5月 222015
 

特弐 黄山毛峰

C老師が安徽省黄山まで出向いて監修(?)して作らせた黄山毛峰です。
2015年3月27日の摘み取りです。

特弐とあるのは老師ご本人がまだ改善の余地ありと思っているからなんだそうで
通常であれば余裕で特1の品質です。

まるで黄山毛峰のお手本のような見事な外観です。
雀舌の形状と魚葉、象牙色の白毫と金片と見事。
大きさも均一、砕けもありません。
ここまで完璧な黄山毛峰って初めてかもしれません。
謝裕大だったら贡茶か特一でもおかしくないと思うのですが・・・

鑑定杯を使用するレベルではないので使っていません。

特弐 黄山毛峰
蓋碗使用

金色の透明度、亮度共に非常に高い美しい水色です。
若草のような香りと見事な蘭香。高さも持久性も文句なしに素晴らしいです。
凄いのは味わいも。
粘性のある茶水で柔らかく深い甘味があります。
その後ろに綺麗なミネラル感と複雑で品のある滋味があって
実に優しく美味しいお茶になっています。
この品の良さは本当に凄い。
煎持ちも非常に良くて、ずっと楽しめました。
思わず笑顔になってしまうような凄い黄山毛峰です。

特弐 黄山毛峰

本当に美しい若草色の葉底です。
艶やかで大きさも均一。見事に砕けもない完璧な形です。
クタクタに柔らかく、弾力もしっかりあります。
葉底を見てもお手本のようなお茶です。
流石老師。

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 Posted by at 1:57 PM
11月 082014
 

祁红工夫

祁門紅茶場Bの祁红工夫、祁門紅茶です。
サンプルとしていただきました。
品種は祁門槠叶种(祁門櫧葉種)で2級とのこと。

最近は少しずつではありますが、祁門櫧葉種が増えてきているような感じです。
やっぱり雲南大葉種などの方が甘く美味しい紅茶を作りやすいようで
以前は祁門櫧葉種というと少数派だったように感じていたのですが
最近はブランド化を意識しているのか
伝統的品種である祁門櫧葉種をあえて使うケースが増えているような感じがします。

祁門らしい細やかな茶葉です。
黒褐色のマットな茶葉に時折金毫が確認できます。
茶葉の大きさは概ね均一。
きちんと祁門ならではの揉捻が施されている茶葉です。

祁红工夫
鑑定杯使用

濃い赤褐色の水色です。
透明度も亮度も非常に高く出ています。
香りは見事な祁門香。リンゴの香りをベースに花香も感じられます。
良くありがちなスモーキーさもなく、非常に高く綺麗です。
味わいはしっかりと落ち着いた甘味、心地よい酸味と収斂味があります。
バランスが良い感じで、これで二級というのはもったいないというか
このメーカーさんの基準ってかなりしっかり厳しいんだなぁと思います。
私の知っている某メーカーさん(取引はしていません)だったら特一位は余裕で付けそうな。(笑

祁红工夫
蓋碗使用

赤褐色の美しい水色です。
透明度も亮度も十分すぎる位に出ています。
香りは変わらず見事な祁門香。かなり良いと思います。
しっかりとした滋味に爽やかな甘味と酸味、回甘の強さといい
かなり日本人好みな紅茶に仕上がっていると思います。
中国人的な好みで言うと、もっと繊細な味わいを求められるのですが
そのあたりが二級にされている所以かも。
とはいえ、他のメーカーさんより全然厳しいんじゃないかな。ここ。

滋味がしっかりしているお茶ということもあって
じっくり、ゆっくり飲みたくなるような感じに仕上がっています。
これは今年の祁門ですが、もう1年熟成させておきたいですね。(^^

祁红工夫

綺麗に揉切された葉底です。
見事という位に大きさが均一、篩分けがちゃんとされているんですね~
おそらく機械揉捻とは思いますが、細かさといい本当に二級?と言いたくなるような茶葉で
葉の1つ1つを見ても肉厚ですし、弾力もしっかりあります。

