8月 212013
 

九曲红梅 奇兰

中国の作り手さんAの九曲红梅(九曲紅梅)です。
经典 九曲红梅でも説明していますが
このお茶は特定の品種で作らなければならないというレギュレーションはありません。
奇兰(奇蘭)とあるのは奇蘭種から作られているそうです。

奇蘭?と聞いて驚いたのは、これって青茶の茶需品種では?ということ。
福建省の青茶にありますよね。
確認すると台湾の奇蘭種とのこと。
この地でお茶作りをしようとした台湾人が持ち込み、植えていったそうなのですが
どうやら失敗したらしく(事業になのか製茶になのかは分かりませんが)
そのまま放置されている奇蘭の茶畑があったそうです。
その半野生化した茶畑から摘み取って作ったものがこの九曲紅梅とのことで
こちらも全て手作業で製茶されているそうです。

黒褐色の茶葉です。
縒りはきつく締まっていますが、鸠坑小叶种に比べると少し太めになっています。
大きさも若干大きく、明らかに鸠坑小叶种とは違います。
所々にある金毫と、艶の美しさが確認できます。
艶も鸠坑小叶种より若干マットな質感です。
大きさは均一、砕けも殆どありません。

九曲红梅 奇兰
鑑定杯使用

甘く華やかな蘭香があります。遅れて濃密な糖蜜香も。
褐色の水色で透明度、亮度共に非常に高く美しい茶水です。
味わいは少し清涼感を感じる、この手の紅茶にしては濃厚な旨みがあります。
甘く、爽やかではあるものの、しっかりとした複雑な味わいです。
驚くべきは回甘の強さで、清涼感がそのままに戻ってきます。
微かな渋みが複雑な味わいを広げているようで心地よく
しっかりとしていながら透明感のある美味しさがあります。
こっちも美味しい。
香りの持久性は特筆すべき長さと高さです。凄いなぁ。

九曲红梅 奇兰
蓋碗使用

赤褐色の水色です。
透明度の高さと亮度の素晴らしさはこの作り手さんならではなのかも。
ここまで綺麗な茶水の九曲红梅はあまり出会わないです。
旨みというか滋味がしっかりあり、コクのある、でも爽やかな甘味が深く出ています。
味わい深さというか、分かりやすい美味しさは奇蘭種ならではなのかも。
華やかで美しい蘭香と蜜香がよく出ています。
口に含むと香りがふわっと広がる感覚が凄いです。
少し湯温が下がると更に甘さと滋味が増すようで美味しい。
鳩坑小葉種よりもしっかりと味わいも香りも出ているので日本人好みだと思います。
逆に現地の方は鳩坑小葉種の方が人気がありそうです。
(希少という観点からなのか奇蘭種の方が全然高いのですが;)

九曲红梅 奇兰

柔らかい葉底です。
弾力もしっかりあって、芯の部分もかなり見られます。
やっぱり奇蘭種だなと納得する葉の形状ですが
嫩度が高いからか、製法の違いなのか、作り手さんの腕なのかフカフカ。
奇蘭種でここまで柔らかい葉底って初めてですね。
砕けもなく大きさも揃っていて、本当に腕のいい作り手さんだと思います。

※このブログのお茶の感想については こちら

 Posted by at 1:09 AM

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