メーカーさんDからいただいた信阳红・润香(信陽紅・潤香)です。
このメーカーさん。北京の行きつけのお店の老板が紹介してくださったのですが
全く別のご縁からも繋がっていたというご縁で
なんと日本で師事している先生が良く知っているメーカーさんでもありました。
世界って狭いです・・・(^-^;;;
中国十大銘茶の一つである信陽毛尖が有名な河南省信阳(信陽)市の紅茶です。
信陽毛尖の茶葉を使用して作られています。
まだ本当に新しい紅茶で2010年に商品化されたばかりとのこと。
しかも評価が非常に高く、ここ数年の大陸の紅茶ブームも後押ししたのか
今ではすっかり高級茶の仲間入りをしています。
信陽市の活性化も担っているらしく
中国の紅茶の名産地へ技術者を技術習得させるべく派遣したり
国内外の研究者を招聘して研究していたり
生産地の農村の改善やインドのCTC紅茶機を導入して生産効率を図り
マーケティングを研究し「信陽紅」としてプロモーションを展開したりと・・・
なかなか凄いです。
行政と民間が一丸となっての地域活性化です。
ここまで徹底している事例って日本では考えられないですが、やって欲しいです・・・
無事、有名高級茶となった信陽紅ですが、当然ながらお値段は高額。
お試し程度の量しかないので、鑑定杯は使用していません。
いただいた袋には特級とあります。
袋を開けると強い甘い果香がします。いい香りです。
縒りはきつく、金毫が非常に多いです。
大きさも揃っていて、なにより信陽毛尖を連想させる強く深い艶が見事です。
実に美しい茶葉で、こんなに綺麗な紅茶を見るのは久しぶりかも。
非常に透明感の高い綺麗な褐色の水食です。
見事な花果香で、はじめは果実香が強く、後になって花香に変化する様は見事です。
味は爽やかで柔らかな酸味が果実を連想させます。
その果実味よりも強い深い甘みが絶妙です。
渋味や苦味などは一切ありません。非常にクリアでソリッドで優しい味です。
これは美味しいですね。
実に美しい葉底です。
芯がとても多く、大きさも揃っています。
砕けも殆ど見られません。
意外と硬いというか、しっかりしています。
肥えた芽で中身が詰まってパンパンになっている感じの硬さで悪い硬さではないと思います。
問題はお値段ですね・・・