9月 132015
 

2003年の同慶號です。

1950年代の国営化に伴って一度消失した私人茶庄の1つとして有名です。
本来の同慶號は中国ではなくタイで茶庄を続けているそうですが
こちらの同慶號はその親戚が中国国内で新しく復活させた茶庄によるものです。
本来の同慶號はどちらかという論争なども色々とありますが
私自身は美味しければ良いかなぁと思ってしまう方なので(^^;
個人的にはあまり気にしていません。

実際、現在流通する「同慶號」と名前の付くお茶はそれなりにあります。
下は数百円程度から上は何万円、中には100万円を超えるものも。
同慶號だから良いものだとかではなく、
欲しい味わいや香りであるかどうか、価格に納得ができるかが判断の基本と思います。

この同慶號は、いつも色々と教えてくださっているC老師が
品質、味わい、保管状態共に良いとお勧めしてくださったもの1つです。
広東乾倉で熟成されていたもので、弟子価格でも・・・な感じだったのですが
あまりの美味しさに自分用と思って譲っていただきました。

艶やかな黒褐色の餅面です。
茶葉の1枚1枚が力強く、美しい状態で緊圧されています。
葉の形が本当に美しくて見とれてしまう位。
嫩葉も茎もバランスの良さそうな配方で好印象。
心地よい樟香があります。

鑑定杯は使用していません。
普洱生茶は大き目の硬度がしっかりしている紫砂茶壺で淹れると
美味しく香りも良く楽しめます。

美しい褐色の水色です。
透明度も亮度も非常に高く、トパーズのような色合いになっています。
香りは心地よい樟香と遅れて果香が微かに感じられます。
強さはそれほどではありませんが、高さはしっかりあり、非常に綺麗な香りです。
味わいは柔らかく厚みのあるミネラル感に圧倒されます。
甘味も爽やかに優しくあり、うまくバランスよくまとめています。
収斂味や雑味などは殆ど感じません。
元のお茶の素質が良いこともありますが、非常に綺麗に熟成されています。
お見事といった感じ。

煎を進めていくと甘さが段々と引き立ってきて甘露のようになってきます。
面白いことに果香もしっかり上がってきて
3~5煎目あたりが一番美味しく楽しめました。

肉厚でしっかりした葉底です。
発酵が進んでいるので、くたくたに柔らかいということはないのですが
硬いというよりも肉厚で弾力が凄い感じです。
茎や葉脈もしっかりしていて古茶樹か
しっかりした喬木型の茶樹から作られているように思われます。
ベースの茶葉がしっかりしていて、その後も適切に管理されていて
色々な人の手をしっかりと受けて来てくれたんだなぁと
なんか感動してしまうようなお茶でした。(^^

※このブログのお茶の感想については こちら

 Posted by at 10:11 PM
8月 312015
 

四川省成都の茶業さん兼、茶商さんの友人が作った普洱生茶です。

元々、蒙頂山の茶師さんでもあるご主人が雲南の邦崴まで出向いて作ったお茶で
普通の普洱生茶とはまた違う、非常に丁寧な作り方をしているのが
とても面白いお茶に仕上がっています。

邦崴といえば邦崴古茶王に代表されるように古茶樹で有名な場所です。
良質な茶葉が採れることでも知られていて
邦崴の茶葉と言えば高値が付けられます。

艶やかな餅面が美しいです。
白毫が多く見られますが、適度に茎もあり、配方も良さそうな感じ。
茶葉の1つ1つが非常に綺麗な形を保っていて
浮き上がってくるかのような感覚を覚えます。
清涼感のある甘い花香が感じられます。

鑑定杯は使用していません。
こういった普洱生茶はちょっと大き目のしっかり硬い紫砂茶壺で淹れると
味わい、香り共に美味しく入ります。(^^

金色の透明度、亮度共に高い水色です。
高く綺麗な甘い花香が良く出ています。少し陳香もついてきました。
味わいは濃厚でありながら爽やかな甘味と
心地よい苦みのような独特のミネラル感があります。
この苦みがまた後を引く様な美味しさで、
茶葉の旨味が丁寧に良く出ているという印象なのですが
これ、蒙頂山の揉捻方法の特徴なんですよね。(笑
これが普洱生茶でありながらも、豪快さと繊細さが同居しているようなお茶に仕上がっていて
実に面白いのと美味しい。
回甘は実に深みのある甘さとなって戻ってくる感覚になります。
美味しい。(^^

