カテゴリー : 安徽2013

泾县汀溪乡(涇県汀溪郷)

安徽省涌溪

鈴茶堂ブログの方にも書いていますが、個人的な感想を。

同じ涌溪といってもかなり広いです。そこはやっぱり大陸。
先に訪れた涌溪火青産地からは小一時間は車で移動したと思います。
泾县(涇県)の汀溪乡(汀溪郷)という場所にあります。
先ほどの涌溪火青発祥の地に負けず劣らず山奥でした。
こっちの方が山深いかも。(^^;

霧雨のような雨が降ってきたこともあり、まさに茶樹に良い気候。
写真の山肌に植えられた茶樹の間にある黄色い点は虫取り(避け?)の板です。
化学薬品でもなんでもなく、粘着性のある黄色い板を茶樹の横に立てて
虫が貼り付くのを待つという・・・効果の程は分かりません。
こんな山奥でそんな微妙な。効果あるんでしょうか?(^^;
(写真をクリックするとWEBアルバムが開きます。大きい画像になります。)
まぁここ以外の茶産地でも広く使われているものなので効果あるんでしょうね。

いや、しかしホント綺麗な景色でした。

安徽省涌溪

最近見かけなくなりつつある、壁に書かれたスローガンな文字。
そういえばここ10年で随分見かけなくなりました。
どちらかと言うと垂れ幕的なものが多いですね。(それも減りつつある気もするけど)

その奥の白い建物は安徽省特有の徽派建筑。
屋根の上にそびえ立つ卯建(うだつ)が特徴です。
これを見ると安徽省に来たなぁと実感します。

安徽省涌溪

育苗施設というか茶畑はとても綺麗に管理されていました。
出荷対象の苗を扱っているということもあるのだと思いますが
ここまで綺麗にしている茶畑もそうそう無いかもと思う位の綺麗さです。

茶樹の間を鶏が走り回っていたり、やっぱり茶畑いいですね。
ここは来るまでは厳しい山道ですが、茶畑自体は平らなのも嬉しいです。
四川とか福建の茶畑、考えられないような急傾斜にあって
写真すら恐ろしくて撮影できないことも多々あるので・・・(笑
#毎度突撃していきますが、何気に高所恐怖症です。

沢山の品種が植えられていて、見たかった品種の葉も確認できて勉強になりました。
とはいえ、本来の産地の茶樹と葉の形状が変わっている可能性も高いんですけど;

安徽省涌溪

この育苗施設、村というより、はっきり言って集落という感じの場所にありますが
何とこんなものまで。

人民大会堂・・・?(^^?

何だかもう使われていないような廃墟になっていましたが
(中国の田舎だから意外と使っていたりしてもおかしくないけど)
この集落の公民館的な建物だったのでしょうか?
勝手に人民大会堂とか書いちゃって大丈夫だったのか心配になります。(笑

安徽省涌溪

周囲にはこんな建物も。廃墟ではありません・・・
汀溪飯店とあるので食堂でしょうか?宿泊施設?
使われている形跡はあるのですが、雨戸?が閉められていたので
実際にはどちらか分かりませんでした。多分、食堂だと思いますが。
中国でもそろそろ貴重になってきた感のある年代物っぷりです。

安徽省では今回もたくさんの方にお世話になりました。
老師をはじめ、Twitterで情報交換させていただいた学生さん
この涌溪の茶業のみなさま。
本当にどうもありがとうございました。(^^

安徽省黄田でお昼ごはん

安徽省黄田

涌溪火青の製茶場を見学した後は黄田の町へ。
町というより村というか集落というか・・・(^^;
一応、黄田も涌溪火青の産地として知られています。
(安徽省宣城市泾县黄田乡という地名になります)

地元の茶業さんと一緒にお昼ごはんを。
非常にローカルな食堂ですが、おそらく食堂というかレストランはここだけか
ここが一番良い食堂なのだと思います。
何となく個室チックな部屋に分かれていますし。

ご一緒した茶業さんはこの地で野生茶を作っているメーカーさんでした。
野生茶専門の茶業さんって・・・
既に野生茶じゃないじゃないかというツッコミを入れたくなりましたが
そこはグッと抑えて。(笑
しかし、「野生茶」が流行中の中国では増えてきましたね。
工場で作られる野生茶。(^^;;;

