カテゴリー : カンゼ・チベット族自治州2012

丹巴風四川料理と高山病

丹巴風四川料理

宿でどこか夕食を食べられる場所があるかどうか聞いた所
ちょうど向かいにあるレストランが美味しいですよということだったのでそちらへ。
(お店の名前などは失念しています・・・)

多分外国人でも食べられる料理という基準だったように思いますが
このあたりのアレンジが入っているような
今までとはまた違う感じの四川料理で美味しかったです。(^^

お店の方にお勧めを聞きながらメニューを選びました。
上の写真は四川ならではの蕎麦の前菜。美味しかったです。

丹巴風四川料理 丹巴風四川料理
丹巴風四川料理 丹巴風四川料理

キノコや野菜、じゃがいもなどが本当に美味しかったです。
特にキノコはこのあたりでは豊富に採れるらしく
見たことのない種類のものなどもあって楽しめました。
辛さもそれほどでもなく、優しく美味しい味付けで好きですね。

そろそろ満腹かな?という頃に問題が・・・
あれ?と思う暇もなく、いきなり貧血状態になって意識が朦朧。
頭を起こしているのも辛い状態で、椅子を並べて横にさせていただくことに。
要するに倒れました。(^^;

びっくりする夫たちにお店の方が「高山病じゃない?」と。
どうやら食事と一緒にビールを飲んでいたのですが
このアルコール摂取が高山病を引き起こしたようです。
このあたりの標高は1800mだったので、まだ大丈夫と油断していました。
(アルコール摂取は高山病を引き起こします)

起き上がれない私を見てお店の方が夫に
向かいの薬局で薬を買ってくるように指示してくれたようで
買ってきてくれたのはなんとブドウ糖のアンプル。

ブドウ糖アンプル

注射用って書いてありますけど普通の薬局で販売していいものなのでしょうか?
そして日本では最近みかけないガラスの容器入りです・・・

これをお店の方が箸で口を切って(割って?)飲ませてくれたのですが
びっくりする位にあっという間に復活。
凄いですねブドウ糖。(^^;

的確なアドバイスをくださったお店の方に感謝です。
もっとも、高山病の対応には慣れていそうな感じでしたが・・・
きっと同じような状態になる人が多いんでしょうね。

食事をした後は(というより起き上がれるようになった後はというべき?)
少し町を散策するも真っ暗で何も見えない状態。
体調も完全ではなかったので宿に戻って早めに寝ました。
もっとも夫とardbegさまは宿の主人と夜中までお酒を飲みながら
色々な話をしていたようです。

明日は早朝から今度こそ目的地にたどり着くべく出発です。

扎西卓康青年旅舍

丹巴

何とか暗くなるギリギリで丹巴の町に到着。
本当にギリギリでドライバーのSさんが急遽連絡を取ってくれた宿の前に
車を停めた時は周囲は真っ暗の状態でした・・・

丹巴

町中は街灯も殆ど泣く、かなり真っ暗。
夜になってしまうと歩くのも懐中電灯無しには厳しい状態です。
静かな素朴な小さな町で、懐かしいような感じのする場所で
時間があったらゆっくり滞在してみたかったです。

とはいえ、終日悪路と砂埃の中を走っていたのでこの時は全員ぐったり。
荷物も自分の身体も砂埃で真っ白な状態でした。(^^;

扎西卓康青年旅舍

扎西卓康青年旅舍
四川省甘孜州丹巴县三岔河南路35号
0836-3521806

扎西卓康青年旅舍に泊まりました。
バックパッカー向けのユースホステルですが、バスルームつきの個室へ宿泊です。
中国の地方にしては普通に清潔、とはいえバスルームは中国風ユニットバスで
ここは和式トイレの中にシャワーがあるという作り。
慣れない日本人にはちょっと精神的にキツイかもしれません。(^^;

客室の写真はあまりにも疲れていたために撮影する気力も無く・・・

扎西卓康青年旅舍

宿はチベット族の方が運営されているようで、みなさんとても良い方々でした。
この方はこの宿を運営されているお家のおばあちゃん。
写真を撮らせてくださいとお願いしたら快く応じてくださいました。
ありがとうございます。

wifiも完備しているのでネットも問題なく使えます。
(政府による規制はありますが・・・)
隣には薬屋さんや雑貨屋さんなどが並んでいますので買い物なども便利な環境です。

丹巴へ

丹巴へ

泸定(濾定)の町を通りすぎて、丹巴方向へ。
濾定を抜けてからの道はかなりガレてきます・・・
これにはドライバーのSさんも想定外。

このあたりでは電力関係などの設備建設工事が盛んで
(もしかしたら治水工事も兼ねているのかも)
国道なのか工事現場なのか分からなくなるような状況もしばしば。

地下都市になっているかのような、日本では考えられないような
分岐や曲がり角が大量にある長いトンネルもありました。
これがまた、素掘りっぽくて怖いです・・・

丹巴へ

舗装された道も少なくなり、写真のこの道はまだ整備されていますが
大きな穴が空いているような場所も頻繁にあって
ドライバーのSさんは本当に頑張ってくれたと思います。