煎持ちも当然良いのですが、甘味がどんどん増してきます。
飲み進めれば進めるほど美味しいです。
いいですね。

若草色の葉底です。
くたくたに柔らかいものの、弾力がしっかりあります。
割と細かく砕いてしまったので葉底がちぎれていますが
いくつかある葉の形を保った茶葉を見ると、本当に丁寧に製茶されているのが分かります。
非常に綺麗。
艶もあり、肉厚。葉脈もしっかりしています。

※このブログのお茶の感想については こちら

 Posted by at 6:27 PM
7月 172015
 

西双版纳曼撒茶叶有限公司易武茶厂の中国贡茶千年古树普洱茶です。
2015年4月28日出庫という2015年の普洱生茶になります。

この茶業さん、そんなに歴史のある方ではないのですが(2000年設立)
易武の産地のみにこだわり、昔ながらの製法にこだわっていることで知られています。
C老師も良くご存じのようで、新しい会社だからこそか
昔ながらの製法にこだわりつつも(特に緊圧方法など)
意外とアカデミックに分析しながら試行錯誤しているんだとか。

先日、老師にお会いした際に、今年の新茶で甘くておいしい普洱生茶が飲みたいと
普洱茶って分かってる?と突っ込まれそうな無茶な質問をしたところ
教えていただいたのがこのお茶です。
今飲んで美味しいというのは、年月を経るとヘタってしまったりもするのですが
これはそうはならないなぁと思わせる強さが
柔らかさの中にしっかりと感じられて入手してきました。
老師には1筒(7枚)を勧められましたが、弟子価格でも非常に高価なものなので辞退。(笑
(両手でも足りない金額になりますね・・・余裕で;)
自分で楽しむ分のみ入手しています。

艶のある綺麗な餅面です。
白毫が多く見られます。大葉種だけあって葉は大きいですが、嫩度は高そうです。
ところどころに青さを残した褐色で、里面も同じ配方です。
茎がしっかり入っているのが分かります。好印象ですね。
最近は緑茶の価値観で普洱茶まで茎を排除してしまう傾向があるのですが
やっぱりバランス良く入っていた方が甘くておいしいことが多いです。
(そして私は茎好きだったりします)
むせ返るような蜜香が茶葉から上がってくるのも凄いです。
何だか蟻が寄ってきそうな位。

鑑定杯は使用せず、茶壺と悩んだのですが、まずは蓋碗で。
この手の普洱生茶は大き目の茶壺の方が美味しく入るんですが。

見事な金色の水色です。透明度も亮度も高いのでトパーズのような色合いです。
見事な蜜香が感じられます。
わっと上がってくる感じ位に強く高く出ています。
次第に清らかな花香に変化していく様も見事。
味わいは爽やかだけれども濃厚な甘味、深い複雑なミネラル感
今のところは心地よいと感じる収斂味があります。
この収斂味、時間が経つと旨味というか甘味に変化する系統のものですね。
優しく柔らかいのですが、内に秘めたパワーも感じられる複雑で一筋縄ではいかない味わい。
これはいいもの入手したなぁと思わず笑顔。
しかしながら大量買いできるような金額でもないのですが・・・本当はもう少し欲しかった。(^^;

煎を進めていくと回甘が非常に強いことにも驚かされます。
もちろんというか当然のように煎持ちも良く、
久々に上質な普洱生茶に出会ったなぁと笑顔になる感じ。(^^

美しい葉底です。思った通りですね。
感覚的にはピカピカ系の葉底といった感じで
艶やかで葉底の茶葉から勢いを感じるような、元気の良い印象の葉底です。
嫩度は結構高く、非常に柔らかく、肉厚。
弾力もしっかりあり、艶やかです。
見とれるほどに綺麗ですね。

この茶業さん、かなり易武らしい味わいに仕上げてきますね。
結構好みです。
しばらく、ちょっとチェックしてみようかなと思います。

※このブログのお茶の感想については こちら

 Posted by at 12:31 PM
6月 092015
 

易武正山老樹茶 2009年十年経典回顧

下关茶厂(下関茶廠)の普洱生茶です。

普洱茶の茶師の中でも有名な方が何人かいらっしゃるのですが
そのうちのお一人、叶炳怀(葉炳懷)氏によるものになります。

元々、下関茶廠は叶炳怀氏の監修による
易武山の中でも選りすぐった特別な場所から摘み取られた茶葉を使ったシリーズを
绿大树系列として1999年からリリースしていますが
生産開始10年を記念し、数量を限定して作られたのがこのお茶です。

