7月 282014
 

メーカーさんVの白毫銀針です。
福建省の福鼎市点头镇柏柳村で作られたものになります。
(白茶発祥の地と言われる村です)

日本でも白茶の人気が出てきましたが、中国では大流行中です。
そのため昨年度の倍の価格という状態も少なくなく
今後、この程度以上の品質の茶葉の日本入荷は相当に厳しくなるように思います。
個人では買えますけどね・・・(^^;

実際、現地では醗酵度合いにレギュレーションがないこともあって
白毫銀針でもその味わいは千差万別です。
紅茶のようになっているものから、甘く白茶らしく美味しいもの
中には青臭かったり、生臭さすら感じるものも少なくありません。
感覚としては青臭いものが半分以上を占めているように思います。

白茶をはじめて飲む人がこの青臭いものに当たってしまうと
美味しくないお茶と記憶されてしまったり
私自身も青臭い白茶が苦手なので(大概飲み進められません)
そういったものは選ばないようにすると
これまた価格上昇している中でも上位の方なんですよね。そういう品質のもの。
白茶の規定や判断に関してはそれほど詳しくは無いのですが
青臭いものはそのロットに付けられた価格を見ても評価は低いようです。

で、今年何とか選んできたのは福鼎。
政和でも白毫銀針は作っていますが、どうも感覚でしかありませんが
白毫銀針が美味しいものが多いのは福鼎、
それ以外は政和が多いように思います。
ただし、福鼎市といっても広いので、海に面しているor近いような場所のものは
また味わいが変わります。好みにもよりますが、概して評価は低いようです。
私自身は価格と味わいのバランスでアリかなと思いましたが。(海近く)
ちょっと全体的なバランスが微妙なところがあって、そのあたりが問題になりそうですが
普通に飲む分には分からない程度かと。(でも選びませんでしたが;)

福鼎大白茶種ということもあって白毫の多い概観です。
大きさはほぼ均一。
比較的芯芽もふっくら肥えています。
砕けもなく、綺麗に作られているのがわかります。


鑑定杯使用

薄い黄色の水色です。透明度も亮度も高いです。
香りは綺麗な甘い花香が高く出ています。
味わいは甘さがしっかり。ミネラル感、滋味も分厚く
バランスの良い白毫銀針らしい味わいに仕上がっています。
青臭さは若干感じますが、熟成をしていけば消えていくレベルとタイプです。
多分あと半年位でしょうか?(感覚ですけど)
雑味などはありません。
粘性を感じる茶水で余韻もかなり続きます。


蓋碗使用

白金色の水色です。透明度も亮度も文句なしに高いです。
香りは高い花香。上品に出ています。
爽やかな甘さとミネラル感、滋味とバランスよく
粘性のある茶水で余韻が非常に強く心地よいです。
若干清涼感を感じさせるような味わいも覗いていて
白毫銀針ならではの格の違いも感じます。

湯温が下がると蜜のような味わいに。
醒まして味わうというのもいいですね。美味しい。

外観審評での印象よりもずっと肥えた印象の葉底です。
ふっくら肉厚はもちろんですが、弾力がかなり強いです。
醗酵度合いもそこそこ、大きさも比較的揃っていて
綺麗な葉底になっています。

白毫銀針はショップでも人気のある茶葉なのですが
今後は普通に日本で買える金額のもので青臭くなく美味しいものとなると
ちょっと難しくなってくるかもしれません。
年数が経過すればするほど美味しくなっていくお茶でもあるので
気に入ったタイプの白毫銀針があれば買いだめしておくのもいいかもしれないですね。
その場合、湿気と高温、気温差、日光などの光には充分注意してください。

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7月 232014
 

福建政和の茶業さんDの野生寿眉です。
こちらの野生は日本人も思う通りの野生茶樹から摘み取られています。
ですので非常に生産量の少ないお茶です。
この茶業さんが私の親友の友人ということで譲っていただきました。
白牡丹と言われて受け取りましたが、実際には野生種から作られているので寿眉になります。

新茶らしく青々とした緑と白毫が美しい外観です。
丁寧に摘み取られているのが伝わってくるような小さな均一の葉で
概ね一芯二~三葉で作られています。
白毫は控えめ。甘い清涼感のある香りが感じられます。


鑑定杯使用

薄い黄色の水色です。透明度、亮度も高いです。
香りは微かな花香。野生種の特徴に多いのですが、香りは薄いです。
(やっぱり改良品種とは違うんですね)
味わいはしっかりとした爽やかな甘味。
茶樹の力を感じさせるような滋味があります。
粘性が強く、余韻が長く続きます。
派手さはありませんが、しみじみ美味しいと思わせる味わい。


