北京で購入した丽雲严钢刻 狮子紫砂壶です。
現代の無名作家によるものですが、たまにはこんな可愛らしいものもいいかなと。
決してお安いお値段のものではありませんが
何となく造形が全体的に甘いです。
無名の作家さんだからということではなく
このあたりはそこそこ有名な作家さんでも良くあること。
逆に言えばそこが好きという方もいらっしゃいますし。(^^
凍頂烏龍茶、なかでもウチがお世話になっている作り手さん用にしようと購入してきました。
茶壷を使った方が美味しく淹れられるのですが
一般的というか、大多数の凍頂烏龍茶とは明らかに違う香りと味なので
要するに非常にクラッシックなお茶の作りをしているため
最近のものとは結構違う味わいです。
なので専用茶壺にしないと味わいが混ざってしまうかと。
ちょっと大きめではありますが、獅子が可愛いし
表面の彫刻もバランス良い感じなので。
ちょっと土が甘いのが気になるのですが
明らかに柔らかすぎという感じでもないので大丈夫かなと思って入手。
暫くの間、かれこれ2ヶ月ほど頑張りましたが、使用を断念。
どうにも土が柔らかくて、育つのに時間が掛かりすぎです・・・
特別柔らかいという訳ではないのですが
どうにも短気な私の場合、時間がかかるのが我慢できなくて。
数ヶ月とか無理。(^^;
それまでベストショットが出せないとか耐えられないんですよね。
茶壷を下ろしたり、育てるのに茶葉を入れて煮込むとか
歯ブラシと歯磨きで表面を擦ってからとか言われますが、
良い茶壷の場合にはそれらは必要ありません。
逆に煮込んでいる時に茶壷が壊れてしまったり(一部欠けたりする可能性が)
そもそも歯ブラシと歯磨きで磨かなくてはいけないような
ワックスがかかった茶壷は避けるべきと思います。
ただし、茶壷自体に臭いが染みこんでしまっている要な場合は
茶葉を入れて煮込んでください。
その際に布巾などで茶壷全体を包んでしまってから煮込むと
鍋などの硬いものと直接当たらないので安心です。(^^
私が教わった方法は茶壷に茶葉とお湯を入れて一晩放置。
これを2晩ほど続けたら下ろしは完了。
不思議なことにちゃんとした土の茶壷はこれで十分。
淹れたお茶の味が美味しく変わります。
暫くは使い終わったら、茶葉をそのままにお湯を入れたまま
一晩放置を繰り返していくと完璧です。
で、この茶壷。
頑張りましたが、どうにも淹れたお茶の味わいや香りを吸われてしまう一方で
むしろ蓋碗の方が美味しく入るような有様。
気にならない人は気にならないレベルらしいのですが
あとちょっと、いや明らかに何か違うという感じが私の中で抜け出せず
2ヶ月頑張りましたが、観賞用として引退していただくことにしました。
ビジュアル重視もほどほどに。という見本ですね。(^^;
やっぱり造形が甘いというのは土が柔らかいということにも繋がっているのですね;反省。