11月 172014
 

樟樹湖烏龍

台湾のお茶屋さんEの樟樹湖烏龍です。
勉強用にということで入手したこともあって店頭販売で。試飲はしていません。
日本のお茶好きの方で知らない人はまずいないのでは?と思うほど有名なお茶屋さんなので
一度確認してみたいなぁという好奇心にかられて・・・な金額でしたが入手。
しかし、品種が青心烏龍と言う以外は不明です。(^^;
まぁ樟樹湖あたりは意外と外れが少ないように思ってるのですが。

深緑に茎の黄金色がきれいに混ざった茶葉です。
艶やかで大きさも普通、比較的均一です。
砕けのようなものは確認できず、外観からはなかなかよさそうな感じを受けます。

樟樹湖烏龍
鑑定杯使用(左:1煎目 右:2煎目)

濃い黄色の水色です。透明度は高く、亮度もそこそこ出ています。
香りは柔らかい花香と乳香。
強さはありませんが、高さはしっかりあります。
持久性はそれほど無いようです。
味は甘味と滋味に通じる柔らかさを持った収斂味を感じます。
気持ちボディが薄いような感じを受けます。

2煎目になると香りはほぼ無臭に近い状態に。
水色は大きく変化していませんが、味わいも収斂味が強くなってきて
ちょっとえぐみが強くなってきているような。

ちょっと雑味が気になったので台湾高山茶用の茶壺を使うことに。

樟樹湖烏龍
茶壺使用

綺麗な透明度の高い金色の水色です。
亮度もしっかり感じられます。
香りは落ち着いた控えめな清涼感を伴う花香。あまり持久性はないようです。
味わいは甘く、うっすら山気を感じるものの、やっぱりボディが薄い感じ。
雑味はかなり抑えられましたが(茶壺使用と湯の注ぎ方を変えています)
樟樹湖烏龍ってもっと美味しいものなんだけどなぁというフラストレーションが。(^^;
まぁ一般向け、しかもほぼ外国人観光客が利用するであろうお店なので
価格は・・・でしたが、こんなものですかねぇ。

煎持ちも良いという感じではなく
確かに抽出はできるのですがスカスカな味になってしまいます。

樟樹湖烏龍

柔らかい綺麗な葉底です。
発酵は高山茶らしく浅め。
概ね綺麗に製茶されているのですが、気持ち葉が薄いというか
弾力が足りないような感じを受けます。
ボディの薄さはこのあたりが原因かも。

とはいえ、十分に良い茶葉だと思います。
価格を考えるとアレですが(笑)、いかんせん小売ですし
ある意味ブランド化しているような有名店のものですので
まぁ十分だろうなぁと思います。(^^

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 Posted by at 12:45 AM
9月 262014
 

勉強になるからと頂いた伝統型 凍頂烏龍茶(ということを目標に作られたお茶)です。
というのも、こちらはベトナム原産の毛茶(荒茶)を台湾鹿谷に運んで
最終仕上げを行ったという「凍頂烏龍茶」なんだそうです。

濃い褐色の茶葉です。
しっかりと団揉されていて艶もあります。
大きさも比較的均一。砕けなども確認できません。


鑑定杯使用

濃い褐色の水色です。透明度はしっかりあります。
亮度は普通といった感じ。
香りは殆ど感じません。飛んでしまっている感じ・・・
味わいは微かな収斂味、酸味があります。
口に残るえぐみがかなり強い。
底の方に滋味は感じるのですが、雑味に隠れてしまってちょっと厳しいです。
鑑定杯で淹れると良くも悪くも増幅してしまうので・・・


茶壺使用

少しでも美味しく入るかと期待して茶壺で淹れました。
えぐみを抜くべく工夫して淹れています。

銅色の透明な水色です。透明度も高く出ています。
亮度も結構出てきたようです。
香りは変わらずほぼ無臭。
大分えぐみは消えて清らかになってきましたが
滋味や旨味というものがやっぱり浅いです。
普通に飲めるレベルではあるけれど(でもないかも;)
ちょっとこれが凍頂烏龍茶だと思って欲しくないなぁと正直、思います。