蓋碗使用

薄い金色の水色です。
透明度も亮度も高く出ています。
香りはやはり野生種だけに控えめ。微かな甘い果香があります。
味わいは爽やかで素直な甘味。
独特のミネラル感も充分にあり、バランスよく仕上がっています。
回甘もかなりしっかりしていて、茶水の粘性も強いです。

綺麗に整った葉底です。
野生種だけに肉厚さは改良品種には及びませんが
弾力があり、柔らかさも充分です。
醗酵の程度はそれほどでもありません。
葉の形を見ると政和大白茶種に似ていますね。

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 Posted by at 12:12 AM
7月 202014
 

福建の茶業さんCの政和白茶です。
福建省の政和県で白茶を作っている茶業さんで
無農薬はもちろん無肥料で作っています。
2014年4月中旬の摘み取りです。

茶業さんのつけた名称は実は野生白茶。
では野生なのか?というと、日本人が思う野生ではありません。(笑
ここ数年の中国国内の野生茶ブームの殆どは日本人の思う野生ではなく
良い方で無農薬・無肥料、酷い場合には過去には野生だったという場合もあります。
他のパターンとして管理者・所有者がいない場合(管理された茶畑の隣でも)は野生
畑から外れたところに実生で生えてきた茶樹も野生・・・
と、実に私たちの感覚とは違う野生がたくさんあります。(^^;
私たちの考える野生は非常に少なく、生産量もそれほど見込めません。
現地にそれなりの繋がりが無いと入手することすら難しいと思います。

で、この野生白茶は無農薬・無肥料の「野生」です。
茶畑の管理は殆どされていませんが、茶畑にはなっています。
先日この茶畑を見学させていただいてきました。とても良い場所でした。
これを野生と言ってしまう文化の差(大概は悪意によるものではなく言葉の認識の違い)はさておき
近年、こうした無農薬・無肥料のお茶が出るようになるということは歓迎したいと思います。
生産量は農薬や肥料使用よりも格段に落ちますので価格の上昇は仕方が無いのですが。

まだ緑色を残す色調です。
醗酵はそれなりにあるのか、場所によっては褐色になっています。
白毫で覆われていますが、政和大白茶種になるため少なめ。
(福鼎大白茶種は白毫がびっしりしています)
基本的に芯か一芯二葉程度で摘み取られています。
大きさはほぼ均一、砕けもほとんどありません。

本来は鑑定杯を使用するようなレベルのお茶ではありませんが、あえて。(^^;


鑑定杯使用

綺麗な花香が高く出ています。
味わいは見事な甘味、喉にへばりつくような濃厚さで出ています。
ちょっと凄い。
粘性が強い茶水で回甘もしっかり。
ミネラル感と滋味もしっかり感じられ、バランスよく仕上がっています。
爽やかな清涼感も感じられ、見事という味わいに。


蓋碗使用

白金色の見事な水色です。
透明度も亮度も素晴らしく高く、久しぶりにこんな綺麗な水色を見たと思うほど。
香りは甘い花香。素晴らしく高く出ています。
味わいは濃厚な甘味。この独特の甘味は砂糖を添加しているんじゃないかと
疑われそうな位にちょっと凄いものがあります。
ミネラル感と滋味が合わさり、粘性のある茶水の効果もあってか
余韻がとても長いです。
今年一番の白茶はこれかなぁと思うほど。
特にこの独特の甘さは特筆もので、この茶園の土地由来のもののようです。
先日伺った際にいただいたお茶も同系統の見事な甘味がありました。

見事に肥えた芯で構成された葉底です。
意外と外観で思ったよりも醗酵は高め。
肉厚でしっかりしていて、弾力の強い葉底で非常に美しいです。
基本的に一芯一~二葉になっているようで、丁寧に摘み取られています。
茶業の老板自ら茶摘をしていたのが思い出されるようです。(笑
(人件費高騰のため自ら茶摘していました)

今年は4月からかなりの種類の白茶を試飲しましたが
その中でもダントツに甘く美味しいのがこの白茶でした。

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 Posted by at 1:01 AM
7月 172014
 

メーカーさんTの月光美人です。
雲南省南部の思茅の標高1800m付近にある茶園で2014年3月上旬に摘み取られました。
茶園のものですが、無肥料・無農薬の実生の茶樹から摘み取った葉から
現地の少数民族によって作られています。

