15年位前の台湾高山老茶です。
以前は台湾茶しか飲まなかった時期があり
その頃に夫の仕事の関係で台湾の仕事先からいただいた高山茶です。
現地の方、しかも仕事関係のお礼としていただいたものですし
実際に飲んだ感じでもかなり良いお茶だということは分かります。
しかし、高山茶でもどこの産地かは箱も残っていない今となっては全く分かりません・・・
というのも相当な大手の茶農さん以外は、お茶の外袋は自分たちのオリジナルではなく
専門の包装業者によるものが殆どで
それがまた地域を特定するような文言は一切含まれてはいません。
殆どは高山茶のみの記載です・・・95%はそんな感じだと思います。
ですのでこの茶葉の出身は不明です。(^^;
台湾の高山茶の定義というのも曖昧で
日本では標高の高い、海抜1000m程度以上の高山で採れたお茶といわれることが多いですが
阿里山などでは結構低い位置から茶畑が広がっていたり
単純に標高だけで分けられる感じでもなさそうです。
おそらくはっきりとした定義はないのだろうと思いますが
高山茶という名前になると価格も上がるらしく
同じ茶区なら高山茶と名乗ってしまうのか、
高山茶区と認められれば高山茶と名乗ってよいのか、
そんな感じなんだろうと思います。
ちなみに高山茶以外のものを境外茶といいますが
この境外茶を高山茶として販売する偽物も数多くあります。
こればかりは飲んで確かめるしかなさそうです・・・
落ち着いた深緑の茶葉で老茶独特の色合いです。
包揉が強く、小さな球形で揃っています。
よく見かける台湾茶と比べると半分くらいの大きさです。小さいです。
香りはほんのりと甘い爽やかです。
金色の鮮やかな水色です。
1煎目は柔らかく、華やかな花の香りと乳香を感じます。
台湾茶独特の甘み、回甘があります。
温度が下がってからは青っぽさも出てきます。
味は甘さと僅かな渋みが爽やかさを出しています。
2煎目は蜜の香りが出てきます。
それと乳香も強くなってきます。
味は甘みが強くなってきます。
鑑定杯でもかなり美味しいですね。
薄い金色の水色です。
とろっとして柔らかく、甘く香りも上品で華やか。
これはかなり美味しくて後を引きます。
実際、丁寧に淹れれば10煎は楽しめます。
艶があり、柔らかくてふっくらした茶殻です。
葉の崩れは殆どなく、綺麗にもとの葉の形に戻ります。
どうも一芯二葉位で製茶しているようです。
葉自体も小さめで緑色紅鑲辺といった感じです。