意外と柔らかい葉底です。
ただし、揉捻が不均一で、しっかり行われている部分もあれば
殆どされてない葉もあったりしています。
基本的には小さ目の茶葉で比較的均一なのですが
おそらく一番失敗しているのは焙煎。
炭ではないと思われますが(味わいが違いますし)
火入れが強い場所とそうでもない場所とばらつきがあります。
なので葉底もガチっとしている葉もあれば柔らかい葉もあるという感じ。
それと、どうも「凍頂烏龍茶」としての発酵など
全てが不十分なんだと思います。バランスが悪すぎるんですね・・・
元々の茶葉は決して悪い方向ではなかったと思わせるものを持っているのですが
「凍頂烏龍茶」にしようとして全てのバランスが崩れるとこうなったみたいなお手本です。
先日のお茶会でも少しお試しで淹れさせていただきましたが
このお茶を最後に持ってきたら、おそらく全てがぶち壊しであっただろうという破壊力でした。(^^;

こちらを下さったのは、あまりにも失敗しているからという理由だったのですが
実際、ベトナム産の茶葉を「凍頂烏龍茶」にするということは決して少なくはなく
殆どはもっと上手に分からない位に仕上げてきています。
これはどうも若手が「伝統的焙煎」にチャレンジして失敗した模様です・・・
#うちとは取引の無い作り手さんによるものです。念のため。

元々ベトナムの製茶技術は決して悪いものではないと思っているので
ちゃんとした美味しいものこそ、「凍頂烏龍茶」ではなく
凍頂コラボ・ベトナム烏龍茶としてでも流通して欲しいなぁと思います。

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 Posted by at 12:38 AM
9月 052014
 

台湾のお茶屋さんDの蜜香紅茶です。

20数年前であれば台北でもお茶を買ったりしていたのですが
今や台北では個人用にも殆どお茶を買うこともなくなりつつあります。
私の知る限りではありますが、お茶好きの方、そこまででもない方も含めて
台湾の方は意外と台湾高山茶を飲まないという印象です。
若い人には高くて買えないよねというのが実際のところですが
それなりの年齢の方になってくると、派手な高山茶は胃を痛めるので避ける傾向が・・・
昔、台湾でまだ今ほど多くなかったとはいえ、高山茶を買い込んでいると
胃を痛めるからほどほどにね。とか
30歳も過ぎると、もう若くないんだからこういうのを飲みなさいと
高山茶以外を勧めてくれたり、くださったりしたのを記憶しています。
結構、普洱茶とか発酵、火入れのしっかりした
低中海抜の烏龍茶が好まれているような感触です。
まぁ周囲がお酒大好きな人ばかりというのもあるのかもしれません。(^^;

とはいえ、日本のお茶好きの方が台湾へ行くとなれば殆ど台北でしょうし
勉強のためにも最近は台北あたりの日本の方に人気のお茶屋さんで
お茶をたまに入手するようにしています。
で、この蜜香紅茶もそうしたお茶屋さんの扱っているもの。
特に女性に人気があるんだとか。
蜜香紅茶とありますが産地や茶葉品種は不明です。
店員さんに聞いても知らないとの回答をいただきました。(^^;

蜜香紅茶といえばウンカに噛ませた鮮葉を使って作られる紅茶を指します。
発祥は花連県ですが、他にも台東県や、今では魚池郷でも作られています。
陳年蟬露紅玉紅茶

褐色の茶葉です。金毫が確認できます。
茶葉の大きさは大き目で不均一。
砕けもそれなりにあるようです。
機械摘みのようで、かなりしっかりした茎も確認できます。

諸事情で鑑定杯は使用していません。
(単にこの時に時間が無かっただけですが・・・)


蓋碗使用

濃い褐色の水色です。透明度も亮度もしっかり出ています。
香りは低めの果香、かすかに腐敗した葡萄のような香りも感じられます。
蜜香と形容できる香りは感じられません・・・残念ですが。
味わいは柔らかい渋み、甘味、独特のえぐみがあります。

気にしない人なら、台湾の紅茶ってこんな感じなのかとそのままスルーしてしまいそうですが
おそらく過発酵を起こしていますね・・・これ。
パッケージが人気の1つになっているお店らしく、店頭は基本的に包装済みのものだけが並んでいて
時間が無かったこともあり、茶葉の確認も試飲もしなかったのですが
せめて茶葉外観だけでも見ていれば買わなかったなぁと激しく後悔。
結構なお値段したんですよね。これはないなぁ。(^^;

