1月 132014
 

陳年蟬露紅玉紅茶

台湾南投県魚池郷の作り手さんKの陳年蟬露紅玉紅茶です。

ウンカに噛まれた茶葉を使って作った紅玉紅茶を
5年以上寝かせたという陳年紅茶です。
日本ではあまり陳年、ビンテージの紅茶というのは馴染みがありませんが
中国紅茶の場合は決して珍しいものではありません。
大陸でも10年を経過した紅茶は高値で取引されています。
ただし、元の茶葉が上質でしっかりとした力を持っているものではないと
数年経過後には味も香りも何も無くなってしまうため
元々の品質が良い(=まぁ大概高額なんですけど;)ものに限ります。
時間が経過したから高くなるというものでもないんですね。(^^;

濃い褐色の茶葉です。
大きさは普通、均一に揃っています。
砕けも少なく、殆ど見当たりません。
爽やかな独特の果香が感じられます。
茶葉の縒りは緩め。全体に細やかな艶があります。

鑑定杯の使用はしていません。

陳年蟬露紅玉紅茶
蓋碗使用

赤褐色の綺麗な水色です。
透明度が高く、亮度も非常に良く出ています。
香りは見事な果香。リンゴそのものの香りです。
ウンカによる独特の清涼感も加わって、複雑で爽やかな香気を作り上げています。
これは見事。凄いですね。(^^
味わいは爽やかな甘さに柔らかい微かな収斂味が加わって厚みがあります。
お値段も凄かったけど納得の美味しさです。
煎持ちも良いのもいいですね。

陳年蟬露紅玉紅茶

とても綺麗な葉底です。
肉厚でしっかりとしているものの弾力があり
葉の砕けも殆どありません。
嫩度はそれほどありませんが、この紅茶の場合は問題なしです。
そもそもウンカの時期は嫩葉はそれほどでもないですし。

紅玉紅茶はここ数年人気で見かけることも増えてきましたが
実際はアッサムなどの偽物も多い紅茶です。
増えてきているとはいえ、まだまだそこまで茶畑が増えているようでもないですし
上質な紅玉紅茶はやっぱり高いです。

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 Posted by at 12:39 AM
1月 112014
 

溪頭高山紅茶

台湾の作り手さんGの溪頭高山紅茶です。
標高1200m前後の茶畑から作られた茶葉を使っています。

この作り手さんが今年から紅茶も作り始めたとのことで
現地で試飲させていただきました。
これが驚くほどに美味しくて、大感動して購入させていただきました。

ここ数年の紅茶ブームで台湾の高山茶を作る地域でも
紅茶を作るケースが徐々に増えてきました。
とはいえ、多くのものは、本来の紅茶ほどの醗酵度まで言っているものは少なく
高醗酵烏龍茶というのが分類的には正しいかなと思っています。
(杉林溪烏龍紅茶あたりはそうじゃないかと思っています)
ですが、このお茶は紅茶レベルまで醗酵度を上げているそうで
研究熱心なこの作り手さんらしいお茶になっています。

紅茶ですが団揉されています。
茶葉の色は見事な濃い褐色です。
1粒1粒が小さく、ほぼ均一。重量感もあります。
香りは殆ど感じません。

溪頭高山紅茶

褐色の透明な水色です。
透明度が高く、亮度も高いので宝石のような美しさです。
香りは香ばしさと柔らかい花果香。高く出ています。
凄いのは味わい。
非常に深くありながら清らかな甘さと旨みがしっかり出ていて
これは美味しいと唸るような感じ。
微かな渋みが奥行きを添えていて
鑑定杯淹れだというのにグビグビ飲んでしまいたいような感覚になります。
回甘も強く、暫く余韻に浸れるのも凄いです。

溪頭高山紅茶

琥珀色の美しい水色です。
透明度、亮度共に文句なしに高くて美しい。
リンゴを連想するような見事な果香と香ばしさが心地よいです。
清涼感も感じられます。
なにより味わいが凄い。
濃厚に深く甘い。余韻を感じる甘さで、その後ろに複雑な旨みがあります。
実際、現地でこの甘さに驚いたのですが
日本の水の方がもっとこの甘さを引き出しているようです。
回甘も強く、飲み込んだ後にしみじみと甘く美味しい味わいを楽しめます。
これは本当に美味しい。(^^

