1月 032014
 

汤宣武 龙蛋

お気に入りの作家、汤宣武の龙蛋壷です。
2013年に国家助理工艺美术师(工芸美術師)から国家工艺美术师(工芸美術師)へ昇格されたそうです。
凄いですね・・・若いのに。
やはり旦那さんが范泽锋老师というのが大きいのでしょうか?
同じ工房で大先生が作っているのを目の前に見ている訳ですし。(^^

ちなみに毎年数々の賞を受賞されているのはもちろんなのですが
宜興美術館に永久展示が決まったり
なんと彼女の茶壷の写真が切手になったりもしたようです。

汤宣武 龙蛋

龙蛋(龍蛋)というのは時大彬に由来する伝統的な茶壷の形の1つです。
名前とその形の通り、龍の卵を模しています。

少し前からこの龙蛋が欲しくて
10月〜11月の中国大移動中に各地の茶城で探していたのですが
(安徽省合肥・上海・成都・西安とか;)
形が何ともぼってりだったり、全体のバランスが取れてなかったり
土質が納得できなかったり・・・
結局探すのも面倒になってきて、もういつもの友人にお願いしたというものです。(^^;
やっぱり期待を裏切らずに造形が美しく、バランスが取れています。

汤宣武 龙蛋

原料は原矿底槽青です。
表面に自然な艶があり、しっかりと硬く締まっています。
造形のバランスも良く、見た目だけでなく非常に扱いやすいです。
これは持ってみると分かるのですが
バランスの良い茶壷を使うと、本当に動きやすいんですね。

何のお茶に使おうか思案中です・・・
そろそろ茶壷の置き場所も無くなってきました。(^^;


あけましておめでとうございます。

大晦日に持病(?)の急性胃炎をおこして
救急車のお世話にはならなかったものの、食事はもちろん水も飲めず
飲めるのは蔵茶だけという状態で、ようやく今日になって起き上がれるようになりました。
昨年の10月から11月にかけての中国・台湾大移動に続いて
12月の激務で本人が意識せずとも身体には相当負担になっていたのかなと
新年早々反省するような有り様です。(^^;

あいかわらずやりたいことはたくさんあるのですが
いかんせん、身体が動かないことには何もできないので
今年は自分の身体に気をつけるという目標ではじめようと思います。
他の目標は春節(中華圏のお正月)にでも。(笑

今年もどうぞよろしくお願いします。

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 Posted by at 1:52 PM
12月 262013
 

吴建立 笔架

吴建立の树枝笔架(樹枝筆架)です。
1971年生まれ、国家工艺美术员(工芸美術員)の作家さんです。

笔架というのはその名の通り、筆置き。
といってもこの場合は書道の筆ではなく
茶盤の上などに置いて、養壷用の筆を置くためのものです。

吴建立 笔架

清水泥で作られています。
他にもこげ茶色した紫泥のものがありましたが
見事に本当の枯れ枝っぽすぎて、逆になんだか微妙な感じになっていたので
色合いの明るいこちらにしました。

この作家さん、茶壷を作るというよりは
基本的に茶宠(茶玩)や茶杯を作るのがメインの作家さんのようです。

で、こちら。
養壷をしない私が何で購入したのかというと
茶道具置きにするためだったりします。(^^;

吴建立 笔架

茶漏斗、茶匙、茶鋏、茶針、茶勺とセットになっている茶道具ですが
実際使うのは茶鋏、茶針(茶匙代わりに使います)位のもの。
であればこれだけを置いておく笔架が欲しいなぁと。
逆にこの2つだけだと茶筒が寂しくなってしまうので
笔架が使えるかもと睨んでいたんですね。

11月の中国大移動中に各地の茶市場で笔架を物色していたのですが
なかなか良いデザインや品質のものがなく、諦めていたところに出会いました。
何だか結局北京のいつものところなんですけどね・・・(^^;

茶席をどうするかによりますが、次回のお茶会でデビューするかもしれません。

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 Posted by at 11:10 AM
10月 242013
 

汤宣武 一粒珠

汤宣武の一粒珠という名の茶壷です。

ショップの方の在庫とあわせて複数あったのですが
完売したこともあって、最後のものを下ろすことにしました。
ということで改めてエントリ。

一粒珠というのは他の紫砂茶壷と同様に伝統的な形の1つで
元々は明代の惠孟臣(恵孟臣)が作ったとも言われています。

伝統的な形の茶壷は作者の技量とセンスが如実に出るというのは毎度毎度なお話ですが
先日お会いした方に
「日本じゃそんなちゃんとした茶壷を比較できるお店はないから・・・」
というお話を伺って、確かにそうだなぁと。

日本だと一般的に購入されるのは数千円レベルのものでしょうし
お店もそういったものが多く売れる&高いものはあまり売れないとなると
なかなか在庫も持たないので、確かに難しいです。
一部のお店ではいくつか扱っているとは思いますが
やはり作家さんが限られたり、そのお店の好みなどもあるので
満遍なく色々という訳にもいかないのが現状です。

