云南曼岗茶业 七子饼茶(雲南曼崗茶業 七子餅茶)です。
2006年のものになります。
雲南曼崗茶業というと秀逸な普洱茶を作ることで定評がありますが
その中でもかなり秀逸と思って入手してきました。
ちょっと腰が引けるお値段でしたが(笑)これはもう宝物にしようかと。
2006年1月23日出荷とありますので、おそらくこの年の最初の出荷です。
お値段の高さはここにもありますね・・・
雲南餅茶は出荷時期も重要ポイントで、その年の最初の出荷分はとても良いとされています。
新茶の場合は予約しないと購入できなかったりします。
この餅茶は雲南曼崗茶業の中でも海抜2200mにある原生林の野生茶樹から取れた嫩葉のみを使用している特別なお茶です。
嫩葉といっても喬木型大葉種ですので、1つ1つの葉はかなり大きいです。
現代的な製法ではなく伝統的な手作業の製法を頑なに守って作られているという、とても真面目な普洱茶です。
餅面が非常に美しいです。
白毫びっしりの茶葉で構成されていて、全体的に光っています。
とても良い香りがあり、井草のような爽やかな香りがあります。
餅面だけでお湯が楽しめそうな程ですね。美しい。
熟成が進んでいることもあると思いますが、手作業の製法ということや大葉種のみを使用していることなどもあって緊圧はそれほど強くありません。
崩すのが楽です。
しかし、葉の形そのままになっているので茶葉を砕きたくないと思うと緊張します。
白毫びっしりの美しい茶葉です。
本当に野生喬木型大葉種なんだなと納得できる茶葉の大きさです。
本来は鑑定杯を使用するようなお茶ではないのですが、勉強のためにも使ってみました。
予想以上に素晴らしくて驚きました。
蘭のような花の香りを感じます。まるで緑茶のような清らかな香りで、ちょっと普洱茶でこの香りがするのは滅多に出会えないですね・・・すごい。
透明度の高いオレンジ色の水色です。
味は感動するほどに柔らかく丸い甘味と旨味があります。
南国の果物のような甘味と旨味です。美味しい。
微かな渋味が味に厚みを与えていて、深みのある味わいです。
鑑定杯でここまで美味しいとは恐ろしささえ感じます。
黄金色の茶水です。
香りはまさに花。甘く品のある花の香りがあります。
とろっとした茶水は甘く、深みがあり、香りとあわせると蜜を連想させます。
何というか別格のお茶です。
普洱茶の柔らかさと緑茶の爽やかさ、可憐さの両方を兼ね備えているような感じです。
当然ですが煎持ちもよいです。
非常に美しい葉底です。
まるで普洱茶ではないような見事な葉です。
柔らかく、くたっとした葉で、葉底でさえも白毫がびっしり付いているのがわかります。
艶もあり、見とれるほどに美しい葉底です。
ここまで美しい葉底は久しぶりです。
台地茶にはない野生喬木茶樹の実力というか、別格のすごさを教えてもらったように思います。
凄い、素晴らしい普洱茶です。
勐海生餅も素晴らしいし、別格ですが、また違う凄さがあります。
宝物ですね。お値段に腰が引けて少ない枚数しか購入しなかったのを後悔しはじめています・・・
まだ生産元にあるようなら確保したいと思います。あと2枚は自分用に欲しい。(笑