5月 142014
 

メーカーさんEの蒙顶石花(蒙頂石花)です。
4月3日の茶摘みです。
産地は蒙頂山茶区の標高1200m付近の茶葉を使用しています。
伝統的な製法によるものです。

艶やかな若草色の外観です。
大きさは均一、砕けも確認できません。
嫩度は高く、一芯一葉で揃っていて、白毫が所々に白く残っています。
爽やかな青い香りがあります。


鑑定杯使用

すっきりした豆香が高く綺麗に出ています。
水色は薄い黄色。透明度も亮度も非常に高く出ています。
すっきりとした柔らかい苦味と渋みが心地よく、甘味とミネラル感がそれを支えていて
実に厚みのある味わいになっています。
余韻も長く続きます。


蓋碗使用

透明度の高い金色の水色です。亮度も高く出ています。
綺麗な豆香があり、ほっこりとした優しい香りです。
高さも充分。
味わいはすっきりとした甘味としっかりとしたミネラル感のバランスが良く
非常に上品に良くまとまっています。美味しい。
煎持ちも充分。5煎は軽く楽しめます。
今年の石花も優しく美味しいなぁとしみじみ。

ツヤツヤ、ピカピカの葉底です。
良く肥えた芽のみを使用していて、実にふっくら。
柔らかさも充分ですが、弾力もしっかりあります。
大きさも均一、砕けもなく、宝石のように美しい葉底でした。

昨年の蒙頂石花のエントリにもありますが、中国銘茶の中では最も歴史が古く
また、四川の人々にとても好まれているお茶でもあります。
事実、四川では日本で有名な蒙頂甘露はそれほどでもなく(知っているけど)
とにかくこの蒙頂石花を好んで飲んでいます。
それも確かに納得という味わいのバランスで、甘いだけでなく爽やかさもあり
飲み飽きないということでは石花の方が優れているように思います。
実際、私自身も年間を通して一番飲んでいるお茶というと、この蒙頂石花だったりします。
それだけにこの石花のロットを選ぶのに
作り手さんのところではうんざりするほど実に沢山のロットを評茶してきました。
もっと日本でもメジャーになってもいいお茶なんですけどね。(^^;

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 Posted by at 12:16 AM
5月 112014
 

メーカーさんEの禅茶です。
3月26日の茶摘みで、蒙頂山茶区の標高1100m付近の在来種を使用しています。

1500年を越える歴史のある、とある古刹の依頼で作ったお茶です。
仏教とお茶の関わりが深いのは良く知られていますが
中国ではこうしたお寺で開光(祈祷して魂を入れる)したお茶を
そのお寺の信者に分けるということが良くあります。
このお茶もそうした目的で作られているのですが、試飲させていただいたところ
非常に美味しくて、お願いして分けていただきました。
メーカーさん、というか作り手さんから直接分けていただいているので
開光はされていません。(笑

白毫に覆われた扁平型の茶葉です。
非常に良く肥えた芽が使用されています。
若草色と白毫の白が美しく、均一、砕けも確認できません。
甘い花の香りが感じられます。


鑑定杯使用

お菓子のような甘い香りです。
非常にしっかりとキャラメルのような甘い香りが出ていて、持久性も高さもあります。
水色は薄いクリーム色。亮度も透明度も高いです。
味わいは驚くほどに深みのある優しい甘味があります。
遅れてミネラル感がしっかり出ていて、複雑な味わいになっています。
回甘も強く、しばらく余韻にひたれます。
この甘さは特筆ものです。


蓋碗使用

非常に透明度の高い金色の水色で、亮度も高く出ています。
この透明度の高さと亮度の高さはちょっとなかなか無いレベルです。
お菓子のような濃厚で優しい甘い香りがしっかりと出ています。
味わいもその香りとリンクするように、しっかりと甘いです。
厚みのあるミネラル感もその後ろに控えていて
単なる緑茶がここまで複雑に濃厚な甘味を持てるのかと驚かされます。
やっぱりこのお茶、凄いです。