丹巴へ

ランドクルーザーのような車であればもう少し楽だったと思いますが
私たちの車は日本で言うミニバン状態・・・
(出発1週間前にSさんの車が盗難にあってしまい、急遽借りてきたミニバン・・・)

丹巴へ

こんなインディージョーンズみたいな建物も。
これは住居ではなく山間部の工事現場にあった飯場か何かですね。多分。

丹巴へ

落石も多発。
こんな状態なので落石も確認しながら(バラバラ落ちてきています)
既に落ちている石にも注意しながらの走行なので距離が稼げません。
しかも変わらずトラックなどの大型車両の通行もかなりあります。

相互通行ができなくて何度も渋滞。
渋滞というより完全停止状態で数十分とか・・・

丹巴へ

段々と日が暮れてきてしまっています。
まだ目的地どころか丹巴までも来ていないのに・・・
山の中で街頭がないどころか、土砂崩れや落石が確認できない夜間の走行は不可能です。
このあたりから目的地まで行けないかもしれないことを覚悟しはじめます。
まだ空は明るいのですが日がかげってきているため、谷間などはかなり暗いです。
それと日が傾き始めると早いです。

丹巴へ

やっと川の対岸に人家が見え始めます。
少し見にくいですが(写真をクリックすると大きな写真が開きます)
今までとはまた違う特徴的な建物が並んでいます。

丹巴へ

山羊を連れているチベット族の女性。
笑顔がとても素敵です。
そういえば山羊だけでなく、牛も沢山あるいていました。

丹巴へ

道端にもタルチョーが増えてきます。
この川は車の中から撮影したもの。
つまり道路と直角に川が流れているのですが、橋があるわけでもなく
道路があったところに川が流れを変えたか何かで道を分断していました・・・
しかも小川とかではなく、結構な勢いのある川です。(^^;
もちろん、ここでもちょっとした渋滞。

目的地の日隆鎮まで行くことは諦め
まずは何とか日が出ているうちに丹巴まで行くことにします。
まさか日隆鎮まで行けないとは思っていなかったため
ドライバーのSさんにお願いして知っているという丹巴の宿に連絡していただきました。
(中国の場合、外国人の宿泊できる場所が限られています)

途中、石碉楼と呼ばれるこの地方独特の石塔のある建物を見ることができたのですが
もうかなり日がかげってきてしまっていたのと
河の対岸にあったため写真撮影ができませんでした・・・残念。

泸定(濾定)

泸定へ

この日の目的地は阿坝藏族羌族自治州(アバ・チベット族チャン族自治州)の日隆鎮。
まだまだ距離があります。
まずは途中の泸定(濾定)へ向かいます。

段々と道沿いにある建物の雰囲気が変わって来ました。
チベット仏教の白い仏塔がちらほらと現れるようになったり
建物の様式も少しずつチベット風な雰囲気に。

泸定へ

今から思うとまだ完全なチベット風の建物といった感じではないのですが
それでもこの旅で安徽、浙江、上海、成都、雅安と
道沿いの建物を見ながら周ってきた私には随分違うその雰囲気にちょっと興奮状態。
実はその土地の建物を見るのがかなり好きなんですね。(^^
本当にこの旅では沢山の建物様式を見ることができました。
どれもその土地に根ざした様式で素敵です。

泸定

泸定(濾定)の町です。
とても小さな町であっという間に通りすぎてしまいました。

先を急いでいたので町をゆっくり見る時間はありませんでしたが
機会があったらちゃんと滞在してみたいと思っています。

老桥饭店

甘孜蔵族自治州

甘孜蔵族自治州(カンゼ・チベット族自治州)に入ってからは抜けるような美しい青空と
道路の舗装も今までが嘘だったかのように綺麗になりました。
舗装に関しては一瞬でしたけど・・・(^^;

老桥饭店

二郎山隧道を抜けてからは快適な下り道で順調に山をおります。
雅安市側で大幅に時間オーバーしてしまって
遅いお昼は山を下った大渡河の側にあるポツンと1件だけあった食堂。
どうやらこの川蔵公路を通るトラックの運転手向けにやっている宿屋兼食堂のようです。

老桥饭店

どうやら兄弟でやっている様子。漢民族じゃない感じですね。
蔵族(といっても細かく分かれている筈ですが)の方のようです。
典型的な中国の地方にある食堂でメニューはありません。
その場にある食材を選んで調理法を指定する形式です。

お店の方はとてもフレンドリーで、写真を撮影していいか聞いた所
いいよ〜!と心よく応じてくださいました。
とはいえ、後ろでは抗日ドラマがテレビで流されているというシュールな状況。
ドライバーのSさんには気にしないよ〜と言われましたが。(^^;