易武正山老樹茶 2009年十年経典回顧

かなり気合の入った作りのようで、原料茶葉から厳選しているとのこと。
叶炳怀氏自ら製茶に携わっているそうです。

少し落ち着きを見せてきたとはいえ、まだまだおかしな高値をつけている普洱茶の中で
C老師がこれはお勧めと教えてくださいました。
現地で試飲させていただきましたが、美味しさといい、価格といい
流石老師と思わせるセレクトで、すっかり気に入ってしまいました。(^^

易武正山老樹茶 2009年十年経典回顧

黒褐色を基調にした艶やかな餅面です。
自然な艶が非常に美しく、白毫の銀色が混ざって余計光って見えます。
爽やかな陳香が感じられ、嫌な香りは感じられません。

易武正山老樹茶 2009年十年経典回顧

外面と里面(内部)の配方は同じです。
適度に茎も配方されているようで、崩した時の印象はまずまずの好印象。
緊圧の程度は普通、気持ち柔らかいといったところ。
里面の方が更に艶やかな感じです。

とても上質なものなので鑑定杯は使っていません。
ただし、味わいをきちんと確認したいので、茶壺ではなく蓋碗で。

易武正山老樹茶 2009年十年経典回顧

褐色の美しい水色です。
透明度、亮度共に高く、琥珀のような色合いになっています。
心地よい軽めの陳香に花香、微かに樟香もあります。若干、棗のニュアンスも。
そして味わいの甘さに驚きます。
優しい柔らかい甘味がしっかりと驚くほどに出ています。
柔らかい酸味と合わさって、まさに果汁系のバランス。
ミネラル感もしっかりあって、
大地にしっかりと根ざして育った果物の果汁をいただいているような感覚です。

煎をすすめていくとさらに酸味と甘み、ミネラル感のバランスが際立ってきて
これが絶妙に複雑で美味しい。
さすがだなぁと唸りたくなるような美味しさがあります。
凄い。
少し湯温が下がるとまた表情が変わって、底力のあるお茶だなぁと感心させられます。
ちょっとここ数年でこのレベルでは一番のCPの良いお茶かも。

易武正山老樹茶 2009年十年経典回顧

褐色の葉底です。
しっかり熟成が進んでいますね。
みちっとした密度の高い、しっかりと肉厚の茶葉ですが
柔らかさと弾力はしっかりとあります。
芯の部分も茎の部分もバランスよく配方されているような印象です。
いくつかの葉脈を確認してみましたが、しっかりと太く
話通りに老茶樹から作られていると信じて良さそうな感じです。

葉底を見ても真面目にちゃんと、そして気合を入れて作られているのが伝わってきます。(^^

※このブログのお茶の感想については こちら

 Posted by at 1:12 PM
5月 122015
 

思茅 头春茶 2015

メーカーさんTの思茅 头春茶(頭春茶)、滇緑(雲南緑茶)です。
雲南省南部の思茅の標高1800m付近にある茶園で2015年3月25日に摘み取られました。
標高が高い場所なので少し茶摘みが遅くなっています。

雲南大葉種らしく大き目の茶葉ですが、白毫が多く、嫩度は高いです。
深緑に白毫の白が差し込んでいます。
大き目の縒りで、いわゆる毛峰タイプ。
甘い花香と滇緑独特の柑橘系の香りも感じます。

思茅 头春茶 2015
鑑定杯使用

クリーム色のような薄い黄色の水色です。
亮度は高く、透明度もなかなか。白毫で若干濁っています。
柔らかい花香と穏やかな柑橘系の香りが良く出ています。
味わいは深みのある甘味、心地よい奥行のある旨味があり
茶葉の大きさからは想像できないような優しく繊細なバランスに仕上がっています。
雑味や渋みなどは感じません。

思茅 头春茶 2015
蓋碗使用

金色の透明度、亮度共に高い綺麗な水色です。
果実のような甘い香りがきれいに出ています。
柔らかい甘味と深みのある優しいミネラル感、旨味がバランスよく
今年も雲南緑茶は美味しいなぁと改めて感心させられました。美味。(^^

思茅 头春茶 2015

若草色の艶やかで肉厚、柔らかい葉底です。
砕けはあるものの、製法上仕方ないかなと許容できるレベルに収まっています。
弾力もしっかりとあり、それなりに発酵が進んでいるのも見て取れます。