やっぱり・・・と思うような葉底です。
本当に葉底は答え合わせみたいですよね。(^^;
ぎょっとする位に硬いです。ここまで硬い葉底って久しぶり・・・
発酵にムラがあるのも分かります。
多くはしっかり発酵されていますが、緑の茶葉もちらほら。
おそらく過剰に発酵されている部分と全然発酵が進んでいない部分と混ざっている模様。
茎も殆ど枝と呼べそうな位に硬い部分で
機械摘みでもいいので、せめて篩分けすればいいのにと思ってしまうほど。
おそらく変な独特のえぐみはこの枝によるものです。

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 Posted by at 12:21 AM
7月 142014
 

台湾南投県魚池郷の作り手さんKの手採 阿薩姆紅茶です。
阿薩姆、つまり台茶8號を手摘みで摘み取って製茶しましたよという
この作り手さんの台茶8號では最高級のもの。

ちなみに阿薩姆、これはアッサムの漢語表現です。
もともとインドのアッサム種を持ち込んで品種改良することから生まれたのが
この台茶8號なので、阿薩姆とも呼ばれます。
ただし、ここ最近に限った話ではありませんが、この数年の紅茶ブームもあって
偽物もかなり多く出回っているのでご注意を。
日月潭紅茶といっても日月潭で作られていないなんてことはザラですし
阿薩姆、台茶8號といってもブレンドされているのはまだ良いほうで
失敗したorクズ茶葉を集めて出している場合もあったりします。

黒褐色の縒りの緩い茶葉です。
全体的に艶やか。金毫も混ざってます。
砕けは少なく、大きさはほぼ均一、整っている印象です。
綺麗な花香が感じられます。

鑑定杯を使用するには気が引けるお値段&少量なので使用していません。


蓋碗使用

赤褐色の美しい水色です。まるでガーネット。
透明度も亮度も非常に高く出ています。
香りは高い花果香。甘く深みのある香りが良く出ています。
味わいはちょっと驚き。
柔らかい果汁のような酸味につづいて甘味が来るのですが
この甘味の質感がとんでもなく深く複雑。
極上の果汁から作られた飲み物のような、他には無い独特の質感です。
凄いなぁ。
柔らかい渋味とミネラル感もあり、絶妙で最高のバランスに仕上がっています。
これは高いわけですねぇ。(^^;

煎持ちも良く、進めてもいきなり味わいが変わることも無く
実によく出来てるなぁと感心させられます。

グラマラスという言葉が浮かびました。
肉厚でしっかり、でも弾力もあるという綺麗な葉底です。
揉切れている部分はありますが気になるものでもなく
丁寧に作られているのだなというのが伝わってくるような美しい葉になっています。
揉捻にしても丁寧にされているのが伝わってくるんですよね。
葉の砕けも最小限で本当に綺麗です。

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 Posted by at 9:51 PM
6月 052014
 

台湾の作り手さんLの紅玉紅茶です。
魚池郷で作られた2013年のものです。

黒褐色の茶葉です。
茎と異物の混入が意外と多く見られます。
少量のサンプルにも関わらず竹の破片や藁などがちらほら。
まだ毛茶という筈ではないのですが・・・(^^;
大きさは普通といった感じですが、大きさがまちまち、不均一です。
砕けもちらほらと確認できます。


鑑定杯使用

橙褐色の水色です。
透明度はなかなか、亮度もそれなりにあります。
香りは強い清涼感と醗酵不足っぽい香りも。
何となく花香はありますが、青っぽい香りが強く出てしまっています。
味わいは塩気を感じるような独特の旨みと
苦味に通じるような清涼感、甘味があります。


蓋碗使用

褐色の透明な水色です。
淹れ方にもよると思いますが、亮度もしっかり出てきました。
香りは果香があるものの、青臭い感じも・・・
味わいはさっぱりとした甘さと酸味、渋味があります。
煎持ちは良いとは言えず、3煎目でちょっと残念なことに。

葉底は揉切っているものもあれば、葉そのままのものもありまちまち。
弾力はあまり感じられず、気持ち硬さを感じます。
写真では分かりにくいのですが、予想通り醗酵不足の青い葉が混じっていたり
ちょっと醗酵にムラがあるというか、醗酵技術に問題あり的な感じです。

