北京のお茶屋さんEで2010年に購入しました。
生茶の散茶で、90年代前半の製造だそうです。
普洱茶にしては明るめの色です。
全体的にマットな質感になっています。
茶葉の中にも明るい黄土色に近い部分が混じっています。
また、茎もそれなりに確認できます。
(普洱茶に含まれる茎の部分は発酵を進め、甘みを出し、適度に通気するために必要)
殆どコーヒー色といって良さそうな水色です。
香りは樟脳系の香りで、なかなか良いです。
黴臭さなどは全くありません。
味は柔らかくて甘く、深みのある感じです。
濃いオレンジ色の水色です。
樟脳系の香りと甘みが絶妙に美味しいです。
写真は1煎目のものですが、実際は軽く8煎は大丈夫です。
むしろ杯を重ねる毎に甘みが増してきて、どんどん美味しくなる普洱茶です。
茶殻に硬い部分(黒)と柔らかい部分(茶)が混じっています。
黒い部分は割りと細かく切られている茎ですが
茶色の部分は芽や若葉がそのままの形であります。
全体的に茶葉の厚みも十分、艶もあります。
最近多く見られる芽のみで作られた宮廷普洱茶もいいですが
やっぱりこの普洱茶のような、しっかり作られたものはいいですね。
むしろこちらのほうが飽きがこないように思います。
この深みのある甘味は宮廷普洱茶には無いものではないかと思います。