祁門というのはある意味スタンダードで派手さの無い紅茶ではあるのですが
その分、ちゃんと美味しいというのがとても難しい紅茶でもあります。
本当に美味しい祁門は毎日飲みたくなるような味わいの深さを持つのですが
最近はそういった祁門になかなか出会わなくなりました。
そういった意味でこの祁門はちょっと驚くほどによくできています。

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 Posted by at 3:58 PM
6月 222014
 

安徽省でいただいた太平魁尖です。
おそらく2013年のもの。

有名&最高級は太平猴魁ですが、これはそれよりランクの落ちる太平魁尖。
とはいえ、販売する際には「太平猴魁」として販売されてしまうのでしょうけど。(^^;

基本的には緑を基調とした色合いですが、若干黄変している部分もあります。
茶葉の大きさは不均一。結構砕けが発生しています。
これは私の持ち歩き方法が良くなかったかもしれませんが
元々がそれなりに砕けていたように思います。
機械を使用した製茶なので、網目が確認できます。
甘い花香が出ています。


鑑定杯使用

透明度の高い落ち着いた黄色の水色です。
香りは陳香が感じられます。微かに花香もありますが、微妙。
味わいはすっきりとした苦味、控えめな甘味があります。
雑味がでているのが残念。
保管状況がというより、ポテンシャルの低い茶葉は置いておいてもダメだという見本のような;


蓋碗使用

透明度の高い金色の水色です。
香りはやはり陳香が出てしまっています。
微かに花香。
味わいは丁寧に淹れて雑味をかなり抑えることは出来るものの、ちょっと隠し切れない感じです。
(腕にもよりますが・・・)
ただ、抑えた分、甘味が目立ってきて、そこそこ飲めなくも無い感じ。
太平猴魁系特有のうまみも感じられるようにはなりました。
しかし、これを美味しくって相当難しいですね。(^^;

柔らかい葉底です。但し弾力はありません。
砕けが若干目立ちます。持ち歩きのせいという部分もありますが
製茶時に砕けたと思わせる部分もちらほら。
葉の繊維が潰れてしまっているような箇所もあったり
決して美しいとはいえない葉底になってしまっています。

良い緑茶というのは1年を経過したころに甘味が増したりして
新茶の時とは違う、深い味わいに変化していくのですが
(もちろん保管環境は重要です)
元々そのポテンシャルのない茶葉は年月による熟成というより劣化の一途をたどるという
お手本のような結果になってしまいました。(^^;
特に良い太平猴魁あたりは2年位が一番甘く美味しくなるのですが・・・

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 Posted by at 1:37 PM
3月 122014
 

野生茶

安徽省泾县(涇県)の茶業さんの野生茶です。
先日訪問した際に1回分のみいただきました。

どうもここ数年、中国では野生茶ブームが起きていて
流通する殆どの野生茶はすでに「野生」ではないような状態になっています。(^^;
実際、市場などでも「野生茶」の文字を良く見かけるようになっているのですが
本当に野生茶樹から作られていたら流通するほど製造できるはずもないんですよね。
私の友人のお母様が作る野生茶も春先に何日も頑張って山の中を歩いて
ようやく数キロ、しかも1日やっと500gという状態ですし
茶業さんの友人が自家用に作っている野生茶もやっぱり10キロにもなりません。
市場に溢れるほど野生茶があるとは、どう考えても無理があります。

殆どは野生茶ではないか、良くても元野生茶樹から作られたお茶ということになります。
よほどたちの悪い業者ではないかぎり農薬は使用していないと思いますが
(安価なのは可能性高そうですけど)
肥料を与えたりしている時点でもう野生じゃないですよね・・・
工場で製茶される野生茶って変ですよ。(笑

で、この野生茶。そういった類のものだと思います。
実際に茶樹を見た訳でも、工場を見た訳でもありませんが
野生茶で茶業が成り立つなんて、もう既に野生茶樹じゃないじゃんって感じです。
どんだけ収穫量があるんですか?と突っ込みたくなるような。
まぁ野生茶という名前のお茶だと思うことにしますけど。(笑

