野生茶樹に共通しているのは特有の甘さとミネラル感。
このお茶にもしっかりとあります。
もちろん地域によっても異なるのですが、ある意味で共通する感覚を感じることが多いです。

口に含むとその甘く、他のお茶には本当に感じることができないミネラル感が
余韻の長さも含めてずっと残ります。
主張しすぎず、かといって控え目すぎることもなく感じられます。
いや、美味しい。(^^

金华 野生茶 2015

若草色の葉底です。
一芯~一芯二葉で摘み取り取られています。
発酵がそれなりに進んでいるのは下山途中に勝手に進んでしまうとか。
茶摘みができる場所まで行くのも大変なんだそうです。
非常に柔らかくて弾力があり、製茶技術がどうのというよりも
本当に素直に美味しいお茶なんだなと思えるような素朴な葉底です。

今年もお母様のお茶が楽しめることに感謝。(^^

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5月 122015
 

思茅 头春茶 2015

メーカーさんTの思茅 头春茶(頭春茶)、滇緑(雲南緑茶)です。
雲南省南部の思茅の標高1800m付近にある茶園で2015年3月25日に摘み取られました。
標高が高い場所なので少し茶摘みが遅くなっています。

雲南大葉種らしく大き目の茶葉ですが、白毫が多く、嫩度は高いです。
深緑に白毫の白が差し込んでいます。
大き目の縒りで、いわゆる毛峰タイプ。
甘い花香と滇緑独特の柑橘系の香りも感じます。

思茅 头春茶 2015
鑑定杯使用

クリーム色のような薄い黄色の水色です。
亮度は高く、透明度もなかなか。白毫で若干濁っています。
柔らかい花香と穏やかな柑橘系の香りが良く出ています。
味わいは深みのある甘味、心地よい奥行のある旨味があり
茶葉の大きさからは想像できないような優しく繊細なバランスに仕上がっています。
雑味や渋みなどは感じません。

思茅 头春茶 2015
蓋碗使用

金色の透明度、亮度共に高い綺麗な水色です。
果実のような甘い香りがきれいに出ています。
柔らかい甘味と深みのある優しいミネラル感、旨味がバランスよく
今年も雲南緑茶は美味しいなぁと改めて感心させられました。美味。(^^

思茅 头春茶 2015

若草色の艶やかで肉厚、柔らかい葉底です。
砕けはあるものの、製法上仕方ないかなと許容できるレベルに収まっています。
弾力もしっかりとあり、それなりに発酵が進んでいるのも見て取れます。

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 Posted by at 12:23 PM
5月 102015
 

無農薬・無肥料 明前 云栖龙井

杭州の茶業さんAの明前 云栖龙井(雲栖龍井)です。
2015年3月25日の摘み取りです。

親友の茶業さんから紹介していただき、先日お伺いしてきたのですが
その際に面白い龍井として無農薬・無肥料のものがあったので
試させていただいたところ、これがなかなか美味。
試験的に数年前から作っているとのことで
生産量は全く商業ベースに乗るような状態ではないそうですが
お友達ということで(中国では親友の親友は家族同然になります)少量譲っていただきました。

無農薬の龍井というのは現在もちょっと探すと少数派ながらも見つかりますが
無肥料となると生産量が格段に落ちるので殆ど見つかりません。
ましてやネームバリューの強い龍井ならば行う必要もないのでなおさら。
しかも名産地である雲栖(うんせい)とあれば本当に珍しいと思います。

また、この龍井はここ近年行われることが殆ど無くなってしまった
石灰による乾燥工程も行っています。
本来、龍井茶は製茶が終了した後は石灰(乾燥剤)で周囲を覆って
2週間以上じっくりと寝かせることを行いますが
今は生産量も多いですから、このスペースの確保などの問題があったり
早目早目に流通を望む消費者への対応といったことからも殆ど行われていません。
そのため、ここ最近の龍井をはじめとした緑茶は胃への刺激が強いものになりがちですが
本来、緑茶の殆どは製茶後、一定期間を経て落ち着かせてから味わいものでした。
この「一定期間」というのは実に大切なもので、
この間に茶葉に残っている水分量が更に減っていくこと、
残った水分量が均一化していくこと
という味わいや香りに大きく影響するものですが
初物を人よりも早く味わいたいという市場心理のためか、最近は軽視されてしまっていて
本来の美味しさがちゃんと出ていないものが多いように思っています。

