国内の中国茶専門店Dで購入した凍頂烏龍茶の2012年冬茶です。
伝統的な高発酵・強焙煎を施したもので10月下旬に摘み取られたとのことです。
深緑を基調とした艶のある茶葉です。
高発酵・強焙煎(中火)とありますが、茶葉の色調は緑です。
大きさはあまり均一ではありません。
かなり大きいものから細かいものまで見られます。
全体的には大きめの印象。
わずかに白毫があるものも確認できます。
山吹色の水色です。透明度も亮度もしっかりあります。
軽やかな花の甘い香りがあります。微かな乳香も感じます。
持久性はそれほど高くないようです。
甘さも旨みも感じられますが、少し強い苦味があります。
若干の収斂味と青臭さも感じられます。
収斂味は旨みに通じる感じのもので気になりませんが
苦味は少し口に残るような感じで、ちょっと気になります。
伝統的な製法とありましたが、炭火は使用していないような印象を受けます。
金色の美しい水色です。透明度も亮度も申し分ありません。
中火という割りには火が浅いと思いますが・・・
花の香りと乳香があり、茶樹が若いのかな?と思いますが真偽の程は分かりません。
味は甘みと旨みが感じられ、苦味は感じませんが青臭さが若干出ているような。
少し口に残る感じもあります。
それなりに柔らかい葉底です。
若干開き方が早いような、かなり開ききっている感じです。
肉厚の茶葉で、千切れや葉の周囲が崩れているものが多くあります。
醗酵はしっかりされていますが、若干不均一です。
全体的に葉が大きく、大きさも均一とはいえません。
高発酵というのは分かりますが、強焙煎(中火)と言ってしまうのには違和感があります。
軽火と中火の間位の火入れのように思うのですが・・・
それと10月下旬の凍頂はまだかなり暑くて
私が訪れた11月上旬でも冬茶どうしよう?といっていた作り手さんが殆どだったような。
実際、ずっと標高の高い杉林渓でも気温が下がらず
まだ冬茶の摘み取りは本格化してませんでしたし・・・
凍頂の場所にもよるのかもしれませんが、秋茶に近いのではないかという印象を持ちました。