安徽省黄田 安徽省黄田
安徽省黄田 安徽省黄田
安徽省黄田 安徽省黄田
安徽省黄田 安徽省黄田
安徽省黄田 安徽省黄田

さすがの点菜(オーダー)でした。
完璧な中国式接待メニューです。予想していなかっただけに感動。
地元の名産、野菜、肉、魚と完璧です。
が、味付けがどうにもやっぱり濃い味の地方料理。
臭いものはより臭く、塩辛いものはより塩辛くで、ちょっと進まない感じでした。
ごめんなさい。
でも、この点菜を見て心から「おもてなし」してくださっているのは
十分に伝わってきました。ありがとうございます。

中国の食事のマナーで意外と知られていないのが取り皿を変えないということがあります。
(お皿を持たないのもそうですが、そのそもお皿を持って大丈夫なのは日本位?)
日本人の場合、味が混ざるのを嫌がる人が多く
結構こまめに取り皿を交換してもらったりする場合がありますが
中華では味が混ざっても美味しいのが本当に美味しい料理とされていて
ちゃんとした料理人はそのあたりも考えていたりします。
(だから点菜にもルールがあるのかも)
お皿を変えて欲しいというのは場合によっては
ホストや料理人に対して美味しくないという意思表示にもなりかねません。
なので、本当に組み合わせが悪くて美味しくないとかいう状態でなければ
お皿はそのまま使っていた方が安心です。
ドレスコードなどはあまり気にしない中華圏ですが、意外とこういったマナーがあったりします。
他にもお酒は好き勝手に飲まないとか(慣れるまで結構難しい・・・)
でもお茶は勝手に飲んで大丈夫とか、色々あります。
で、結構こういった食事の際の行動で印象が決められてしまったりして、
日本人的にはどうでも良いことで印象を落とししてしまったりするので注意です。(^^;
なかなか教えてもらえないことなので結構苦労しました。
(教えてくれる友人たちに感謝)
逆にきちんと彼らのマナーを守って食事すると尊重してくれるようになったり
やっぱり食の国なんだなぁと思います。

安徽省黄田

黄田にもいました。喜羊羊。
後に北京の友人の子供に聞いたら、喜羊羊じゃなくて
たぶん美羊羊という名前のキャラクターだそうです。
本当にこのアニメ、人気ですね。
どんな田舎に行っても見かけます・・・(笑

泾县 涌溪火青産地

泾县 涌溪火青産地

鈴茶堂ブログの方にも書いていますが、個人的な感想を。

涌溪火青の産地というと相当な田舎だろうなぁと予想していましたが
まぁ大体その通りでした。(^^;
チベット文化圏とかの田舎よりは全然開けてますけどね。電気ありますし・・・

泾县 涌溪火青産地

製茶場で興味深かったのがこちら。
緑茶の生産ではあまり見かけない道具です。
というのも、これは青茶の萎凋とか做青といった工程で良く使われるものです。

緑茶である涌溪火青の製茶場にあることに不思議に思っていたのですが
聞けば最近、夏茶も製造するようになり、夏茶の品質を上げるために萎凋を行うのだとか。
要するに軽醗酵緑茶にしているんですね。面白い。
この夏茶の涌溪火青、飲んでみたかったです。

緑茶を生産している地域が春にしか作れない緑茶に加えて
初夏から夏にかけて紅茶を作り出すという流れが主流のなか
この涌溪火青では紅茶ではなく、夏茶を作るほうに流れたというのも面白いです。

泾县 涌溪火青産地

こちらは珍しい竹の花。
製茶場のそばに咲いていたのを同行していた方が見つけました。
60年から120年に一度しか咲かないとされていて
日本では地震などの凶事の前兆とされることもあるようですが
中国ではそのようなことはないようで(地震が少ない地域だったから?)
逆に良いことがあるよ!的な反応も面白かったです。文化の違いですね。(^^

泾县 涌溪火青産地

茶畑を見学していた際、反対側をみると
なにやら地面が一面真っ白になっている場所がありました。
写真では分かりにくいのですが、川の向こう側の地面が白くなっています。
一瞬、石灰?と思ったのですが、これは楮(こうぞ)とのこと。
涇県は安徽省宣城市に属しますが、宣城といえば有名な宣紙の産地でもあります。
宣紙は書道用の手漉きの紙で、日本でも書道をされる方には高級な紙として知られています。

泾县 涌溪火青産地

これがその楮の塊です。

紙を作るには綺麗な水が必要です。
この地域は水がとても綺麗だったので、こうして楮を晒しているんですね。
春から夏は緑茶の生産、冬は楮晒しを行って紙を生産しているようです。
(楮晒すって冬の季語にあったような?)

