timor's log

Information

This article was written on 16 7月 2013, and is filled under delicious teas, 南投県, 台湾, 青茶 Oolong Tea.

凍頂烏龍茶 2012年 春茶 再評

凍頂烏龍茶 2012年 春茶 再評

台湾の作り手さんAの凍頂烏龍茶です。
2012年の春茶で、以前にもエントリしたものですが
1年経過したところの変化を再確認する目的と
2013年の春茶の審評の比較にと再評。

実際、この作り手さんはとても製茶技術の高い方なのですが(おじいちゃん)
特に焙煎技術が素晴らしく
焼き付けてしまうことなくじっくりと数回に分けて焙煎を行うため
一般的に出回る凍頂烏龍茶よりも水分量が少なく仕上げられています。
そのせいか、年数を重ねて熟成させたものの方が美味しいというお茶で
個人的には10年以上のストックを持っていますが、美味しいです。古いもの。

少し褐色が強く感じる茶葉です。
これは時間が経過したことによると思います。
変わらず艶やかですが、艶の質が少し落ち着きのある感じになってきたようです。
大きさは中程度、均一です。
深みのある花の香りがあります。

凍頂烏龍茶 2012年 春茶 再評
鑑定杯使用(左:1煎目 右:2煎目)

褐色の透明な茶水です。亮度も高いです。
予想していたとはいえ驚いたのは香りがとても高く華やかに変化していること。
知ってはいましたが、改めて比べてみるとかなり違います。
見事な蘭香。
去年の時点では花果香に近い香りだったのに、今は蘭香へ変化しています。
味わいは落ち着いたしっかりとした甘さと深みを増した旨み、微かな酸味と
非常にバランスよく、美味しさが深くなったような感覚です。
凄いな・・・

凍頂烏龍茶 2012年 春茶 再評
蓋碗使用

透明な金色の水色です。
香りが高くなっているのがはっきり分かります。綺麗な蘭香。
味わいも以前よりも洗練されてきたというか、練れてきたというか
すっきりとした甘さと深みのある味わいが素晴らしいです。
それと焙煎の程よい香ばしさも。
さすがです。
この底力ってどこから出てくるんだろうという凄さがあります。

凍頂烏龍茶 2012年 春茶 再評

変わらず美しい葉底です。
ぎょっとするほどフカフカに柔らかくて、毎回驚かされてしまいます。
やはり気持ち色合いが落ち着いてきたような感じです。

コメントを残す