中国で茶商をしている友人からいただいた一级 大红袍です。
先日会った際にお裾分けしてくれました。感謝。
この友人、それなりに長い付き合いではあるのですが
私自身が普段飲むお茶をちょこちょこしか買わないにも関わらず
(しかも、ほぼ利益なしで譲ってくれたりします・・・)
何となく仲良しで、いつも私が買う以上のお茶を
気前よくごっそりくれたりします。
まだ30代前半の可愛らしい女性なのですが、実は立派な老板(社長)。
こういった中国の女性の進出というのは勉強させられることが多いです。(^^
黒褐色の全体的に小さ目の茶葉です。
火の程度は見たところ中火から気持ち重火といったところでしょうか?
艶やかで比較的均一になっていますが
個包装されてしまった際に砕けてしまったんだろうなぁという砕けも確認できます。
それか私の持ち帰り方が悪かったかも・・・
普通に鞄に入れて持って帰ってきてしまったので。(^^;
量が少ないので鑑定杯の使用は行っていません。
褐色の水色です。透明度も亮度も高く出ています。
落ち着きのある花香と火の香りがあります。高さも十分。
それと桃を連想させるような果香が微かに感じられます。
火の程度は気持ち強い中火。昔だったら普通に中火といったところ。
甘さとミネラル感がしっかり感じられて、普通かそれ以上に美味しいです。
・・・でも、これ、肉桂じゃないかな?(^^;
大紅袍っぽく仕上げているけれど
どうも肉桂の味、香りがベースにある気がします。うーん、多分肉桂。(笑
というのも、肉桂や水仙のほどほどのレベルのものは
大紅袍という名前の方が売れるのか、高くなるのか
結構な勢いで大紅袍と言って流通してしまうケースが多いんですよね。
実際、岩茶においては火入れが特殊な白鶏冠以外
まず疑ってかかることからスタートです。
これは茶商さんに悪気があるとかではなく、まず分からないんですよね。
余程飲み込んでいないと分からないんじゃないかなと思います。
多分私の友人も大紅袍だと思って仕入れているのでしょうし
実際、私自身も確信までは持てませんし・・・でも、これは多分肉桂。(笑
とはいえ、悪い品質のお茶という訳ではないので(むしろ結構良い方)
煎を進めていっても味わいも香りも失われることなく
ミネラル感が心地よい感じで続いていきます。
進めていけばいくほど肉桂と確信できるような勢いですが。(^^;
しかし、以外にパワーがしっかりある岩茶です。
慣れていない人だと一発でお茶酔いしそうな強さがあります。
これは肉桂として素直に出せばよかったのに・・・
結局、8煎までいただきましたが(しかも、ちゃんと続きました)
最終的には肉桂だなぁと自分の中で確信するような感じに。(笑
艶やかな葉底です。
驚いたのは予想以上に柔らかく弾力があること。
しかも葉の形も綺麗で、変な砕けなどは見られません。
気持ち厚みがないような感じはありますが、十分に良い葉底です。
これ、結構良いお茶だなぁと改めて感心。