実際、涇県では宣紙が他の都市よりも安く入手できるようでした。
宣紙を茶席に使いたかったので涇県に行ったら購入するチャンスを狙っていたのですが
意外とあっさり入手できて、しかも上海や北京の半額位。良かったです。(^^

小龙大酒店(小龍大酒店)

小龙大酒店(小龍大酒店)

泾县(涇県)での夕食は翌日訪問する涌溪火青の作り手さんとの会食でした。
ということで、おそらく、街一番と思われるレストランへ。

詳細は不明ですが、どうやら地域の結婚式場にもなるようなレストランのようです。
多分、やっぱり街一番。
比較的新しくて綺麗な内装でした。

小龙大酒店(小龍大酒店) 小龙大酒店(小龍大酒店)
小龙大酒店(小龍大酒店) 小龙大酒店(小龍大酒店)
小龙大酒店(小龍大酒店) 小龙大酒店(小龍大酒店)
小龙大酒店(小龍大酒店) 小龙大酒店(小龍大酒店)
小龙大酒店(小龍大酒店) 小龙大酒店(小龍大酒店)
小龙大酒店(小龍大酒店) 小龙大酒店(小龍大酒店)
小龙大酒店(小龍大酒店)

この地方ではない料理も混ざっていますが、大体はこの地方特有のお料理のようです。
素朴な味付けで美味しいお料理でした。
地方ならではの臭いものはより臭く(臭豆腐系など)
塩辛いものは塩辛くという傾向はあるものの、全般的にかなり美味。
こういう地方料理って本当に美味しいんですよね。(^^
特に丸鶏から丁寧に作ったと思われるスープが絶品でした。

小龙大酒店(小龍大酒店)

食事後はブラブラと降り始めた雨を気にしながらホテルへ。
プチ苦行な夜を過ごしました。(笑

泾川宾馆(涇川賓館)

泾县(涇県)

安徽省の緑茶、涌溪火青の産地を訪問するために合肥を出発
宣城市泾县(涇県)へ向かいました。

涌溪火青の産地といえば、かなりな田舎が予想されます。
が、意外と宿泊地の泾县(涇県)は開けている印象でした。
とはいえ、まだまだ開発が行われていない感満載の地域ではあります。

泾川宾馆(涇川賓館)

宿泊は泾川宾馆(涇川賓館)というホテルです。
さすがにこの地の情報はあまりネットにアップされていないので
ホテル名だけでは詳細が分からなかったのですが
百度百科には鄧小平、江沢民、楊尚昆、喬石、李瑞環などの共産党、国家指導者が宿泊、
内装は「豪华典雅(豪華典雅)」とあります。
合肥でのホテルがこんな豪華だったこともあり
この涇川賓館も近いものを想像していました・・・(笑

泾川宾馆(涇川賓館)

何だか想像していたよりもずっと落ちぶれた感満載質素なホテルです。
ちょっとお化け屋敷チックなのは気のせいでしょうか?(^^;

建物はかなり年代物・・・

泾川宾馆(涇川賓館)

ホテルの前には池があり、見事なライトアップが行われています。
典型的な中国の田舎って感じですね・・・
そういえば四川省の雅安とかも同じような感じでした。
経済発展の途中で人はライトアップを好むんでしょうか?

泾川宾馆(涇川賓館)

部屋はまぁ普通と言えば普通でしたが
予想していなかっただけにキツイ、プチ苦行系ホテル。(笑

写真ではそうでもないのですが、
部屋に入って最初に始めたのは虫退治・・・
これが結構、そしていい大きさで先客のみなさまがいらっしゃいまして。
虫が大嫌いな私としては退治しないと眠れないので頑張りました。(^^;

バスルームは異様に暗く、洗面台とトイレ、申しわけ程度のシャワーブースがあるのみ。
ビーチサンダル必須系の中国ユニットバスです。
必要ないと思って持ってこなかったのが痛かったです・・・
(この先の上海で受け取り予定でした;)
仕方がないので予備のスリッパを潰して使うことに。

そしてシャワーがまた曲者。お湯が出ません。
10分ほど出しっぱなしにしてやっとお湯になります。
しかし今度は熱湯状態・・・コントロールが難しいです。

そして最大の問題は異様に排水が悪いということ。
あっという間にシャワーブースの意味が無い位にバスルーム全体が洪水状態になります。
(そして清潔感のないバスルームだけに排水されないのが辛い;)
もう少しで部屋に浸水するところでした。

こういうホテルは寝てしまうに限るということで夕食後はさっさと寝ていると
怪しげな電話がかかってきたり(おそらくお姉さんいりませんか系)
部屋をノックする人がいたり(おそらく電話と同様)・・・
典型的な田舎のホテルでした。(笑
国家指導者のみなさまが宿泊した時はまだ新しかったのでしょうかね?(^^;