深緑を基調に黄褐色が混じった茶葉の色合いです。
細く縒られていて真っ直ぐな形状になっています。
全体的に白毫があるのが分かります。
大きさはほぼ均一、いただいた中には砕けなどはありません。

1回分のみなので鑑定杯は使用していません。

野生茶
蓋碗使用

薄い金色の透明な水色です。
透明度と亮度は素晴らしく高いです。
香りは控えめ。豆香と甘い花香があります。
それと金属っぽい香りも一瞬感じられました。
粘性のある茶水で味わいは甘味が強く出ています。
旨みもしっかりありますが、さっぱり系、厚みはそれほどありません。

2煎目になると綺麗な蘭香が感じられます。ただし控えめ。
さっぱりとした味わいに変わってきます。
あまり煎持ちは良いとは言えず
普通かちょっと思ったほどでもないかなという感じ。

野生茶

柔らかい繊細さを感じる葉底です。
一芯二葉で摘み取られているようです。
柔らかく肉厚、弾力もしっかりあります。
嫩度も高く、大きさもほぼ均一。綺麗に製茶されています。

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3月 112014
 

涌溪火青 B

安徽省のメーカーさんBの涌溪火青です。
Bとあるのは便宜上命名したものです。
同じ涌溪火青を等級違いで入手したため、区別するために命名しています。
先日、産地見学に行った際に入手してきました。

涌溪火青というお茶の名前は元々、涌溪炒青と呼ばれていたそうです。
涌溪という産地名は納得ですが、聞けば炒青の方言がこの地方では
火青と同じ発音だったとかで現在の名前になったそうです。
面白いですね。(より字画が少ない方になったんでしょうねぇ)

最近は5月下旬から6月上旬まで夏茶の製造も行っているそうです。
夏茶の場合は品質を向上するため做青を取り入れていて
そのための青茶製造に使うような道具も揃っていました。

深緑を基調に白毫が混じった茶葉です。
白毫の比率が多く、嫩度が高いのが分かります。
独特の丸い形は全体的に小さめでそろっています。
特徴的な艶があり、美しい茶葉です。

涌溪火青 B
鑑定杯使用

薄い黄色の水色です。透明度、亮度は高く出ています。
香りは爽やかな蘭香。高く出ていますが持久性はそれほどでもありません。
味わいはすっきりとした甘味、心地の良い苦味があります。
収斂味は殆ど感じませんが微かにあります。
回甘がしっかりしていて、余韻が長く続きます。
「うまみ」がしっかりと感じられるのも特徴的です。

涌溪火青 B
蓋碗使用

金色の透明度の高い綺麗な水色です。艶も良く出ています。
清らかな蘭香があります。清々しさもあり、高いです。
味わいは甘味とすっきりとした旨みが厚く、バランスよく仕上がっています。
美味しい。(^^
煎持ちも良く、緑茶の中ではかなり長く続く方だと思います。

涌溪火青 B

ふわふわの柔らかい葉底です。
かなり弾力があり、ちょっと驚くほど。
肉厚で柔らかい茶葉は綺麗に一芯二葉で摘み取られています。
大きさも均一、砕けもありません。

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 Posted by at 12:08 AM
3月 062014
 

涌溪火青 A

安徽省のメーカーさんBの涌渓火青です。
Aとあるのは便宜上命名したものです。
同じ涌溪火青を等級違いで入手したため、区別するために命名しています。
先日、産地見学に行った際に入手してきました。

涌溪火青は安徽省を代表する有名な銘茶ですが、年間生産量が少なく
確かに安徽省の茶市場でもメインのお茶として扱われているような感じではありません。
そのほかの地域では言わずと知れた状態で
聞けば産地である宣城市泾县(涇県)全体での年間生産量は100トン程度だとか。
涌溪村と黄田村でのみ作られていて、現在の工場の数は30ほどなんだそうです。

