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This article was written on 23 5月 2012, and is filled under delicious teas, 日本, 青茶 Oolong Tea.

国産烏龍茶 秋茶

国産烏龍茶 秋茶

国内のメーカーさんAからサンプルでいただいた国産烏龍茶です。

中国の炒青と呼ばれる緑茶のような、緩い縒りの茶葉です。
茶葉の大きさはまちまち、揃ってはいないようです。
結構大きな葉から砕けたか揉切されたか(切れてしまったか)小さな葉までまちまち。
茎も大小色々な大きさのものが結構入っています。
深緑をベースにした所々黄緑と茶色が混ざった色になっています。
香りは井草のような清涼感のある花の香りがあります。

国産烏龍茶 秋茶
鑑定杯使用(左:1煎目 右:2煎目)

爽やかな独特の花の香りがあります。
青茶っぽくない、中国茶でいえば緑茶の花の香りに近い感じ。
1煎目はかなり濃いオレンジ色で透明度は若干低い感じ。
味は渋味が強く、青臭さも感じられます。
味の厚みは感じられません。
2煎目は1煎目よりかなり色が明るい黄色に近いものになります。
透明度は1煎目より高くなっています。
渋味は少し弱まりますが、緑茶のような青っぽさが強くなってきています。
香りはかなり弱くなってきて、まさに緑茶の青々とした香りです。

国産烏龍茶 秋茶
蓋碗使用

気持ち低温で淹れてみました。
鑑定杯で感じられた花の香りは微かといった感じに。
黄色の茶水で透明度は若干低いです。
甘味はそれなりにあるのですが、青臭さが出てきてしまっています。
煎持ちも今一つで3煎目から失速してしまいます。

もっと低温で淹れるべきなのかもと思い直し、緑茶並みの低温で再挑戦。
青臭さは抑えられましたが、これじゃ緑茶と変わらないかなぁという印象。
包種茶とも違いますし、何とも独特というか・・・

透明感の低い緑の水色です。
花の香りが弱くですが出てきました。旨味も先ほどよりは出てきたような。

国産烏龍茶 秋茶

ふっかふかに柔らかい葉底です。
葉はそのままのものもありますが、殆どは揉切れてしまっている感じです。
そのため、茶葉の大きさはまちまち。
発酵は不均一で、紅茶と思うほどに赤く変色しきった茶葉か
青々としたままの茶葉かのどちらかといった感じで、中間の発酵度合の茶葉が見られません。

日本で烏龍茶を作ろうという試みは素晴らしいと思うのですが
品種や気候を考えるとやっぱり難しいのかな?と私は思います。
出来るとしたら沖縄あたりの日光の強さは最低限必要なのではないかと思うのですが。
室内萎凋の白茶とかはどうなんでしょうか?意外といけたりして・・・

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