月光美人(または月光白)は普洱茶という説明と雲南の白茶という説明と両方見かけますが
どちらも正しいと思います。
雲南省で作られる黒茶・後醗酵茶のことを「普洱茶」と呼ぶことが殆どですが
実は普洱茶という名称は昔の普洱県に集積されるお茶の総称で
必ずしも黒茶である必要はありませんでした。
雲南緑茶や雲南紅茶は普洱茶とは普通呼びませんが、これはおそらく慣習的なもの。
紅茶はともかく緑茶は中国国内でも殆ど流通していないということもあると思います。

月光美人、月光白は実際には白茶の製法で作られていますが
こうしたお茶を現地で購入すると普洱茶と記載されていることがあるのは
そういった昔ながらの慣習のためのようです。

余談ですが、普洱生茶のできたては黒茶ではないという意見もありますが
これは黒茶で正しいそうです。
黒茶となることを「最終的な製品の目標」としているので黒茶に分類されます。
このあたりは私も過去にかなり混乱した時期があって
色々な研究者や大学の老師たちに質問させていただいたのですが
六大茶類の定義は「製法がその方法によるもの、または最終的な製品の性質」なので
黒茶を目指して作られている普洱生茶は黒茶に分類されます。
これは中国のプロの人でも混乱しているんですよね。(^^;

大葉種なので茶葉は大きめです。
ビロードのような白毫が非常に美しく、褐色と白毫の白が非常に美しく出ています。
芯芽が多く嫩度も高め。
均一度はまあまあといったところ。
甘い香りがあります。


鑑定杯使用

薄い褐色の水色です。
透明度、亮度共に高く出ています。
香りは甘い果香、高さはそれほどでもありません。
味わいは爽やかな深みのある甘さが、粘性のある茶水のおかげで
余韻が長く続く状態で感じられます。
砂糖菓子のような滋味とのバランスが良く、まるで梨の果汁を飲んでいるような感覚に。
美味しいですね。

湯温が下がってくると果汁っぽさがより顕著に。
日常的に飲めるお茶としてとても美味しいです。


蓋碗使用

薄い金色の水色です。透明度、亮度が高くて非常に美しいです。
香りは甘い果香。意外としっかり感じられます。
味わいは甘く優しく、驚くほどの余韻が続きます。
やっぱり果汁を感じさせるような味わいで滋味とのバランスが凄くいいです。
美味しいですね。(^^

醗酵が意外と高いです。
肉厚でしっかりした葉底はクタクタになって柔らかい部分と硬い部分が混在。
醗酵が強い部分が比較的硬いのですが、これは当然。
そうでもないほかの部分は柔らかく弾力に富んでいます。
芯も多く、綺麗です。

やっぱりこのメーカーさん(といっても家族経営の小規模なものですが)
緑茶と白茶はかなり美味しいんですね。
肝心の普洱茶は私好みではないのであまり手を出さないのですが
良心的な価格設定(友達価格なのかも)と質の良さが気に入っています。(^^

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 Posted by at 12:27 AM
9月 182013
 

政和 野生白牡丹

茶農家さんFの野生白牡丹です。
福建省政和の白茶の作り手さんによるもので
これは山中に自生している野生茶樹(在来種)から作られたものとのこと。
白茶は美肌効果などで知られるお茶ですが
これは作り手さんの奥様が自分と友人用にと作ったもの(作らせた?)を
譲っていただきました。
野生茶樹ですので本数も少なく、年間10斤(5kg)作れるかどうかという貴重なお茶です。

お茶と知らなければ単なる枯葉と思いそうな外観です。
褐色から深緑、黄緑から白毫の白まで混ざった色合いです。
まるで五色茶。
葉の形は概ねそのまま。
若干の砕けはありますが、揉捻していない茶葉でこれは
かなり丁寧に作られていると思います。
爽やかな甘い香りがあります。

政和 野生白牡丹
鑑定杯使用

優しい甘い香りです。
香りの高さも十分、清涼感も伴った甘い香りで心地よいです。
透明度の高い褐色の水色は亮度も非常に高く出ています。
少し粘性のある茶水で、茶質が良く出ているようです。
複雑で柔らかく、ちょっと驚く感じの深みのある甘い味わいです。
爽やかな酸味が微かに感じられて、実に深く分厚いと感じる味の構成です。
のど越しが素晴らしく良く、回甘は当然ですが余韻が長い。
体の中から良い香りが上がってくるような、そんな感じがあります。
奥様が自分用だから売れなくていいと言い切ったのも分かります。絶品。(^^