黄緑、緑黄、深緑のグラデーションが美しい色合いの茶葉です。
龍井らしく扁形で、機械製茶で作られている形状です。
気持ち小さ目の一般的な明前の大きさで概ね均一。
砕けなどは少な目のようです。
心地よい板栗香が感じられます。

貴重なものなので鑑定杯は使用しません。

無農薬・無肥料 明前 云栖龙井
蓋碗使用

金色の美しい水色です。透明度、亮度共に素晴らしい高さです。
湯を注いだ時からむせ返るような板栗香。
茶水からもしっかりと高く感じられます。持久力も十分。
粘性を感じる茶水は甘く、茶樹の力を感じるようなミネラル感が旨味になって
複雑な、それでいて絶妙なバランスでまとまっています。
現地で評茶したときよりも、さらに良くなってきている感じです。

龍井というと実は個人的に敬遠しているお茶だったりします。
昔は飽きるほど追いかけていた時期もあったのですが、
いかんせん高額すぎるのと原料茶葉の産地問題とかが多すぎて・・・
しかし、久しぶりにこういった龍井と向き合うと銘茶と呼ばれる所以が納得できます。
本当に美味しい。板栗香好きの私好みにばっちりはまります。(^^

煎を進めても味わいは変わらず。むしろ滋味が深くなっていくような感覚があります。
煎持ちも非常に良く、身体に染み込むような味わいがずっと続きます。いいですね。

無農薬・無肥料 明前 云栖龙井

美しい緑黄の葉底です。
驚くほどに柔らかく、弾力もしっかりあります。
綺麗に一芯二葉で摘み取られていて、大きさもほぼ均一。嫩度も高いです。
若干砕けはありますが、まず気にならないレベルです。

久しぶりの龍井でしたが、やっぱり美味しいですね。(^^
先日のお茶会でもご紹介させていただきましたが、好評だったようです。

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 Posted by at 3:04 PM
5月 082015
 

2015年 蒙顶石花

メーカーさんEの蒙顶石花(蒙頂石花)です。
3月29日の茶摘みです。
産地は蒙頂山茶区の標高1200m付近の茶葉を使用しています。
伝統的な製法によるものです。

艶のある深い若草色の茶葉です。
大きさは均一、砕けも確認できません。
嫩度は高く、一芯一葉で揃っていて、白毫が所々に白く残っています。
清涼感を感じさせる爽やかな香りがあります。

2015年 蒙顶石花
鑑定杯使用

薄い黄色の水色です。亮度も高く、透明度も白毫が無ければ相当高そうな感じ。
(写真は黄色がかなり強く出てしまっています。補正していないので;)
蘭香と豆香が高く出ています。持久力もあります。
味わいは爽やかな甘味とすっきりとした心地の良い苦み(とはあまり感じないかも)
複雑なミネラル感とバランス良く合わさっています。
去年よりかなり出来が良いというか、好みの味わいになっています。
余韻も長く、回甘が強いのも印象的です。

2015年 蒙顶石花
蓋碗使用

透明度の高い金色の水色です。亮度も非常に高いです。
すっきりとした豆香と花香が高く心地よく出ています。
味わいはすっきりとした甘味でありつつも、喉にへばりつく様な蒙頂山独特の甘味もあり
複雑でしっかりしたミネラル感、爽やかで心地の良い苦み、強い回甘が見事です。
甘露がキャラメルビスケットとしたら(そういう感じがするんですね)
石花は柏餅のような爽やかさと甘さを兼ね備えている感じがします。

2015年 蒙顶石花

ふくよかな若草色の芽で構成されています。
艶もあり、大きさも均一、とても美しい葉底です。
柔らかさもしっかりありつつ、弾力が非常に強くて
元の茶葉の品質も相当に高いということが分かります。

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 Posted by at 12:59 AM