西双版纳曼撒茶叶有限公司易武茶厂の中国贡茶千年古树普洱茶です。
2015年4月28日出庫という2015年の普洱生茶になります。
この茶業さん、そんなに歴史のある方ではないのですが(2000年設立)
易武の産地のみにこだわり、昔ながらの製法にこだわっていることで知られています。
C老師も良くご存じのようで、新しい会社だからこそか
昔ながらの製法にこだわりつつも(特に緊圧方法など)
意外とアカデミックに分析しながら試行錯誤しているんだとか。
先日、老師にお会いした際に、今年の新茶で甘くておいしい普洱生茶が飲みたいと
普洱茶って分かってる?と突っ込まれそうな無茶な質問をしたところ
教えていただいたのがこのお茶です。
今飲んで美味しいというのは、年月を経るとヘタってしまったりもするのですが
これはそうはならないなぁと思わせる強さが
柔らかさの中にしっかりと感じられて入手してきました。
老師には1筒(7枚)を勧められましたが、弟子価格でも非常に高価なものなので辞退。(笑
(両手でも足りない金額になりますね・・・余裕で;)
自分で楽しむ分のみ入手しています。
艶のある綺麗な餅面です。
白毫が多く見られます。大葉種だけあって葉は大きいですが、嫩度は高そうです。
ところどころに青さを残した褐色で、里面も同じ配方です。
茎がしっかり入っているのが分かります。好印象ですね。
最近は緑茶の価値観で普洱茶まで茎を排除してしまう傾向があるのですが
やっぱりバランス良く入っていた方が甘くておいしいことが多いです。
(そして私は茎好きだったりします)
むせ返るような蜜香が茶葉から上がってくるのも凄いです。
何だか蟻が寄ってきそうな位。
鑑定杯は使用せず、茶壺と悩んだのですが、まずは蓋碗で。
この手の普洱生茶は大き目の茶壺の方が美味しく入るんですが。
見事な金色の水色です。透明度も亮度も高いのでトパーズのような色合いです。
見事な蜜香が感じられます。
わっと上がってくる感じ位に強く高く出ています。
次第に清らかな花香に変化していく様も見事。
味わいは爽やかだけれども濃厚な甘味、深い複雑なミネラル感
今のところは心地よいと感じる収斂味があります。
この収斂味、時間が経つと旨味というか甘味に変化する系統のものですね。
優しく柔らかいのですが、内に秘めたパワーも感じられる複雑で一筋縄ではいかない味わい。
これはいいもの入手したなぁと思わず笑顔。
しかしながら大量買いできるような金額でもないのですが・・・本当はもう少し欲しかった。(^^;
煎を進めていくと回甘が非常に強いことにも驚かされます。
もちろんというか当然のように煎持ちも良く、
久々に上質な普洱生茶に出会ったなぁと笑顔になる感じ。(^^
美しい葉底です。思った通りですね。
感覚的にはピカピカ系の葉底といった感じで
艶やかで葉底の茶葉から勢いを感じるような、元気の良い印象の葉底です。
嫩度は結構高く、非常に柔らかく、肉厚。
弾力もしっかりあり、艶やかです。
見とれるほどに綺麗ですね。
この茶業さん、かなり易武らしい味わいに仕上げてきますね。
結構好みです。
しばらく、ちょっとチェックしてみようかなと思います。