溪頭高山紅茶

葉底を見て納得。確かに醗酵度は紅茶並みです。
醗酵度が高いので葉が開くことも、元の葉の形に戻ることはありません。
葉の大きさはほぼ均一、砕けもちぎれもありません。
肉厚でしっかりとした茶葉ですが、弾力はかなり強いです。
茎が柔らかいのも印象的。

11月の台湾では現地の方のご好意で日月潭の紅茶の産地などを
色々と回ってきたのですが、実はこの紅茶が一番美味しくて感動しました。
焙香高山茶も相当に美味しいのですが、この紅茶も凄いです。
日本の水で淹れて同じように美味しいと安心します。(^^

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1月 082014
 

溪頭高山茶 2013冬茶

台湾の作り手さんGの溪頭高山茶 2013冬茶です。
標高1200m前後の茶畑から作られた高山茶になります。
このロットは10月30日の摘み取りで、品種は軟枝烏龍茶です。

この作り手さん、頑固でこだわりの強い方なのは春茶のエントリにアップしましたが
昨年は茶樹の状態が良くないと冬茶を作らなかったという方です。
これって凄い決断で、冬場の収入が0になるということです。
正直なところ、そんな決断をする作り手さんは殆どいません。
(ウチがお世話になっている凍頂の作り手さんは作るけど納得いかないと捨てる;)
今年は無事に冬茶を作ってくださいました。

冬茶らしいどっしりとした茶葉です。
深緑から明るい緑、茎の金色が混ざり合った綺麗な色合いです。
全体に細やかな艶があり、団揉も整っています。
1粒の重量感はしっかりあり、甘く深みのある香りがあります。

溪頭高山茶 2013冬茶
鑑定杯使用(左:1煎目 右:2煎目)

金色の透明度、亮度の高い水色です。
清らかな桜餅系の甘い香りと柔らかい乳香を微かに感じます。
味わいは見事に深い甘味、複雑な旨みと柔らかい高山気があります。
全体的にまろやか。そして驚くくらいの回甘もあります。
ここまで回甘が強いのは珍しいかもという位にしっかり戻ってきます。
冬茶らしい美味しさです。

2煎目になっても香り、味わいに殆ど変化はありません。
より回甘が強くなってような感じです。
煎持ちも香りの持久性も高く、非常に美味しい。

溪頭高山茶 2013冬茶
蓋碗使用

蓋碗に湯を注いだ瞬間にふわっと綺麗な花香を感じます。
透明度の高い若干緑がかった金色の水色で、キラキラと非常に美しいです。
香りは甘い桜餅と微かな柔らかい乳香。
味わいはしっかりとした甘味と爽やかな旨み。
回甘が強く、優しい高山気と非常に複雑ながらバランスよくまとまっています。
余韻が強くて、飲み込んだ後にも暫く花の香りが身体の中に戻ってきます。
春茶とはまた違う桜餅香があって面白いです。
ほんのりミルキー桜餅といった感じでしょうか。(^^

溪頭高山茶 2013冬茶

冬茶らしいしっかりと密度の高そうな葉底です。
肉厚ですが柔らかく、それでいて葉の砕けはありません。
大きさも揃っていて、良くあれだけ綺麗に団揉できるものだなと
改めて感心してしまうような葉底です。

もう少し時間をかけて落ち着かせたらもっと美味しくなるだろうなと
楽しみなお茶です。(^^

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1月 062014
 

溪頭高山茶 2013春茶

台湾の作り手さんGの溪頭高山茶 2013春茶です。
標高1200m前後の茶畑から作られた高山茶になります。
このロットは4月20日の摘み取りで、品種は軟枝烏龍茶です。

現在主流の高山茶の作り方とはちょっと違う
流行に流されない、少し古い作り方を今も守っている方で
少し落ち着かせた方が美味しいということで
改めて評茶するのがこの時期。(^^