煎持ちも良く、進めていくと甘い香りは花香に変化してくるのもいい感じです。
味わいの甘さはずっと続いていて、凄いなと感心させられます。
この茶師さん、いつも本当に技術が高いとは思っていましたが
ここまで凄いお茶を作れるんだなぁと改めて感心。

見事なまでに肥えた芽を使用しています。
肉厚でふっくらした芽で構成された葉底です。
大きさも揃っていて、綺麗な葉底です。

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 Posted by at 12:49 PM
5月 032014
 

メーカーさんEの2014年明前 蒙顶甘露(蒙頂甘露)です。
3月27日の摘み取りです。
蒙頂山主峰の標高1200m付近の茶畑のもので、今年は気温が低めだったことから
例年より1週間ほど遅い摘み取りになりました。

四川省蒙頂山のお茶というと、流通している殆どのお茶は3月上旬の摘み取りです。
同じ蒙頂山なのに何故こんなに違うのか?と思ってしまいがちですが
これは「山」といっても中国語では日本語で言うところの山を意味しているのではなく
山脈を意味しているといるので、蒙頂山主峰一帯で蒙頂山ということになるためです。
蒙頂山というのは実に広い地域を指していて、
実際に行くと平地にしか見えない場所でも蒙頂山のお茶として流通します。
ということで標高の低い場所の「蒙頂山」と標高の高い「蒙頂山」では随分気候も
摘み取り時期も異なります。

ベースは深緑、白毫が非常に多く白と深緑のマーブル状態になっています。
嫩度も高く、甘い爽やかな香りがあります。
大きさは均一、砕けも確認できません。


鑑定杯使用

非常に高い栗香と花香です。
とても綺麗に出ています。持久性もあります。
亮度の高い薄クリーム色の水色で、表面には白毫がびっしり浮いています。
しっかりとした落ち着きのある甘さ、微かな渋味と滋味があり
複雑な旨みを形成しています。この奥行きにはちょっと驚くほど。
出来たてに中国で試飲したよりも予想を超えて遥かに良くなっています。


蓋碗使用

薄い金色の水色で亮度が非常に高いです。
白毫が非常に細かく、茶漉しを通り過ぎてしまい、透明度はいま一つ。
優しい栗香と花香が心地よく出ています。
綺麗で深みのある甘味、複雑なミネラル感が驚くほどに良く出ています。
しみじみ美味しいと思うような、そんな印象のお茶で
粘性を感じるようなとろっとした茶水は回甘もしっかりあります。
余韻が非常に長く続きます。

煎持ちも良く、緑茶にしては驚くほどに続きました。
私の淹れ方で7煎は余裕な感じ。いいですね。(^^

非常に柔らかい葉底です。
弾力もしっかりあり、大きさもきれいに揃っています。
肉厚で肥えた芽で構成されていて、食べてみてもとても柔らかくて美味しい。
いい葉底ですね。

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 Posted by at 2:11 PM
12月 272013
 

四川高山桂花紅茶

メーカーさんEの四川高山桂花紅茶です。
いつも四川高山紅茶でお世話になっているメーカーさん(といっても凄く小規模ですが)が
今年から作り始めた紅茶でです。

桂花紅茶は良く台湾で作られたものが日本に入ってきていますが
要するに紅茶に桂花(キンモクセイ)の香りを移したものです。
桂花を混ぜただけというものもあれば
きちんと燻香させて香りを移したものもあり、その品質もバラバラです。

こちらは四川高山紅茶に桂花の香りを移したものですが
きちんと燻香処理を行ったものなんだそうです。
この作り手さん、花茶の技術も非常に高いので、かなり期待できます。(^^

黒褐色の艶のある茶葉に金毫が混じっています。
更に桂花もちらほらと。
桂花の量は一般的に流通しているものに比べて少なめです。
(本来の紅茶の香りを損ねない量にしているのだとか)
茶葉は均一ですが若干大きめの印象です。
これは花茶に使うので仕方ないかなというところ。
本当に上質な茶葉は再加工茶には使いません。
香りは桂花の自然な香りと甘い茶葉の香りが感じられます。
香料は使っていないというのが納得できます。
(当然ですけど、香料を使っているものはとても多いです)

