12月 272013
 

四川高山桂花紅茶

メーカーさんEの四川高山桂花紅茶です。
いつも四川高山紅茶でお世話になっているメーカーさん(といっても凄く小規模ですが)が
今年から作り始めた紅茶でです。

桂花紅茶は良く台湾で作られたものが日本に入ってきていますが
要するに紅茶に桂花(キンモクセイ)の香りを移したものです。
桂花を混ぜただけというものもあれば
きちんと燻香させて香りを移したものもあり、その品質もバラバラです。

こちらは四川高山紅茶に桂花の香りを移したものですが
きちんと燻香処理を行ったものなんだそうです。
この作り手さん、花茶の技術も非常に高いので、かなり期待できます。(^^

黒褐色の艶のある茶葉に金毫が混じっています。
更に桂花もちらほらと。
桂花の量は一般的に流通しているものに比べて少なめです。
(本来の紅茶の香りを損ねない量にしているのだとか)
茶葉は均一ですが若干大きめの印象です。
これは花茶に使うので仕方ないかなというところ。
本当に上質な茶葉は再加工茶には使いません。
香りは桂花の自然な香りと甘い茶葉の香りが感じられます。
香料は使っていないというのが納得できます。
(当然ですけど、香料を使っているものはとても多いです)

四川高山桂花紅茶
鑑定杯使用

落ち着いた橙褐色の水色です。
透明度、亮度共に高く出ています。
綺麗な桂花の香りが高く出ています。持久性もなかなか。
紅茶の持つ甘い香りと合わさって、複雑な心地よい香気になっています。
味わいは甘く、柔らかい渋みがアクセントになって見事。
焼けた感じもなく、エグさもなく、素直な紅茶の味わいそのまま。
やっぱりこの作り手さん、燻香技術も素晴らしいなぁと改めて感心させられます。

四川高山桂花紅茶
蓋碗使用

褐色の透明な水色です。
亮度が非常に高いのが印象的です。
香りはほっこりとしていながら優しく清らかな桂花の香りが高くでています。
うまいな~と唸る位に良い香り。
普通はここまで清らかに出ないのですが、清楚に良くまとまっています。
味わいは深い甘味がしっかりあります。
遅れて厚い旨みとミネラル感も。
これ以上、桂花を前面に出すと味わいが鈍るでしょうし
ベースの紅茶の持ち味を潰してしまうように思います。
その絶妙なバランスで抑えている、かなり秀逸なお茶です。

四川高山桂花紅茶

褐色の葉底です。
みちっと厚みのある葉ですが弾力がしっかりあります。
芯も多く、嫩度もそれなりにあります。
大きさもほぼ均一、砕けは若干ありますが問題になる程度でもなく
花茶でこれであればかなり良いほう。
桂花は少なめです。
必要最小限にして味わいや本来の香りも大事にしているのが分かります。
まじめに作った花茶というのが伝わってくる感じ。

実は桂花茶系が好きではないので、ここ数年はほとんどパスしていたのですが
これはいいかもということで入手してきました。
作り手さんの工場の衛生状態も信頼できる綺麗さですし
(桂花茶はここが特に重要な気がします・・・)
なにより味わいと香りが素直で品があります。
寒い時期にほっこりでもいいですが、夏に冷やしても良さそう。(^^

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 Posted by at 12:48 AM
12月 142013
 

桂花烏龍茶

タイのメーカーさんAの桂花烏龍茶です。
北部のチェンライで作られたものだそうです。
もとの茶葉は軟枝烏龍種とのこと。

桂花烏龍茶は主に台湾で作られる花茶です。
桂花、金木犀の花の香りを烏龍茶に移したもので
最近は中国福建省で作られたものも流通するようになってきました。

緑のグラデーションが綺麗な茶葉です。
茶葉の大きさは比較的均一、重量感もそこそこあります。
金木犀の花は全て取り除かれているようですが
細かい花なので若干残っています。
台湾のものには飾り用の花を後から追加するものもありますが
このお茶はそのタイプではないようです。

桂花烏龍茶
鑑定杯使用

軟枝烏龍種の花の香りと金木犀の花の香りが
どちらも綺麗に出ています。高さも充分。
持久性も普通か若干劣るというところだと思います。
黄色の透明度の高い水色です。亮度もあります。
味わいは基本的に甘く、微かな収斂味がありますが気になるほどではありません。
ただし、旨みというか滋味、味わいが浅く薄いという印象です。
花茶なので仕方ないのかもしれませんが
(花茶には特別なものでないかぎり上質な茶葉は使いません)
香りの強さに味わいがついていっていない印象を受けます。
もしかしたら雨の日かその翌日位に摘み取ったものかもと思わせる感じがあります。