政和 野生白牡丹
蓋碗使用

薄い金色の水色です。透明度、亮度共に素晴らしく、宝石のような美しさ。
甘い花香が優しく出ています。桜餅っぽい感じ。
特筆すべきはこの甘さ。
深みのある滋味溢れるという言葉が浮かぶような、複雑で優しい甘さが心地よいです。
下手な言葉は必要ないという位に美味しいです。

煎を進めると紅茶っぽいニュアンスが出てきます。
それまでとは違う面の旨みが立ち上がってくるような。
上質なシナモンティーのようです。
清涼感を伴った旨みが出てきて、まさにシナモン(ニッキ)。
一貫して甘いのですが、この変化がまた美味しい。

政和 野生白牡丹

葉。そのものの葉底です。(^^;
意外と醗酵は進んでいる様子です。
芯の部分も多く、野生茶樹の荒々しさを残しながらも
肉厚で柔らかい葉で構成されています。
一芯二~三葉で摘み取られているようです。
茎も多いですが、柔らかく、山菜の佃煮のような感じ。
凄い労力をかけて大事に作られたお茶なんだなとしみじみ。

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 Posted by at 12:13 AM
9月 162013
 

白毫銀針

ネットショップCで購入した白毫銀針です。
製造年表示はありません。

白毫で覆われています。
この白毫の感じだと福鼎ではないかなという印象です。
基本的に芯のみですが、一部は一芯一葉になっています。
芽は気持ち細め。もう気持ち肥えてて欲しいかなという感じですが
大きさは均一、砕けは殆どありません。
一部褐色になっている部分があります。

白毫銀針
鑑定杯使用

甘い爽やかな香りです。
高さはありますが持久性はあまりないようです。
若干青っぽいニュアンスもあり、このあたりは好みが分かれるような感じ。
薄いクリーム色の水色は透明度、亮度共に充分。
甘味と若干の渋みがあります。
正直、青臭いかな?と思わせるような味わいも。
美味しいけれど難しいかな・・・(^^;
湯温が下がると渋みやエグ味が強くなってきます。

白毫銀針
蓋碗使用

薄い金色の美しい水色です。
香りは少なめ。青っぽい香りが微かにあります。
ほぼ無臭に近い位かも。
甘味は感じられますが、味わいがどうしても浅い感じ。
飲み終えた後に青っぽい余韻が残ります。
難しい・・・白毫銀針の多くはこんな感じではあるのですが
こうなると苦手なんですよね。(^^;

淹れ方を変えていけるかなと試行錯誤しながら煎を進めてみましたが
エグ味が出てきてしまい・・・難しい。
煎持ちもあまり良くないので新たに淹れなおしして何とか。(^^;

白毫銀針

大きさの揃った葉底です。
若干、葉が混じっているのが確認できます。
霜などの形跡は無く、鶯色の綺麗な葉底ですが若干硬めな感じも。
所々に強く醗酵している部分もあります。

白毫銀針って実際のところはこんな感じなんだろうなと思う茶葉でした。
決して悪い茶葉ではないのですが、これだと白茶って美味しくないと思う人も多そうな。
難しいですね。(^^;

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 Posted by at 1:30 PM
9月 122013
 

陳年老白茶 白牡丹

福鼎市瑞祥龙茶业(福鼎市瑞祥龍茶業)の福鼎白茶です。
白牡丹の陳年老白茶で餅茶の形状になっています。
2011年4月16日の製造とあります。

日本などで中国茶を習うと
白茶は白毫銀針が最上質で白牡丹、寿眉と続くように言われているのですが
間違ってはいないけど補足は必要かな?という感じです。

というのも白毫銀針よりも上質で価格の高い白牡丹もあれば寿眉もあります。
白毫銀針だから良いものという訳ではないんですね・・・
なので実際に現地の価格を見て
ええ?白牡丹なのにこんなにするの?
とか
何で寿眉がこんなにするの?
と、びっくりしたりします。(私も以前はそうでした;)

実際は使用する茶葉の品種や部位によって分けられているだけと思った方が良いのですが
品種に限っては現状を見る限り微妙です。
というのも白毫銀針でも福鼎大白茶種や政和大白茶種以外が使用されていますし
白牡丹も同様。
実際には白茶用の品種を使っていれば名乗れるようです。
なので確認はしていませんが、どうやら最近作出された品種も含めて
白茶用の品種を使っていて、かつ芯のみが白毫銀針、葉も使えば白牡丹
それ以外の品種を使っていれば寿眉といっているように思います。

