カテゴリー : 福建2014

お見送り宴会 そして北京へ

武夷山

製茶場でお茶をいただいた後は2日連続の武夷味道へ。
多分、この地域で宴会ができる個室がある&美味しいお店って
ここ位なんでしょうね・・・(笑
シーズン中は製茶場に食事を作る専門の方がいるのですが
この時期には流石にいらっしゃいません。

前日も気になっていたこの食べ物。
お店の軒先で作っているのですが、どうみても日本の胡麻餅。
日本のものよりさっぱりしていて美味でした。
実はかなり気に入っていて二日連続でお願いしていました。(笑

武夷山

武夷山というか福建省北部だなぁと実感するようなお料理の数々で
どう違うんだと言われても明確には答えられないのですが
食材はもちろんですが、味付けが独特なんですよね。
特に豚肉が美味しいです。中でも皮は絶品。
豚肉が美味しい地域は中国でも結構多いのですが(四川省の四姑娘山とか)
このあたりの豚肉もまた違った美味しさがあります。

武夷山

この地域ならではの料理も選んでくださっていたようです。
こちらは湯葉、中国湯葉というよりは日本のものに近いもので餡を包んだもの。
味付けもさっぱり系で身体に優しい感じ。

他にも筍が大好物と思い込まれたせいか(好物ではありますが・・・)
この日も二皿ほど筍料理が並んだり
本場中国のお約束、野菜たっぷりのお皿もいくつか。

武夷山

お腹いっぱいになったところで、そろそろ列車の時間。
決して鉄道駅から近い場所ではないのですが
茶業さんから工場長、茶師さんまで、みんな揃って駅まで送ってくださいました。
っていうか、車の定員オーバーだった気がしますよ?(^^;

たくさんお茶を持たせてくださったり、本当にお世話になりました。

武夷山

相変わらず端が見えないほど長い中国の列車です。
夜だからか、日本のように明るすぎない照明のせいか
なんとなく寂しい気分を感じながら北京へ戻ります。

シーズン前の製茶場

武夷山

牛欄抗をはじめ、色々な場所にある(しかも結構どこも良い場所;)茶畑を
丁寧な解説付きで見せていただいたあとは
製茶場へ戻ってお茶タイム。

茶摘みが始まる少し前の製茶場はシーズン中と違って人が少ないものの
これから始まる製茶シーズンに向けての熱気が集まりつつあるような
何となく熱を感じるような不思議な雰囲気でした。

製茶シーズン前といっても焙煎室は非常に綺麗で
特にこの茶業さんは衛生面に対しては日本よりも厳しいんじゃないかという位ではあるのですが
ゴミどころか、チリひとつ落ちていないような清潔さを保っています。

武夷山

製茶シーズン以外にも、ビンテージの岩茶のメンテナンス(火入れ)など
いつもの茶師さんが定期的に使っているそうです。
この時もほんのりと岩茶の良い香りと熱の気配がしていました。

ビンテージのお茶といえども火入れは真剣勝負なんだそうで
何年もかけて育ててきた茶葉を更に良いものにするために
一瞬たりとも気が抜けない、そんな作業なんですね。
前回来た時にも思いましたが、凄いなぁと素直に思いますし
高価な岩茶が(この茶師さんが作るのは高価なものばかり)高価である理由が
改めて実感できました。
確かに別格に美味しいんですよね。この茶師さんの岩茶。

武夷山

丁度前日にメンテナンスをしたばかりという牛欄抗肉桂をいただきながら
岩茶について、畑について、武夷山の自然についてなど
尽きることのない話をしながら、
やっぱり岩茶って美味しいなぁとしみじみ。

パワーのある上質な岩茶って身体に染みこむような優しさもありながら
身体の芯から力が出てくるような感覚もあり
余韻の長さと心地よさが絶妙なバランスであります。

この日は夜に発車する寝台車で北京へ戻る日ということもあり
茶師さんからとっておきの牛欄抗肉桂や2代目の大紅袍などを
列車の中でのみなさいと贅沢にも渡していただきました。
勿体無くて牛欄抗肉桂しか飲まなかったんですけどね。(笑

牛栏坑へ

武夷山

九曲溪川下りの終点まで茶業さんに車で迎えに来ていただき
その後に向かったのは念願の牛栏坑(牛欄抗)でした。

牛欄抗といえば、岩茶好きには言わずと知れた最高級肉桂の取れる場所です。
前回は時間がなくて訪れることができなかったのですが
今回ようやく行くことができました。(^^

親戚一同でかなりの面積を牛欄抗の中でも所有しているようで
ここは自分の畑、あそこは妻のお父さんの、そっちは伯父さんの畑で場所がいいから高いとか
私の感覚では3分の1は親戚で保有しているの?という位でした。凄いな。

武夷山

茶畑らしい部分もありますが、岩の隙間だよねという場所もあり
岩茶の茶畑と呼ぶにふさわしい風景が広がっています。
基本的には武夷肉桂が多いようですが、中でも老叢(老茶樹)の肉桂などもあり
一口に牛欄抗肉桂と言えども、茶畑の位置や茶樹自体の樹齢なども関係して
本当に違うお茶のようになるのだなと改めて納得してきました。