老桥饭店 老桥饭店
老桥饭店 老桥饭店
老桥饭店 老桥饭店

素朴な味付けで結構美味しいです。期待していなかっただけに驚き。(笑
水煮魚は目の前の大渡河で取れた魚だそうで、名前を聞いたのですが分からず・・・
臭みもなく美味しい魚でした。
他の料理も素朴で野菜の味が美味しい料理で、成都や雅安とはまた違う
このあたりの味付けの四川料理なんだとドライバーのSさん。
これもまた美味しいんですよね。

甘孜蔵族自治州

食事を済ませた後はまた川蔵公路を目的地へ向かって走ります。
食堂の方がお店の外まで出てきて手を振って見送ってくれました。
ありがとう。(^^

甘孜蔵族自治州

だいぶ道も綺麗で快適な感じ。
山を降りてもやっぱり空の青さは変わらず。
とても美しい青ですね。

二郎山隧道

雅安

雅安の街は西蔵門戸(チベットへの入り口)とも呼ばれるようにチベット文化圏の入り口です。
ここからまずは甘孜蔵族自治州(カンゼ・チベット族自治州)との境界にある
二郎山隧道を目指します。

まだ地方の田舎町と言った感じの雅安郊外を出て
四川省の成都とチベットのラサをつなぐことで有名な川蔵公路、国道318線を走ります。
国道らしく最初はこんな写真のような道路でした。

二郎山茶马古道

段々と険しい山の中を入るようになって二郎山茶马古道(茶馬古道)の碑が。
何だか色々なイタズラ書きがされているようですが・・・(^^;

この二郎山というのは雅安からチベットへ向かう茶馬古道の中でも
一番の難所と呼ばれた険しい山で、
当時は隧道(トンネル)などもなく、多くの方が命を落とした場所でもあるそうです。

この碑が出てきたので二郎山隧道ももう近いのかと思いましたが、そこは中国大陸。
そんな訳にはいかなかったのでした・・・orz

川蔵公路

国道といっても段々と舗装が酷い状態に。
道もどんどん細くなってきます。
更に舗装の工事などで片側通行が頻発するように・・・
ということでとうとう全く車が動けない状態に。
前も後ろも車が詰まっています。

そこで商魂たくましい近所の農家の皆様。
収穫したてのトウモロコシや果物、ジュース、水など売店が出現します。
有料トイレ(といっても完璧なニーハオトイレ)も出てきたり
ちょっとしたサービスエリアの登場です。凄い。(^^ゞ

川蔵公路

渋滞さえなければごく普通の田舎の農村です。

鶏が歩いていたり、収穫物が天日干しされていたり、のどか。(^^

川蔵公路

その後も交互通行や渋滞を繰り返し・・・
物凄い田舎の道路のようですが、ここはやっぱり川蔵公路だからなのか
トラックなどの大型車両の通行もかなりあります。
道は単なる山道だけに余計大変なことに。

山も厳しくなってきて、所々に落石やがけ崩れの跡が見えます。

川蔵公路

予定時間を大幅にオーバーして二郎山隧道に到着。
この先はチベットです。

二郎山隧道は観光地になっていて、殆どの車はここを観光して引き返しているようでした。

この二郎山隧道は中国共産党のチベット侵攻の肝となっていた場所で
(共産党の皆様的には開放と言うようですが・・・)
茶馬古道でも一番の難所と呼ばれていただけに
この険しい山にトンネルを作ることは侵攻を成功させるためにも必須だったようです。
流石に簡単に作れるような場所ではなかったようで、解放軍にも多くの犠牲が出たと聞きます。
このトンネルが開通したおかげで、解放軍はチベットへ侵攻する足がかりを得たという
私としては複雑な気持ちになるような場所でもありますが
漢民族の皆様の二郎山隧道は解放軍の根性と技術の証のような位置づけのようで
結構派手派手しく、誇らしげに宣伝されているのを見かけました。
(ちなみに一般通行が可能になったのは2001年のようです)

二郎山隧道を抜けると軍による検問があります。
ここで外国人と分かると結構面倒なことになるので
(このあたりはチベット文化圏なので外国人というだけで足止めされたりします)
私たちは怪しまれないように後部座席でグラサンをかけたまま寝たふり。(^^;
幸い検問はここだけでしたが、流石に写真撮影は無理でした。

ということで、無事チベット文化圏へ。

川蔵公路

二郎山隧道を抜けてチベットへ入って一番驚いたのは、その空の青さ。
全く色が違います。本当に美しい青。
光が違うのか見る景色の色が全く違います。
このあたりでこんなに美しいのですから、チベット自治区はもっとずっと美しいんでしょうね。

暫く走ると周囲が開けてとても美しい景色が広がっていました。

川蔵公路

この景色は今も鮮明に覚えています。
二郎山がチベットとの境界という意味が実感できました。

川蔵公路

鈴茶堂 SUZUCHADO

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