福建の茶業さんCの政和白茶です。
2014年の初摘みで4月3日の摘み取りです。
政和白茶と同じ茶業さんのものですが、こちらは摘み取り時期が違います。
今年はとても気温が低くて、例年であれば清明節の頃には始まっている茶摘みも
ちょっとまだじゃない?という様な状態だったのですが
この時に茶園&工場見学をさせていただきにお伺いしたので
折角来るのに全く製茶が始まっていないのも申し訳ないという感じで
もしかしたら(というか多分;)日当たりのよい茶畑限定で摘み取って作ってくれたような。(^^;
そんな「初物」なので、美味しさでいえば先にエントリしている政和白茶なのですが
これはまぁイベント物みたいな感じで。
試飲はそれなりにしていたり、以前のお茶会でもお土産に差し上げたりしているのですが
そういえばエントリにしていなかったことに気が付いて今更。
白毫に覆われた翡翠色の美しい茶葉です。
一芯一葉初展で摘み取られています。
白毫は政和大白茶種らしく控えめ。大きさも均一です。
散々いろいろな方に差し上げたりなんだりしていたので
既に残りもこの1回分しかない状態でもありますし
鑑定杯を使用するようなレベルのお茶でもないので・・・
(初物ということもあって、ある意味ご祝儀価格;)
薄い金色の透明な水色です。亮度もしっかり出ています。
香りは甘い花香。4月5月に飲んだ時よりもずっと深みを増しています。
とろっとした粘性の強いお茶で、独特の喉にへばりつくような甘さがしっかりと感じられます。
余韻もしっかりあって、やっぱり良いお茶だなぁとしみじみ。
ミネラル感といい、甘さの深さといい、滋味の奥深さといい
かなり進化してきていて、白茶は後熟成が・・・というのも頷けます。
ふっくら艶やかな翠色の葉底です。
初摘みにしては肥えているのに驚かされます。
実際、この茶摘みが行われた頃はまだ本当に寒くて
特に山の中、しかも電気以外はガスも水道も無いという場所だけに
震える位に寒かったのですが、それでもとても綺麗な葉底です。
大きさも殆ど均一。砕けもありません。
弾力もしっかりあります。
この茶園では無農薬はもちろん、無肥料で茶樹を育てています。
今ではこの地域のモデルケースとして無農薬、無肥料を徹底して行う茶園として指定されています。
おそらくモデルケースにしたのは補助金を受け取るためかなぁと思いますが
どうしても無農薬は手間がかかりますし、無肥料は生産量が格段に落ちますから
その分お茶の価格に転嫁するしかないのが現状ですが
補助金を受け取ることで転嫁の度合いが減らせるのであれば嬉しいことです。
実際、福鼎あたりの施肥茶園のものとそれほど価格差がありません。
もちろん、友人の口利きがあってというのもありますが・・・
来年もこの茶園の白茶が今から楽しみです。