茶農家さんBの川紅(四川紅茶)です。
名前を伺ったら冻岭红茶(凍嶺紅茶)とのこと。
凍結する峰の紅茶という意味でしょうか・・・?
オリジナルの名前のようです。
この紅茶は完全手作りで作られている紅茶です。
3月11日に摘まれた明前茶です。
(紅茶で明前茶というのもどうかと思いますが・・・;)
蒙頂山の標高800~900m付近の茶葉を使用しているそうです。
まだ青っぽさの残る香りのする茶葉です。
まだ熟成が落ち着いていなくて、茶師の方が言うには「火が残っている」状態だそう。
茶師の方から熟成方法を教えていただきました。
あと1~2か月かけて火の香りを抜いて、甘さと深みと華やかさを出していきますので
まだまだ変化していくものと思います。
黒と金亳のコントラストが美しい茶葉です。
金亳が多く、まるで毛が生えているような感じです。
黒い部分にも白亳があるのが分かります。
金亳の艶と黒い部分の黒光りした艶が迫力を感じさせます。
茶葉の大きさは小さく均一で砕けもなさそうです。
ルビー色の透明度の高い水色です。
白亳が浮いているのが分かります。
果香を少し感じますが、紅茶というより緑茶っぽい感じの香りがあります。
(これが火の香りだそうです。)
それと海苔香も感じます。
味もまだ青く、甘味と旨味をかなり持っているのが分かるものの
成分があるのが分かるだけで「甘い」とはいえない感じです。
若干の苦みとえぐみのようなものも感じられます。
全体的にはかなり丸く柔らかい感じであるのに
明確な甘さなどは感じられず
それらの成分と旨味は圧倒するように押し寄せてくる感じ。
(なんかものすごく分かりにくい・・・すみません)
何となく醗酵不足な気もしますが、どうなることやら。
ちょっと時間がかかりそうですが、色々な意味でこれはかなり楽しみな紅茶です。
まだ熟成の必要があるため、通常の淹れ方では試さずにおきます。
また定期的に確認していくつもりです。
開き始めた芯のみの葉底です。
面白いのは完全に発酵していない部分があります。
所々、少し青いです。萎凋槽すら使わない自然萎凋の結果なんですね。
嫩度はかなり高く、砕けもなく均一です。
非常に柔らかく、艶も十分です。
個人的には紅茶にしてしまうのが勿体ない茶葉だと思いました。
緑茶でも相当においしそうです。
これからが楽しみな紅茶です。
吉と出るか凶と出るか・・・(笑