四川高山桂花紅茶
鑑定杯使用

落ち着いた橙褐色の水色です。
透明度、亮度共に高く出ています。
綺麗な桂花の香りが高く出ています。持久性もなかなか。
紅茶の持つ甘い香りと合わさって、複雑な心地よい香気になっています。
味わいは甘く、柔らかい渋みがアクセントになって見事。
焼けた感じもなく、エグさもなく、素直な紅茶の味わいそのまま。
やっぱりこの作り手さん、燻香技術も素晴らしいなぁと改めて感心させられます。

四川高山桂花紅茶
蓋碗使用

褐色の透明な水色です。
亮度が非常に高いのが印象的です。
香りはほっこりとしていながら優しく清らかな桂花の香りが高くでています。
うまいな~と唸る位に良い香り。
普通はここまで清らかに出ないのですが、清楚に良くまとまっています。
味わいは深い甘味がしっかりあります。
遅れて厚い旨みとミネラル感も。
これ以上、桂花を前面に出すと味わいが鈍るでしょうし
ベースの紅茶の持ち味を潰してしまうように思います。
その絶妙なバランスで抑えている、かなり秀逸なお茶です。

四川高山桂花紅茶

褐色の葉底です。
みちっと厚みのある葉ですが弾力がしっかりあります。
芯も多く、嫩度もそれなりにあります。
大きさもほぼ均一、砕けは若干ありますが問題になる程度でもなく
花茶でこれであればかなり良いほう。
桂花は少なめです。
必要最小限にして味わいや本来の香りも大事にしているのが分かります。
まじめに作った花茶というのが伝わってくる感じ。

実は桂花茶系が好きではないので、ここ数年はほとんどパスしていたのですが
これはいいかもということで入手してきました。
作り手さんの工場の衛生状態も信頼できる綺麗さですし
(桂花茶はここが特に重要な気がします・・・)
なにより味わいと香りが素直で品があります。
寒い時期にほっこりでもいいですが、夏に冷やしても良さそう。(^^

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 Posted by at 12:48 AM
5月 212013
 

メーカーさんEの2013年明前 特级蒙顶甘露(特級蒙頂甘露)です。
3月23日の摘み取りです。
蒙頂山主峰の標高1200m付近の茶畑のものです。

深緑を基調に白毫の白が散らされているような
落ち着きのある美しい色彩です。
甘い花の香りを感じます。
大きさの揃った均一な茶葉で、砕けも殆どありません。
白毫が非常に多く、嫩度は高いです。


鑑定杯使用

淡い黄緑の水色です。白毫で若干濁っています。
というか、凄い白毫の量です。
亮度はしっかりあります。
高い甘い花の香りがあり、持久性もしっかりあります。
深みのある濃厚な甘さと奥行きのある旨みがしっかり感じられます。
粘性のある茶水は成分が良く出ていることを実感させてくれるような感じで
しみじみ美味しいと思うようなお茶です。


蓋碗使用

薄い金色の透明な茶水です。トロリとした粘性があります。
茶漉しで白毫を取り去ると見事な透明度でした。
亮度も高いです。
甘い花の香りで、キャラメルのような甘さを感じる香りです。
微かに豆の香りもあり、キャラメルビスケットのような良い香り。
甘さと旨みがしっかりあって、これは美味しいと素直に思うお茶です。
しっかり回甘もあります。
煎持ちも非常に良いです。

とても綺麗な葉底です。若草色の柔らかい葉で弾力があります。
一芯~一芯一葉で摘み取られているのが分かります。
大きさも揃っていて、砕けも殆ど無く、見事です。
あまりに美味しそうなので食べて見ましたが、美味しいです・・・

贡级蒙顶甘露と同じ作り手さんのものですが
日本人的に好みなのはこちらの特級かなと思います。
貢級は凄く良いもので絶品なのですが、好みが分かれそうです。
多分、中国緑茶を飲み慣れていない人には貢級は難しそうな気がします。

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 Posted by at 12:13 AM
5月 142013
 