艶やかな茶葉です。
深い緑と茎の金色が美しい色合いになっています。
小さく団揉されていて、大きさも均一。
1粒1粒重量感があります。
爽やかな甘い桜餅の香りがあります。

溪頭高山茶 2013春茶
鑑定杯使用(左:1煎目 右:2煎目)

金色の透明度の高い水色です。
亮度もしっかりあります。
見事な高い桜餅の香り。とても清らかに出ています。
味わいは爽やかな甘さと滋味のような分厚い旨み。
深みがしっかりあるのは落ち着かせた成果かと。
回甘もしっかりあります。
綺麗に高山気が出ています。
美味しいです。(^^

2煎目になっても香り、味わいに殆ど変化は無く
むしろより華やかになってきたような感じです。
煎持ちも香りの持久性も高いです。
そして鑑定杯淹れでも凄く美味しいというのが凄いです。

溪頭高山茶 2013春茶
蓋碗使用

高山気を楽しみたくてサラリと淹れてみました。
金色の水色で本当に美しいです。
綺麗な品のある高山気と見事な花香です。
味わいも甘くて爽やか。まさに桜餅。

とても素直なお茶なので、淹れ方を変えると面白い位に表情が変わります。
じっくり抽出するとどっしりとした旨みと甘さを持つ感じに。
湯の注ぎ方を変えてもその通りに入ります。
すごく楽しめます。(^^

溪頭高山茶 2013春茶

ふかふかの葉底です。
柔らかさと弾力はかなり凄いです。
葉はちぎれも殆ど無く、そのままの形に戻っています。
肉厚でムチっとした葉でありながら、この柔らかさは不思議です。
まるで煮込んだ様な感じ。
大きさもほぼ均一。技術の高さが分かります。

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 Posted by at 12:59 AM
10月 062013
 

四季春茶

台湾の作り手さんJの四季春茶です。
台湾南投県名間郷の作り手さんによるもので、この四季春茶もその地域で作られています。
とある方からのオーダーで生産者から取り寄せました。

一般的に流通する四季春茶よりも全体的に少し小さめの茶葉です。
若干大きさにばらつきはあるものの、概ね均一の大きさです。
深緑から鮮やかな緑へのグラデーションがとても美しく
爽やかな花香と落ち着いた艶が楽しめます。

四季春茶
鑑定杯使用(左:1煎目 右:2煎目)

透明度の高い黄色の水色です。
亮度もしっかりあります。
香りは高い花香が綺麗に出ています。それと微かな乳香。
持久性もあります。
甘味と柔らかい渋みと旨みがあります。
回甘が強くて、飲み込んだ後の余韻が強いです。
ごく微かに苦味が。
でもこれはどちらかというと心地よい苦味といった感じで
この微かな苦味があるおかげで締まった印象になっているような。

2煎目も香り、味共に大きく変わることも無く
煎持ちも良さそうな感じです。

四季春茶
蓋碗使用

金色の水色です。
ガラスの茶海を使うと、透明度が高いのが分かりやすく
亮度もかなりあるので宝石のような美しさです。綺麗ですね。(^^
清らかな花香で、台湾らしい蜜のような甘い香りが良く出ています。
甘くて厚みのある奥行きを感じる味わいで、余韻も長くておいしいです。
この清らかさはこの四季春茶の凄さですね。
四季春茶の中には雑味やエグ味のような味わいを持つものが少なくないのですけど
(というか感覚的には殆どなんですが)
このお茶にはそれらがありません。
これって地味な話なのですが、結構凄いことなんですよね。(^^

四季春茶

機械摘みではあるものの、小さめの大きさで比較的揃った綺麗な葉底です。
柔らかくて弾力も充分。
葉の砕けもなく、艶もあり、肉厚。
醗酵の程度は普通といった感じです。
最近の台湾茶らしい、気持ち軽めの醗酵程度です。

普段飲みに使える四季春茶ですが、その中では結構品質の良いものだと思います。
こういう綺麗な味わいの四季春茶がもっと増えてくれると嬉しいです。
(探すのが結構大変だったりします;)