最高級の武夷肉桂である牛欄抗肉桂ですが、実際その販売価格もバラバラなのが実情です。
明らかに高額すぎるということもありますが(中間業者が入っているとか、ボッタクリとか色々;)
こうした牛欄抗の中での畑の位置によっても変わってきます。
更に茶樹が老叢であれば更にアップなど、色々な要因が絡んでるんですね。

価格が安価にならない理由はもう1つ。
牛欄抗においては茶摘みを行う摘み子さんの人件費も他の畑に比べて結構な金額。
やはり熟練した摘み子さんにお願いするということもあるのでしょうね。

武夷山

とはいえ、この面積しか無い牛欄抗で摘み取られた肉桂だけが牛欄抗肉桂と名のれる筈なのですが
実際に市場に流通する牛欄抗肉桂はもっともっと多い様な。(^^;
まぁ茶葉を見ても牛欄抗と分かる訳でもないですし、偽装というか偽物が殆どなんですね。
同じ牛欄抗でも場所や茶樹、製茶する茶師さんも変われば全く違う印象になりますし。
このあたりは牛欄抗肉桂に限らず他の高級茶でも
日本の魚沼産コシヒカリでも同様にある問題で仕方がないのですが
生産者から直接入手することで透明性を確保する(それでもある程度までしか確保できませんが)というのは
大事なことなんだなと、身が引き締まる思いにもなりました。

余談ですが、牛欄抗肉桂などの最高級岩茶を輸送する際に
外箱に「牛欄抗肉桂」なんて明記してしまうと、盗難される可能性が高いそうです。
なので、そういった茶葉の輸送用外箱には記号しか書かないんだとか。
確かに凄い金額になりますからね。(^^;

九曲溪 再び

武夷山

天游峰と同様に兄1号、姉さんは初体験という武夷山九曲溪の川下りも。
これは健脚向きでも苦行でもないので大歓迎(とまではいかないけど)。

4月上旬とはいえ、南方に位置する福建省。
日差しが既に夏のようです。
気温もしっかり高くなって、暑い位の1日だったこともあって
船の上は快適でした。

武夷山

基本的に船は定員人数がいっぱいにならないと出発しません。
ツアーなどの場合は事前に人数が決まっている&多いので問題ありませんが
個人の場合は自分で人数を集める必要があります。
さすがに茶業さんは同行せずに下流で待っているということだったので
兄1号が山東省から遊びに来たというご家族を確保。
無事に乗船となりました。

武夷山

船頭さんが周囲の岩などについて説明をしながら船を進めてくれます。
が、山東省から来たご家族と話し始めた兄1号
なんと武夷山と全く関係のない話で独壇場状態に・・・(^^;
話の内容(主に不動産とか株の話;)が武夷山の説明よりも面白かったのか
山東省ご家族も兄1号へ質問が飛ぶほどの熱の入れようで
誰も船頭さんの説明なんて聞いちゃいません。
私も天游峰をはじめとする健脚修行の疲れと
川面を渡る風の心地よさに居眠りする状態となり
途中でふと目が覚めると、武夷山の絶景を前に居眠りする日本人と
株と不動産の話を熱弁する中国人という微妙な光景になっていました。
もちろん、船頭さんはもう説明なんてしません。ひたすら終点に向かって船を進めるのみ。
すみません。(^^;;;;;

武夷山

とはいえ、やっぱり武夷山の水は綺麗ですし、岩をはじめとした景色も素晴らしく
贅沢なお昼寝をさせていただきました。

余談ですが、その後、九曲溪川下りで株と不動産の話で熱弁をふるう兄1号を非難する私と
絶景を前にして昼寝をしていた私に呆れる兄1号とで
北京に戻ってから兄2号に報告する際に非難合戦となりました。(^^;

武夷山のローカル食堂

武夷山

過酷な(?)山歩きを終えて、ようやくお昼ごはんに。(^^;
またもや地元の特権、保護地区内を車で迎えに来ていただき
地元の人が通うローカル食堂でお昼ごはんを。

お約束通りというか、中国の地方スタンダードというか
メニューは一切なく、食材と調理方法を指定する方式の食堂です。

武夷山

水が綺麗な場所ということもあって、魚も豊富にあります。
中国で魚というと、海魚に慣れている日本人的には美味しくないのでは?とか
臭みがあるのでは?なんて思ったりするのですが
(実際、私もずっとそう思っていたりしました)
こういった地方の地元の食材を新鮮な状態でいただくと
これが川魚なの?なんて思う位に臭みもなく美味しかったりします。
意外と海魚より美味しいと思う料理も結構あります。

武夷山

点菜は茶業さんにお任せ状態で。
と言っても兄1号によって大好物の筍はしっかり入っていました。
いや、もう結構筍責め位に連日食べてるんですけどね。(^^;
とはいえ、毎回、筍の種類が違うので、これはこれで楽しめました。
美味。

