中国の茶商さんAから譲っていただいた南糯山古树茶(南糯山古樹茶)です。
2011年の普洱生茶になります。
本来は餅茶ですが、一部崩したものをいただいています。
南糯山は古茶樹があることで有名な場所です。
茶王树(茶王樹)と呼ばれる樹齢800年を越える茶樹がありましたが
こちらは残念なことに1994年に枯れてしまいました。
このお茶は樹齢400年を越える茶樹から作られています。
黒褐色に白毫の白が映える美しい茶葉です。
緊圧は弱めなのか、2011年のまだ比較的新しい餅茶にも関わらず
手でホロホロ崩れます。
割と若い葉で構成されているようです。嫩度は高そう。
鑑定杯の使用はしていません。
金色の水色です。
透明度、亮度共に高く出ています。
爽やかな梅香、続いて蘭香があります。
味わいはさっぱりとした甘さ、爽やかな苦味、柔らかい微かな収斂味があります。
茶葉を少なめに淹れているので非常に爽やか。
(といっても日本で言えば普通の量かと・・・)
逆に言えば、かなりパワーがありそうなお茶なので
しっかり淹れたらお茶酔いしそうな感じがします。(^^;
煎を進めると蘭香が強くなってきます。
後味にしっかりした苦味があって、心地よい感じです。
面白い味わいですね。
柔らかくて綺麗な葉底です。
弾力もあり、丁寧に摘み取られているようです。
芯も多く、嫩度も高いです。
醗酵が結構進んでいるような感じを受けます。
茶葉の色を見る限りでは殺青前の醗酵ではなく、
完全に殺青を行わずに醗酵を行わせたような落ち着きのある感じです。
これがこの香りにつながっているのかも。