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7月 192013
 

凍頂烏龍茶 2013春茶

台湾の作り手さんAの凍頂烏龍茶です。
2013年春茶で4月中旬の摘み取りです。

伝統的な製法を今も守っている作り手さんのもので
今は少なくなった龍眼の炭で焙煎した凍頂烏龍茶です。

深緑を基調とした、しっかりと包揉された茶葉です。
深みのある艶がしっかりあり、大きさも小粒で揃っている美しい茶葉です。
1粒1粒がずっしりとしています。
砕けも確認できず、茶師さんの技術の高さに改めて感動。
とても清らかな花の香りがあります。

凍頂烏龍茶 2013春茶
鑑定杯使用(左:1煎目 右:2煎目)

褐色の透明度、亮度共に高い綺麗な水色です。
乳香と甘い花果香が優しく出ています。
味わいは柔らかな甘さと微かな酸味のバランスがとても良い状態。
これは半年経ったらもっと美味しくなるな・・・と思わせます。
例年よりも甘さが強いような感じです。

凍頂烏龍茶 2013春茶
蓋碗使用

金色の透明で美しい水色です。
柔らかな甘い花果香がほっこりと出ています。
甘く爽やかな味わいで清らか。
回甘がしっかり出ていて余韻が長く続きます。
微かな酸味や旨みと合わさって複雑で深い美味しさです。
好みもありますが、やっぱりこの作り手さんの凍頂烏龍茶が一番美味しい。(^^

凍頂烏龍茶 2013春茶

艶のある非常に美しい葉底です。
砕けもなく、葉の大きさも均一。
ぎょっとするほど柔らかくて弾力があります。
葉底を見ると改めて納得できるような美味しさです。

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 Posted by at 12:10 AM
7月 162013
 

凍頂烏龍茶 2012年 春茶 再評

台湾の作り手さんAの凍頂烏龍茶です。
2012年の春茶で、以前にもエントリしたものですが
1年経過したところの変化を再確認する目的と
2013年の春茶の審評の比較にと再評。

実際、この作り手さんはとても製茶技術の高い方なのですが(おじいちゃん)
特に焙煎技術が素晴らしく
焼き付けてしまうことなくじっくりと数回に分けて焙煎を行うため
一般的に出回る凍頂烏龍茶よりも水分量が少なく仕上げられています。
そのせいか、年数を重ねて熟成させたものの方が美味しいというお茶で
個人的には10年以上のストックを持っていますが、美味しいです。古いもの。

少し褐色が強く感じる茶葉です。
これは時間が経過したことによると思います。
変わらず艶やかですが、艶の質が少し落ち着きのある感じになってきたようです。
大きさは中程度、均一です。
深みのある花の香りがあります。

凍頂烏龍茶 2012年 春茶 再評
鑑定杯使用(左:1煎目 右:2煎目)

褐色の透明な茶水です。亮度も高いです。
予想していたとはいえ驚いたのは香りがとても高く華やかに変化していること。
知ってはいましたが、改めて比べてみるとかなり違います。
見事な蘭香。
去年の時点では花果香に近い香りだったのに、今は蘭香へ変化しています。
味わいは落ち着いたしっかりとした甘さと深みを増した旨み、微かな酸味と
非常にバランスよく、美味しさが深くなったような感覚です。
凄いな・・・

凍頂烏龍茶 2012年 春茶 再評
蓋碗使用

透明な金色の水色です。
香りが高くなっているのがはっきり分かります。綺麗な蘭香。
味わいも以前よりも洗練されてきたというか、練れてきたというか
すっきりとした甘さと深みのある味わいが素晴らしいです。
それと焙煎の程よい香ばしさも。
さすがです。
この底力ってどこから出てくるんだろうという凄さがあります。

凍頂烏龍茶 2012年 春茶 再評

変わらず美しい葉底です。
ぎょっとするほどフカフカに柔らかくて、毎回驚かされてしまいます。
やはり気持ち色合いが落ち着いてきたような感じです。

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 Posted by at 12:19 AM