汤宣武 一粒珠

ということでお勧めはネット検索。
淘宝(タオバオ)あたりで検索をかけると同じ形の茶壷の一覧が出たりするので
結構参考になると思います。
一同に比較できるのって結構いいです。
淘宝の検索フォームに形の名前と「紫砂」とでも入力して検索すると一覧で出てきます。
土質ばかりは分かりませんが造形バランスを比較するのにはいいと思います。
(慣れてくると作家さんの名前やランクである程度は想像がつくようになるのですが・・・)

とはいえ、淘宝でお買い物は慎重に。
実店舗でも同じことですが、偽物も非常に多いです。
これは茶器に限らずお茶も同じ。プーアル茶の大益の偽物も結構多いんだそうで
お、これは安いというのは大体が偽物なんだそうです。(^^;
ちなみに私は淘宝でお買い物は基本しません。
過去に利用したのは絶版になったプーアル茶の書籍位でしょうか?

汤宣武 一粒珠

で、この一粒珠。
殆どが何となく緩い造形になっていたりして、なかなか心に響くものが見つからないのですが
(最近は探すのさえ諦めつつあるような・・・)
このあたりは流石といった感じのラインが出ています。

泥料は原矿底槽清。
しっとりとした陶肌が心地よく、そしてしっかり締まった硬さがあります。
彼女の作品の中でもかなり良い土質ではないかと思います。
他の作品とはちょっとレベルの違う土質の良さがあります。

一粒珠の形にも色々ありますが、この形は落ち着いていて気に入っています。
それとこういった円球形って使いやすいです。
口が大きく開いているので岩茶や鳳凰単叢あたりにも向いています。
特に紫砂は鳳凰単叢とは相性が難しく
相当土質が良くないか使い込まないと香りを取られてしまいますが
ここまで土質がいいと楽に下しもできそうです。

ということで徐々に使っていこうと思います。
そろそろ茶壷置き場にも苦労するようになって来ました・・・
日本は地震もあるので飾っておくのが怖いんですよね。(^^;

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 Posted by at 12:08 AM
7月 292013
 

范泽锋 壷水茶禅

北京の友人からいただいた范泽锋の茶杯です。
壷水茶禅という名前がついています。

范泽锋はとても有名な紫砂作家さんで
工艺美术师(工芸美術師)という
国家ランク的には上から数えた方が早いというような方です。
ちなみに私の好きな作家さん、汤宣武の旦那さんでもあります。

范泽锋 壷水茶禅

2001年に中国紫砂艺术名人(中国紫砂芸術名人)と認定された张庆臣(張慶臣)に師事
数々の品評会で大賞、金賞を受賞されています。
中国版WIKIとも言える百度百科にもページがあるという
中国の紫砂好きの人であれば名前は知っているというような作家さんです。
既に名人として認知されつつあるようです。

范泽锋 壷水茶禅

そんなレベルの方なので普通には茶杯と言えども買えないような状態なのですが
友人がこの范泽锋さんと仲が良く、融通していただいたとのこと。
いつも友人が持っている范泽锋さんの作品をいいなーと眺めているのを知っていて
茶壷は流石に無理だけどとプレゼントしてくださいました。
本当にどうもありがとう!

范泽锋 壷水茶禅

綺麗な黄泥の茶杯です。

陶肌のきめの細かさは流石。
黄泥というと、あまり目の細かい、締まったものは無いのですが
(採掘する地層の問題もありますし)
これが?という質感です。硬い。
土の扱いというものがここまで違うのかというのが実感できます。

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 Posted by at 12:27 AM
7月 132013
 

汤宣武 匏尊

汤宣武の匏尊という名の茶壷です。

匏尊というのは伝統的な茶壷の型に挙げられるもので
汤宣武だけでなく、多くの作家が作る形でもあります。

こういった伝統的な形状の茶壷は多く
美人肩とか西施、如意なども有名な型になります。
それだけに細かなバランスや質感、造形の良し悪しがはっきりと現れます。
機会があれば同じ型の茶壷で様々な作家のものを並べてみると分かりやすいです。
バランスの良いものから、造形が狂っているものや、垢抜けないもの
土質が柔らかいもの、硬く締まっているものなど
はっきりと分かります。(^^

匏尊は元々、酒器の形状を指しているものです。
匏は匏瓜、日本語ではユウガオの変種と訳されますが
実際は瓢箪の一種といった方が分かりやすいと思います。
(瓢箪もユウガオの一種なんですが)
形は様々ですが、概ね日本の瓢箪よりもくびれが緩やかな感じの瓜です。
尊はこの一文字で酒壷を意味します。
ですので、匏尊というと瓢箪の一種で作られた酒壷という意味になります。

この茶壷の紫砂泥料は私にしては珍しく朱泥です。

汤宣武 匏尊

ちょっと大きめの茶壷が欲しいなということで
紫砂マニアの茶商な友人にお願いして大ぶりの茶壷を探していただきました。
で、作家の名前を聞かずに10個位並べて選んでいたら
やっぱりまた汤宣武のものを選んでいたという・・・(^^;
西施を選んだときにも思いましたが
同じ匏尊でも土質と品のある造形が違うんですよ。本当に。