※このブログのお茶の感想については こちら

 Posted by at 12:23 PM
12月 102014
 

2014年 班盆 早春茶

C老師から譲っていただいた2014年の班盆 早春茶です。

班盆古树沱茶でも触れていますが、今年は毛茶の凄まじい値上がりであきらめていたもの。
C老師も春の時点では手を出すべきじゃないということで見送っていたのですが
先日お会いした際に、こちらも取っておいたよということで
譲っていただきました。
うーん、老師までの入手経路が謎です。(^^;

褐色を基調に白毫が美しい茶葉です。
早春茶ながらも古樹だけに、しっかりとした茶葉の大きさです。
白毫の様子からも嫩度は高そうな感じです。

2014年 班盆 早春茶
茶壺使用

薄い金色の透明な水色です。
亮度もしっかりあります。
香りは甘い花香、それと熟成が始まってきているようで軽い陳香。
味わいはフレッシュさはそれほどでもなくなってきているものの
その片鱗をしっかり残した、蜜のような甘さがあります。
ミネラル感もしっかり。これはやっぱり美味しいですね。(^^

2014年 班盆 早春茶

3煎目位から緊圧が崩れて味わいがしっかりしてきます。
とはいえ、柔らかい味わいで、丸い収斂味がまた心地よいです。
しっかりと蜜のような甘さと合わさって実に複雑。
やっぱりこのお茶はCPも良い上に美味しい。(^^

2014年 班盆 早春茶

弾力のある美しい葉底です。
みちっとした密度の高そうな肉厚の茶葉ですが
硬くはなく、ちゃんと柔らかさも持っていて弾力がしっかりあります。
芽の部分が多く、嫩度も高いです。
砕けなども殆ど無く、大きさも均一。
とても丁寧に製茶されているのが伝わってきます。

※このブログのお茶の感想については こちら

 Posted by at 1:05 AM
12月 052014
 

班盆古树沱茶 2014

C老師から譲っていただいた2014年の班盆古树沱茶です。(未入倉)
班盆古树沱茶の今年作られたものです。

今年は普洱茶、特に生茶が凄まじい値上がりを見せてくれたおかげで
春の時点では老師も私も手を出さずにいたのですが
そこは百戦錬磨な老師、その後の普洱茶バブルが落ち着きを見せた隙に確保してくださいました。
一体どうやって確保できたのかが気になるのですが
老師に聞いても「秘密。まぁ色々良くしてくれる人がいるんですよ。」で終了でした。
確かに、大陸で黒茶というと老師の右に出る人はなかなかいないような人なので
なんかあるんでしょうね・・・恐ろしい。(^^;

そんな事情もあって、今年のこのお茶はいつもより作る時期が遅かったそうです。
毎年もっと早い時期に製茶に入るのですが
落ち着くのを待ってなのか、交渉をした末だったのか
4月後半になってから雲南入りしたとか。
その分、香りが良くなったよとは老師のコメント。
確かに柔らかさは昨年の方が上ですが、香りは今年の方が良いような。
ということで帰国後改めて。

丸めただけの小沱茶になっているのは、いつもの通り。
白毫が綺麗な艶やかな茶葉で、つやつや。
嫩度も高そうな感じです。

鑑定杯の使用はしていません。

班盆古树沱茶 2014
茶壺使用

金色の透明な水色です。
亮度もしっかり出ているので宝石のような美しさがあります。
香りは見事な花香。最初は蜂蜜のような甘い香りなのですが
その後、茶杯からむせ返るような花の香りが上がってきます。
確かに香りの良さは昨年以上です。凄い。
味わいは爽やかな甘味と微かな酸味、底知れないミネラル感が合わさって
昨年以上に複雑な味わいに感じます。
製茶時期としては昨年の方が良いとされているのですが
(まぁこのあたりは緑茶の価値観も強く影響していると思うのですが)
私的には今年の方が味わいも香りも凄いと思います。

班盆古树沱茶 2014

煎を進めていくと緊圧が崩れて、しっかりした味わいに。
茶水の色も黄金色のように変化してきます。
香りも衰えることなく、高さも保ったまま
味わいは甘さが深みを増してきました。凄いです。

お約束のように2日に渡って楽しめました。(^^

班盆古树沱茶 2014

ふっかふかの葉底です。
柔らかさといい、肉厚さといい、弾力といいパーフェクト。
嫩度もしっかりと高く、葉脈の太さからも古茶樹であるのが分かります。
砕けも殆どなく、非常に美しい葉底です。
さすが老師。
今年も良いお茶をいただきました。(^^

※このブログのお茶の感想については こちら

 Posted by at 12:30 AM