茶畑の標高などはすっかり聞くのを忘れてきましたが(^^;
決して低くはなさそうです。どちらかというと険しい山の中にありました。
使用品種は涌溪柳叶(柳葉)種。在来種です。
在来種といっても個体差が大きいようで、同じ茶畑の中にも
葉の形や大きさが3パターン位ありました。
茶樹品種には良くあることなんですけどね。

深緑の茶葉です。丸く丸められた独特の形状で艶があります。
白毫が多く、所々に白い部分が確認できます。
大きさはほぼ均一、若干気持ち大きいかな?という感じの大きさです。
爽やかな清清しい香りがあります。

涌溪火青 A
鑑定杯使用

薄い黄色の水色です。透明度も亮度も高く出ています。
香りは青竹のようなニュアンスのある花香。
味わいはすっきりとした甘味と爽やかな柔らかい苦味があります。
微かな収斂味もありますが、厚みのある味わいになっています。

涌溪火青 A
蓋碗使用

薄い金色の水色です。透明度、亮度共に良く出ています。
香りは爽やかな花香。若干弱い感じもします。
味わいはすっきり。甘味も強く、旨みもしっかりあります。
気持ち奥行きが欲しいかなという印象ではあります。

煎持ちが良いのも涌溪火青の特徴です。
この味わいは食事と合わせるといいですね。

涌溪火青 A

柔らかい綺麗な葉底です。
砕けも少なく、綺麗に一芯二葉で摘まれています。
大きさもほぼ均一。丁寧に作られているなと感心するような葉底でした。

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 Posted by at 11:37 AM
2月 272014
 

特三 黄山毛峰茶

谢裕大茶叶股份有限公司の2013年黄山毛峰茶です。

先日、安徽省に行った際に勉強用にと購入してきました。
もっとランクの高い茶葉もあったのですが
あまりランクを上げすぎると香りや味わいが繊細になりすぎてしまう上
私でさえもひるむお値段になってしまうので、このあたりで。(笑
谢裕大の等級分けなどはこちらに詳しく書いています。

気持ち大きめの朵型(花びら形)の茶葉です。
白毫はしっかり、魚葉と金片は少しですが確認できます。
茶葉の色合いは暗い緑。
ちょっと成長している茶葉だなぁという印象です。
特一と特三では随分違うんですね・・・(^^;

特三 黄山毛峰茶
鑑定杯使用

薄い黄色の水色です。
透明度、亮度共に普通といった感じ。
香りは若草の香り、微かな栗香と蘭香があります。
持久性もあります。
味わいは甘味が強く、それに続いて複雑な滋味も。
苦味や収斂味などは感じられません。
若干、肥料が多いような独特の甘さも感じます。
新茶の時とは違っていると思いますが
(より甘く柔らかくなっているはず)
やっぱり特一とは随分違う印象です。(^^;

特三 黄山毛峰茶
蓋碗使用

金色の美しい水色です。
若草の香りと蘭香が良く出ています。
柔らかい甘さと滋味が充分にあるものの、どうも肥料味を感じます。
日本茶や台湾茶などに比べたらかなり控えめな肥料味ですが
苦手なだけに微妙な感じですね。(^^;
とはいえ充分に美味しいです。
肥料味の良し悪しは好みでもあるので。

特三 黄山毛峰茶

全体的に柔らかい若草色の葉底です。場所によっては褐色の部分もちらほら。
芯芽も多く、嫩度もそれなりに高いのですが
全体的に大きさが大きいものが多く、不均一。
砕けもちょっと多いかなという印象です。
弾力に若干欠けるような感じもあります。

とまぁ結構厳しめなことを書いていますが
現地では(日本でもかな)充分に高級茶ですし、美味しいお茶です。
特一のCPが良かっただけに評価が厳しいかもしれません。
次回は特二にしてみようと思います。(笑

※このブログのお茶の感想については こちら

 Posted by at 12:10 AM