汤宣武 匏尊

かなり大ぶりの茶壷です。
通常であれば握力を鍛えておかないと
お湯を注いだら片手で持ち上げるのが辛い位の大きさです。(^^;;;
が、手のなじみが良く、扱いやすいのは流石。
それと気持ちよい位に陶肌が硬くていいです。
ちょっと惚れ惚れ。(^^

下しに慧苑肉桂を使ったという豪気なことをしながら(笑)
岩茶用にと鍛えています。
茶葉とお湯を入れたまま1晩ということを2回。
普通に岩茶を淹れるのに使うこと4回程で味や香りがぶれなくなりました。
やっぱり茶壷の下ろしはこの程度の期間(1週間位)で終わって欲しいんですよね。
短気なもので。(笑

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 Posted by at 12:18 AM
5月 192013
 

汤宣武 和谐

汤宣武の和谐(和諧)という名の茶壷です。

この形は西施に蓮の花をあしらったものなので
中国古代四大美女の西施と荷花(蓮の花)が合わさって
和和美美とも呼ばれます。

紫砂泥料は底槽清です。

汤宣武 和谐

凍頂烏龍茶用に手ごろな茶壷を使用していたのですが
どうにも育つのに時間がかかるのが我慢できず
(汤宣武クラスの作家さんのものだと2回程で味がぶれなくなります)
やっぱりちゃんとした茶壷をということで購入してきました。

汤宣武 和谐

最近は人気が高くなって、価格の高騰や偽物まで出てくる状態ですが
こちらは汤宣武のご主人と友人である私の友人(ややこしい;)から譲っていただいたもの。
なので、ご本人自ら作られたものだそうで
やっぱり造形の違いと土の良さが違いますね。

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 Posted by at 5:49 PM
5月 152013
 

丽雲严钢刻 狮子紫砂壶

北京で購入した丽雲严钢刻 狮子紫砂壶です。

現代の無名作家によるものですが、たまにはこんな可愛らしいものもいいかなと。

丽雲严钢刻 狮子紫砂壶

決してお安いお値段のものではありませんが
何となく造形が全体的に甘いです。
無名の作家さんだからということではなく
このあたりはそこそこ有名な作家さんでも良くあること。
逆に言えばそこが好きという方もいらっしゃいますし。(^^

丽雲严钢刻 狮子紫砂壶

凍頂烏龍茶、なかでもウチがお世話になっている作り手さん用にしようと購入してきました。
茶壷を使った方が美味しく淹れられるのですが
一般的というか、大多数の凍頂烏龍茶とは明らかに違う香りと味なので
要するに非常にクラッシックなお茶の作りをしているため
最近のものとは結構違う味わいです。
なので専用茶壺にしないと味わいが混ざってしまうかと。

ちょっと大きめではありますが、獅子が可愛いし
表面の彫刻もバランス良い感じなので。
ちょっと土が甘いのが気になるのですが
明らかに柔らかすぎという感じでもないので大丈夫かなと思って入手。

丽雲严钢刻 狮子紫砂壶

暫くの間、かれこれ2ヶ月ほど頑張りましたが、使用を断念。
どうにも土が柔らかくて、育つのに時間が掛かりすぎです・・・
特別柔らかいという訳ではないのですが
どうにも短気な私の場合、時間がかかるのが我慢できなくて。
数ヶ月とか無理。(^^;
それまでベストショットが出せないとか耐えられないんですよね。

丽雲严钢刻 狮子紫砂壶

茶壷を下ろしたり、育てるのに茶葉を入れて煮込むとか
歯ブラシと歯磨きで表面を擦ってからとか言われますが、
良い茶壷の場合にはそれらは必要ありません。
逆に煮込んでいる時に茶壷が壊れてしまったり(一部欠けたりする可能性が)
そもそも歯ブラシと歯磨きで磨かなくてはいけないような
ワックスがかかった茶壷は避けるべきと思います。

ただし、茶壷自体に臭いが染みこんでしまっている要な場合は
茶葉を入れて煮込んでください。
その際に布巾などで茶壷全体を包んでしまってから煮込むと
鍋などの硬いものと直接当たらないので安心です。(^^

丽雲严钢刻 狮子紫砂壶

私が教わった方法は茶壷に茶葉とお湯を入れて一晩放置。
これを2晩ほど続けたら下ろしは完了。
不思議なことにちゃんとした土の茶壷はこれで十分。
淹れたお茶の味が美味しく変わります。
暫くは使い終わったら、茶葉をそのままにお湯を入れたまま
一晩放置を繰り返していくと完璧です。

で、この茶壷。
頑張りましたが、どうにも淹れたお茶の味わいや香りを吸われてしまう一方で
むしろ蓋碗の方が美味しく入るような有様。
気にならない人は気にならないレベルらしいのですが
あとちょっと、いや明らかに何か違うという感じが私の中で抜け出せず
2ヶ月頑張りましたが、観賞用として引退していただくことにしました。

ビジュアル重視もほどほどに。という見本ですね。(^^;
やっぱり造形が甘いというのは土が柔らかいということにも繋がっているのですね;反省。

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 Posted by at 12:57 AM