その他色々 合肥で食べたものたち

高级商务餐

他にも合肥では色々なものをいただきました。
高級評茶員と違って精神的にも余裕がありありだったので
結構楽しく食事をいただくことができました。

まずは出前の高级商务餐(高級商務餐)、高級お弁当です。

高级商务餐

日本のお弁当のように見た目は綺麗ではありませんが
かなり豪華な内容です。
野菜炒め系が3種類に肉料理、白米に漬物という組み合わせ。
結構なボリュームもあり、野菜が沢山なのも中国らしいです。

ちなみに日本のように冷たいお弁当を食べる習慣がないので
まだ温かいままです。
なかなか美味。美味しかったです。(^^

大学内の接待用レストラン?でいただいたものはこちら。

安徽农业大学 安徽农业大学
安徽农业大学 安徽农业大学
安徽农业大学 安徽农业大学
安徽农业大学 安徽农业大学
安徽农业大学 安徽农业大学

野菜もお肉も美味しくいただきました。
徽菜以外のものも多いですが、全体的に味付けは優しいです。

こちらは大学近くのレストランにて。(名前不明です)
一応、徽菜のお店のようですが、徽菜以外も多いです。

安徽农业大学 安徽农业大学
安徽农业大学 安徽农业大学
安徽农业大学 安徽农业大学
安徽农业大学 安徽农业大学

こちらも美味しかったです。
確か大学の老師のお勧めのお店だったような。

無事に高級茶藝師の講習も試験も終わり(無事じゃないかも;)
合肥を後にしました。
正直、受験する必要はないかなと思っていた高級茶藝師ですが
やっぱり実際に授業を受けてみると
茶藝の美しさとか美味しく淹れるという方向とは少し違うものの(すみません)
使える技だったりヒントだったりと得るものが多かったです。
非常感謝!(^^

点菜センス

梦都大酒店

安徽農業大学での講習最終日の夜は新梦都大酒店で夕食でした。
ここ、やっぱり格が違う美味しさがあります。(^^

前回と同じく点菜、オーダーは大学のH老師。
かなり年上の女性ですが、とても可愛らしい方で
また、点菜センスがとても良く、良いお家の出なんだなぁといつも感心しています。

料理のオーダーには各国マナーのようなものがあるのは
ある程度名の知れた料理では当然ではありますが
特に食にうるさい中華料理ではその傾向が強いように思います。

梦都大酒店

その食卓に並ぶ料理の構成をきちんと決める点菜係は結構重要なポジションで
誰もがいいなと思う構成でオーダーできれば一目おかれますし、逆も然り。
点菜係を任されるというのは、センスや出自を試されるような
結構重圧を感じるものだったりします。本当。

中国の場合、前菜とスープ、素菜(野菜だけの料理)、肉料理
魚介料理、主食の組み合わせで、全体的な野菜と動物性蛋白質系のバランスと
(もちろん、野菜が8割以上)
その土地の特色ある料理が入っているかどうかとか
その季節ならではの食材が生かされているかとか
人数や同席者の構成なども考慮にいれて組み立てているかどうかとか
そんなあたりが判断基準になっているように思います。
慣れれば簡単なのですが、知らない土地の料理となると結構難しいです。
まぁ日本でもこの料理の組み合わせはないでしょうというのもありますから
同じなんですけどね・・・(^^;
(でも中華圏は結構厳しい;)

梦都大酒店

思い起こせば、最初のうちは食べたいものを頼みなよと行ってくれた中国の友人たちも
数年前位からはご指導いただくこともしばしば出てくるように。
(これだけ来てるんだから覚えなさいということなのでしょう)
最近はその成果もあってか(笑)点菜係を任される栄誉に預かることも増えてきました。
おかげさまで中国語はろくに上達しないのにメニューはしっかり理解できますw

そんな点菜に厳しい中国で、私が憧れるほどの点菜センスをお持ちなのが
このH老師で、そのセンスには本当に感心してしまうほどです。
実に素敵な点菜をされます。
教授でもいらっしゃる位なので、やっぱり良いご家庭でお育ちなんでしょうね。

梦都大酒店

この日も素晴らしいオーダーと美味しい料理で楽しませていただきました。
本当はもっと沢山の料理が並んでいたのですが
途中から食べる方に専念したため写真がありません。(^^;

H老師のオーダーと梦都大酒店の絶品徽菜、毎年食べたいと思う位に素晴らしかったです。
北京とか通いやすい場所にぜひ出店していただきたいお店です。

鈴茶堂 SUZUCHADO

suzuchado
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