陳年老白茶 白牡丹

で、味わいはどうかというと、これも好みになりますが
芯のみの白毫銀針より白牡丹の方が美味しいものが多いような。
やっぱり使用部位が広いので、その分味に深みをつけやすいようです。
また、部位の比率を変えることで、本当に美味しい味わい深いものも
白牡丹や寿眉には多いです。

近年になってからですが白茶も黒茶と同様、寝かしておくことで
味わいが丸く美味しくなるということが知られてきました。
ということで流行しはじめたのが陳年白茶。
確かに出来たての白茶より、何年かおいた白茶の方が丸くて美味しいんですね。
そんな流れで当然ながら出てきたのが保管に便利な餅茶の白茶ですが
これは固形にする際に蒸すという工程が入るため
散茶の白茶よりも味わいが深く、柔らかく熟成される傾向があります。
なので白茶で一番良いと言われているのが
餅茶などの固形茶にした陳年白茶です。

陳年老白茶 白牡丹

この日はちょっと特別な日だったので、秘蔵の陳年白茶を崩すことにしました。(^^
(え?というお値段の餅茶だったんですね・・・美味しいから購入したのですが)

福鼎市の点头镇(点頭鎮)柏柳村で作られています。
この村、白茶の発祥地として「中国白茶第一村」なんて呼ばれていたりします。
白茶の他にもジャスミン茶や玖瑰花茶の花なども産出している地域でもあります。
使用品種は昔ながらの福鼎大白茶種のみです。

オーソドックスな餅茶の形状だなと思いきや、ちょっと形状が雲南の餅茶とは違う感じです。
端の部分の処理とか細かい部分のディティールなのですが
これは白茶だからというより、使っている機械が若干違うような。
面白いことに内飛はあるようです。(隠れているけど)

陳年老白茶 白牡丹

白毫の多い艶のある餅面です。里面(内部)も同じ茶葉を使用しています。
緊圧はしっかりしているようですが、端の部分にもろい部分があったりもします。
これは年月経過によるものか、最初からだったのかは不明です。
芯の多い白牡丹のようで白毫のボリュームが凄いです。
褐色の茶葉と白毫で見事なマーブル模様になっています。
葉の大きさは普通といった感じ。見たところ大きさは揃っているようです。

鑑定杯の使用はしていません。

陳年老白茶 白牡丹
蓋碗使用

金色の綺麗な水色です。透明で亮度も高く、琥珀のような水色です。
見事な花の香り、玖瑰香があります。
まるで可憐なバラのような感じで白牡丹とは思えない感じ。
味わいは深みのある爽やかな甘さと柔らかい綺麗な酸味のバランスが良く
複雑で奥行きのある美味しさ。
旨みとも言える滋味がしっかりあって、余韻も長く、これは美味しいです。
購入時に試飲した2年前より美味しくなっていますね。

醗酵度合いは白茶にしてはしっかり目だと思います。
白茶は微醗酵茶とも呼ばれますが、実際にはその醗酵度合いはバラバラ。
輸出向けのものは紅茶に近いほど醗酵させているものもありますし
クライアントの要望に合わせて変えているというのが現状です。
最後の感想工程で実質的な殺青を行うことになるのですが
このタイミングを仕上げ具合によって変えています。
欧州を中心とした輸出、中国国内でも華北、東北向けは醗酵が強めで
華南、西南、東南アジア向けは醗酵が弱めの傾向があるようですが
クライアントの要望次第の部分もあるので一概には言えないようです。

煎を進めても玖瑰香が続いています。
いやー凄い。ここまでの白牡丹ははじめてかもという位に美味しいです。
もっと買い込んでおけば良かったかもと今更後悔したりして。(^^;

煎持ちの良さも凄いです。
かなり長く続いて、白茶なのに10煎以上も。
固形茶にする際の「蒸し」工程が関係しているのでしょうか?
散茶に比べてもダントツの煎持ちの良さですね。

陳年老白茶 白牡丹

葉底からも玖瑰香があります。
ふっくらと肥えた芽と柔らかい肉厚の葉で構成されています。
固形茶を崩す際に崩れた部分以外は砕けも殆どないようで
とても美しい葉底です。
柔らかくて弾力があり、色合いから見ても醗酵は強めのようです。
嫩度も高め。

白茶がここまで美味しいというのが改めて実感できるような
良い白牡丹でした。(^^

※このブログのお茶の感想については こちら

 Posted by at 12:14 PM