とはいえ、おそらく一般的に流通している多くの紅玉紅茶はこのレベルだと思います。
普通に淹れれば普通に美味しいというところで、
大きなポットで大量に淹れてガブガブという分には良いと思います。(^^

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 Posted by at 9:28 AM
6月 022014
 

台湾の作り手さんKの紅玉紅茶です。
産地は台湾南投県の魚池郷で、2013年に作られたものです。
(評茶アップが遅れております・・・)

黒々とした艶のある綺麗な外観です。
大きさは普通より気持ち大きめ、概ね均一です。
若干茎の混入が見られますが、砕けは殆ど無いようです。
嫩度はあまり重視されないようで、高さはありません。
甘い花香が微かに感じられます。


鑑定杯使用

赤褐色の水色です。
透明度、亮度共に高く出ています。
香りは清涼感の強い果香。
高さは特別というほどでもありませんが高く出ています。
持久性もなかなか。
味わいは爽やかな甘味と酸味、柔らかい渋味のバランスが良く
回甘もしっかりあります。
清涼感がしっかり感じられ、良く知っている紅玉らしい紅茶になっています。


蓋碗使用

琥珀色の綺麗な水色です。
透明度、亮度ともに充分高く、非常に綺麗な茶水です。
香りはキャラメルのような甘い香りと果香。
高く綺麗に出ています。
味わいは落ち着きのある甘味と柔らかな酸味、微かな渋味のバランスが良く
美味しいなぁと素直に思える感じです。
煎持ちも良く、結構長く楽しめました。

揉切れているものありますが、概ねとても綺麗な葉底です。
(揉切れているのが悪いという訳ではありません。念のため。)
柔らかく弾力も充分。
艶やかで綺麗な葉底です。

頂級 紅玉紅茶と一緒に審評してしまったので今一歩な評価ですが
実際にはとてもよい品質の紅茶だと思います。
近年、紅玉紅茶は人気があるために色々な生産者が作り始めたりして
生産技術が物によってバラバラだったり
中には産地に出向いてさえも、偽物であるような状態になっています。
このレベルの紅玉紅茶に出会えれば、もうかなり充分という位に良いお茶です。(^^

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 Posted by at 11:00 AM
5月 302014
 

台湾の作り手さんKの紅玉紅茶です。
最高グレードということで頂級とついています。
ちなみにこの下のグレードは特級。

産地は台湾南投県の魚池郷で、2013年もの。
(評茶アップが遅れておりました・・・)

黒々とした艶のある綺麗な外観です。
茶葉の大きさは普通より気持ち小さめといったところ、概ね均一です。
適度な縒りで砕けはかなり少ないです。
嫩度はあまり重視されないようで、高さはありません。
甘い花香が感じられます。


鑑定杯使用

赤褐色の透明度の高い水色です。
亮度も高く、非常に美しく出ています。
香りは高いリンゴのような果香、清涼感を伴っています。
キャラメルのような甘い香りも感じられ、持久性も高くあります。
ラストノートは見事な花香。綺麗に出ています。
味わいはちょっとびっくりするような甘さがあります。
蜜系のさっぱりとした柔らかい甘さで、さすが紅玉と思う位に良く出ていて
柔らかな渋味によって味わいの奥行きが増しています。
回甘もしっかりあり、頂級としたのに納得です。
これは美味しいですね。


蓋碗使用

琥珀色の美しい水色です。
透明度も亮度も文句なしに高く出ています。
香りは見事な花果香。清涼感もあり、奥行きの深い香りに驚かされます。
味わいは驚くほどに甘く柔らかく、それでいて深みのある旨みが続いているので
何とも分厚い美味しさがあります。
いや、これは美味しい。
煎持ちも良く、かなり長く香りもそのままで楽しめます。

揉切れているものがありますが、弾力も柔らかさもダントツに凄い葉底です。
肉厚でふっくらしていて、確かにこの葉底だったら納得という完成度です。
葉の成長度合いはバリエーションがありますが
概ね茶葉としての大きさは均一。
艶やかで綺麗な葉底でした。

納得の美味しさの紅玉紅茶です。
実際、紅玉紅茶は当たりはずれが多いように思うのですが(個人的に)
これは完全に当たりの品質です。
ただし、かなりCPが悪いというか、生産者から直接購入しても
う・・・というようなお値段。難しいですね。(^^;

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 Posted by at 12:18 AM