メーカーさんEの2013年明前 蒙顶石花(蒙頂石花)です。
3月20日の摘み取りです。

四川のこのあたりは茶摘が早い地域ですが
特に2013年は早く茶摘が始まる傾向がありました。
とはいえ、蒙顶黄芽のエントリでご紹介したように「蒙頂山」と言っても
その範囲が広く、高低差もかなりありますので
場所によって茶摘が始まる時期はかなり異なります。
この作り手さんの茶畑は蒙頂山主峰の標高1200m付近にあるため
このあたりではかなり茶摘が遅い方です。
(一見平地に見える場所でもこのあたりは標高800m程度です。)

蒙頂石花にはいくつかのタイプがあります。
昨年入手した蒙頂石花は現代的な製法によるもの。
白毫で覆われていたタイプです。

今年はそちらの製法のものではなく
伝統的な製法で作られたこちらを入手しました。
白毫を落とすように作っています。

表面に艶のある若草色の茶葉です。
爽やかな花の香りが強く感じられます。
嫩度は高く、一芯一葉で揃っているようです。
大きさも比較的均一、砕けも少ないようです。
白毫が残っているのが差し色のように白く分かります。


鑑定杯使用

薄い黄緑の茶水です。
透明度、亮度共に高く、少し粘性のある茶質の良く出ている茶水です。
香りの高さは充分。蘭香と豆香、微かに海苔香があり、持久性もあります。
すっきりとした苦味と甘さ、塩気を感じるようなミネラル感があります。
渋みは微かにありますが、意識するほどではありません。


蓋碗使用

透明度の高い金色の水色です。亮度もかなり高く、美しい茶水です。
豆香と蘭香が非常に上品で、
さっぱりとした甘さですが、濃厚に深く甘いです。
(言葉にすると矛盾していますが;)
塩気を感じる旨みが複雑に出ています。
美味しいですね・・・
煎持ちも良いです。かなり長く楽しめました。

綺麗な翡翠色の葉底です。
ふっくらと肥えた芽で構成されていて非常に柔らかく弾力があります。
ここまで綺麗に太った芽も久しぶり。
葉の大きさも均一、砕けも非常に少なく、かなり良い葉底だと思います。
やっぱりこの葉底も食べてみましたが(美味しそうなので・・・)
とても美味しいです。

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 Posted by at 12:30 AM
5月 132013
 

メーカーさんEの2013年明前 贡级蒙顶甘露(貢級蒙頂甘露)です。
3月20日の摘み取りです。
蒙頂山主峰の標高1200m付近の茶畑のものです。

深緑を基調に白い白毫をまぶしたような
まるで白毫の塊のような見事な茶葉です。モサモサ・・・
非常に小さい茶葉で大きさは均一、砕けはありません。
嫩度はこれ以上ない位に高いですね。
甘い爽やかな香りがあります。
見事にパーフェクトな外観です。


鑑定杯使用

爽やかで綺麗な蘭香と豆香です。
薄いクリーム色の茶水は白毫が表面にびっしり浮いています。
亮度は高く、透明度も白毫がなければ高そうです。
濃厚な甘さ、弱い苦味と微かな渋みが複雑で奥行きのある旨みを形成しています。
塩気を感じるようなミネラル感が分厚く
これは美味しい。と思うような驚きを感じるお茶です。
煎持ちも良く、かなり長く楽しめました。


蓋碗使用

薄い金色の水色です。
透明度は高いのですが、かなり目の細かい茶漉しを使用したにも関わらず
白毫が茶水に残っています。白毫が細かすぎ・・・
ナッツのような乳香と蘭香があります。
驚くほどに上品な甘さと分厚い旨みがあって
次元が違う蒙頂甘露と言わざるを得ないような、凄さを感じさせる美味しさです。
凄い。

見事。と思うほどに美しい葉底です。
葉の大きさが小さく、均一です。
殆ど開きかけたといった感じの一芯一葉で、クタクタに柔らかく弾力があります。
そして食べてもかなり美味しいです。

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 Posted by at 12:39 AM