桂花烏龍茶
蓋碗使用

黄色の綺麗な水色です。透明度も亮度も充分にあります。
高い金木犀の香りと優しい軟枝烏龍の花の香りが良く出ています。
味わいは甘くすっきりという感じ。
やっぱり滋味の薄さが気になります。
バランスがもう少し良ければ・・・

煎持ちは良い方ではありません。
味わって楽しめるのは2煎までかなといった感じ。
淹れ方次第というのもあると思いますが。

桂花烏龍茶

柔らかい綺麗な葉底です。
金木犀の香りがかなり強く出ています。
醗酵は浅めのようですが、部分的にしっかり変色していたりばらばら。
揉捻もしっかり行われている部分とそうではない部分と
このあたりは均一になっていないようです。

桂花烏龍茶というもの自体が実は苦手で
あまりきちんと自分の中でも評価できていないんだろうなと思います。
以前は普通に飲んでいたりしたのですが
一度製造工程を見たことで、うーむとなってしまい数年ぶりでした。(^^;

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 Posted by at 1:04 PM
9月 132013
 

珠兰花茶(珠蘭花茶)

北京のお茶屋さんJで購入した珠兰花茶(珠蘭花茶)です。

安徽省歙县(歙県)で作られた花茶で珠蘭が混ぜられています。
珠蘭といってもセンリョウ科の植物で、別名を茶兰(茶蘭)などとも言います。
中国の花茶の中では有名なお茶ですが、国内流通量が少なく
製造されても殆どが輸出向けになってしまうようで、なかなか見つけることができません。
一度飲んで見たいとずっと思って探していたのですが
黄山でも時期を外していたからか見つからず(時間的制約もあったのですが)
安徽省の茶業さんの北京出店のお店で見つけました。

実際、北京でもこの花茶を知る人は少なく
安徽省系のお茶を扱う茶業さんに聞いても、昔は扱ってたけどねとか
輸出向けのものだから北京には持ってこないよという反応が殆どで、
このお茶屋さんでも
北京の人はこのお茶を分かっていないから良いものは持ってこない
と、はっきり言っていました。(^^;
なので、そんなにランクの高い茶葉ではありません。
ちなみに、このお茶をリピート購入している人の中には
わざわざ1年寝かしてから飲む人もいるそうです。
(柔らかくなって確かにいいかも)

ベースは黄山毛峰というようなことを言っていましたが
どうみても徽州烘青がベースと思います。(^^;
褐色の縒りの強い茶葉です。
峰苗が確認でき、大きさは小さくは無いものの均一、艶もあります。
甘い落ち着きのある珠蘭の香りが優しく出ています。

珠兰花茶(珠蘭花茶)

こちらは茶葉に含まれている珠蘭です。
紫蘇の実っぽいですね・・・(^^;

珠兰花茶(珠蘭花茶)
鑑定杯使用

黄緑(日本語のニュアンスで言うとほぼ黄色)の水色です。
透明度、亮度共に高く、綺麗な水色です。
珠蘭の香りが優しく出ています。微かな柑橘香も。
味わいは一本通った柔らかい苦味、微かな酸味、爽やかな甘味があります。
複雑ではありませんが、軽くバランスよい爽やかさで悪くないです。
余韻も長く、珠蘭の香りが心地よく戻ってきます。
予想していたよりも美味しい。(もっと酷いのを予想してました;)

珠兰花茶(珠蘭花茶)

金色の透明度の高い水色です。
珠蘭の香りが高く出ています。
さらりと淹れたせいか、甘さが引き立つような感じで美味しいです。
鑑定杯で感じられた苦味と酸味は微かに感じる程度で
むしろ旨みの成分としている感じです。
爽やかで軽やかな感じで美味しい。
余韻もしっかりあり、回甘のような感覚もあります。

煎を進めても珠蘭の香りは変わらず。
急激に味わいが落ちることも無く、バランスは変わらず。
最上質の茶葉ではありませんが、結構いい線いっていると思います。

珠兰花茶(珠蘭花茶)

ちらほらと芯芽が確認できます。
茎部分が多かったり、揉切れてしまっていたりと
決して上質とはいえない葉底ではありますが、弾力も充分で
まぁ悪くは無いんじゃないかなと思います。
ところどころに珠蘭も残っていたりします。
花茶にしては普通じゃないかなという印象です。
(よっぽど上質な花茶じゃない限り
ベースの緑茶の品質は決して高いものじゃないのが普通です)

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 Posted by at 12:29 AM