timor's log

Information

This article was written on 31 1月 2013, and is filled under delicious teas, 中華人民共和国, 雲南省, 黒茶 Dark Tea.

乙级蓝印青饼(乙級藍印青餅) 1999年

台湾の老師から譲っていただいた乙級藍印青餅です。
1999年の製造で香港乾倉から台湾乾倉です。
青餅と言われることから分かるように生茶になります。
猛海茶区の野生喬木茶樹から作られています。

印級茶と呼ばれる古くから味、品質共に非常に評価の高い名作普洱茶で
最近ではその復刻版も作られています。
この乙級藍印青餅は復刻版ではなく
普洱茶工場が民営化される2000年代中頃以前のものです。
復刻版を含む2000年以降のものはまだボチボチみかけますが
90年代のものはそろそろ見かけなくなってきました。

手元には同じく老師から譲っていただいた甲級藍印青餅もあります。
配合の違いによる味わいの違いはありますが
どちらも品質は高く「甲乙つけがたい」と言われる名茶の組み合わせです。

熟成が進んでいますが、まだ14年ということもあるのか
生茶の爽やかな香りも感じられます。
非常に美しい餅面で艶があり、芽の部分が比較的多い配合になっているのが分かります。

餅面と同じ茶葉で中も構成されています。
しっかりとした餅茶ですが、熟成が進んでいるため割と簡単に崩せます。

黒褐色に明るい、金色に近い芽の部分までが混ざり美しい茶葉です。
白毫もしっかり確認できます。
黴臭さなどの異臭は一切無く、爽やかな生茶の香りがあります。


蓋碗使用

オレンジ色の綺麗な水色です。
透明度も高く、濁りはありません。
亮度も非常に高いです。
穀物のようなほっこりした香りから花の香りへ変化し、樟蘭香が感じられます。
黴臭さなどの異臭は感じません。非常に良い状態に熟成されています。
味は爽やかな甘さとミネラル感のある旨みが素晴らしく
芽が多いからか滇紅(雲南紅茶)を思わせる甘さが出ています。
若い生茶に多い刺激性などは一切無く、美味しい。

煎を重ねていく方がどんどん旨みが出てきます。
軽やかな柔らかい酸味も感じられるようになってきて
味の複雑さがどんどん増してきます。
柔らかいミネラル感もよく出てきて、美味しいですね。

10煎を越えたあたりから酸味も消え
柔らかい白毫の甘い旨みだけが抽出されるようになってきます。
紅茶?と思うような甘さで、これもまた美味しいです。

例によって煎持ちの良さは飲み手がへばる程。
朝から飲み始めて夜中まで余裕で続きました。(^^;

柔らかくて綺麗な葉底です。
茎の部分も含めて非常に柔らかく、葉底からもまだまだ樟蘭香が感じられます。
肉厚でふっくらした葉が殆どで、大きさは比較的小さめ。
比較的大きめの葉も葉脈があまり突出していないことなどからも
若い葉をきちんと使用している、まさに印級茶ならではの品質の良さと思います。

14年経過しても、まだまだ熟成していくポテンシャルを持った名茶だと思います。
これだけの年月を経てようやく美味しく楽しめるようになってきたという感じ。
最近の普洱茶にはそこまでのパワーを持つものが本当に少なく
こうした良質の普洱茶は本当に大事にしていかないといけないなと改めて感じました。

※参考資料
普洱藏茶 呉徳亮著 聯経出版事業股份有限公司
深邃的七子世界 陳智同著 五行圖書出版有限公司

コメントを残す