武夷山

こちらも兄1号によって指定されたと思われる玉子焼き。
というのも、私の大好物の1つに中国の玉子焼きがあるのですが
(香椿とか野菜や山菜などが入ったものが好きだったりします)
しっかり覚えている兄1号によって、こちらもラインナップ。(笑

武夷山

こちらは山菜。でも辛いです。
日本では山菜を辛く仕上げるなんてしないことが殆どなので新鮮な感覚。
これが結構美味しくて、今度日本でもやってみようと思ったほど。
辛い山菜、いいですよ。美味しい。(^^

武夷山

一応、ローカル食堂といえども接待してくださったのでしょうね。
ちゃんとスープもオーダーされていました。
友人同士だと結構省略してしまうことも多いスープですが
本来はちゃんとオーダーしないといけないアイテムです。
この時は瓜のスープ。さっぱりしていてこれも美味しい。

武夷山

こちらも山菜の炒めもの。
この時期ならではのものなんだそうで、ほんのりと感じる苦味が後を引きます。

地元の方が使う食堂ということもあって、非常に素朴なお店ですが
味は優しくて本当に美味しかったです。(^^
茶業さん自身も味の素が好きじゃない人なので
こちらからお願いしなくても味の素抜きと厨房に指示してくれるのも有難いです。
高級なレストランで食事するのもよいのですが
こういった地元の人御用達のローカル食堂の食事って本当に美味しいと思います。
こればかりは連れて行ってもらわないと分からないので
本当に嬉しいですね。(^^

桃源洞から更に山の中まで・・・

武夷山

天游峰をうっかり断りきれずに登ったあとは
さすがというか、異常に健脚な茶業さん(ある意味で当然ではありますが)に
連れられるまま武夷山の山の中を長時間歩くことに・・・(^^;

茶畑や茶樹品種の説明付きで大変勉強になったのですが
最後の方は疲労困憊で脳みそ停止状態になっていたと思います・・・

武夷山

しばらく歩くと気持ちよく開けた場所にでました。桃源洞です。
以前はこの手前で引き返していたのですが、今回は更に道なき状態の山の中まで・・・
一緒に歩いていた姉さんは何度も転ぶなど、なかなか大変な道のりでしたが
こういった美しい景色を見ると、山道が大変だったということも忘れてしまいますね。(^^

武夷山

殆どの場所では芽がまだ動いていない状態でしたが
場所によっては芽が動き始めている場所もあり(この時は4月上旬)
岩によって全く環境が異なると言われている武夷山の気候の特性を目の当たりにしました。

武夷岩茶は良い場所で作られた茶葉を原料としている場合
必ずといってよいほど、その岩の名前が付けられます。
そういった岩茶は例え同じ品種のものだとしても、それぞれ味わいが驚くほど異なります。
もちろん製茶方法や茶師さんの違いというものも決して少なくないのですが
岩による味わいというのもかなり大きなウエイトを占めます。
その理由が分かるかのような変化の大きさでした。

しかし、最後はちょっと記憶が飛ぶ位に歩きました・・・
しかしながら、まだお昼前なんですよね。この時。(^^;

天游峰 再登・・・

武夷山

兄1号と姐さんをご案内すべく、武夷山2日目も観光してきました。
茶業さんの案内でお約束の御茶园へ。
この日はお茶処らしく午前中は霧雨状態でした。

武夷山

こちらでは管理している武夷星茶業によって様々な茶樹品種が栽培されているのですが
一度にあまり栽培量が多いとはいえないような品種なども見れることもあって
茶樹品種の解説(授業?)に非常に便利な場所でもあります。
茶業さんの品種解説を聞きながらぐるっとまずは一周。
大変勉強になりました。(^^

武夷山

その後は宋淳煕十年(西暦1183年)に朱熹が建てたという武夷精舎へ。
前回は素通りしてしまったのですが、改めて解説を聞くと
あの朱熹学の中心となった場所と聞いて感動。
やっぱり中国の歴史って凄いなぁと改めて実感してきました。

武夷山

で、ここまできて例の天游峰
流石に初めて武夷山に来た兄1号を連れて行かない訳にもいかず
姐さんも前回は来たことがないとのことですし
取りあえず茶業さんにお任せすることにして
私は天游峰の麓でみなさんをお見送り、下山地点でお待ちすることに。

というつもりだったのですが、
ここまで来て付き合い悪いとか、茶業さんなんて何回登ってると思ってるんだとか
・・・・・・
再度登ってきました。(-_-;

武夷山

何だか2回目ともなると登るスピードも早くなって
前回に比べて楽になってきたような・・・?慣れたんでしょうか?(^^;
もう二度と登らないと心に誓った天游峰ですが
この分だとまた登る日がくるような気がしてきました・・・

という天游峰ですが、やっぱり眺めは素晴らしいです。

鈴茶堂 SUZUCHADO

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