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This article was written on 26 5月 2012, and is filled under delicious teas, 日本, 青茶 Oolong Tea.

国産烏龍茶

国産烏龍茶

国内のメーカーさんAからサンプルでいただいた国産烏龍茶です。
紅茶品種の漢紅から作られているとのこと。

緩い縒りの茶葉です。
緑茶のような綺麗な緑色で茶葉の大きさは不均等です。
かなり細かく粉に近いようなものから大きなものまであります。
茎も様々な大きさのものが入っています。
緑茶のようではありますが、少し違うような草っぽい香りがあります。

国産烏龍茶
鑑定杯使用(左:1煎目 右:2煎目)

草の香りがあります。かなり日本の緑茶に近い感じです。
香りの持久力はあまりないようで、2煎目になると微かに草の香りがあるという感じ。
透明度はかなり低い黄色の水色で、1煎目の方が少し濃い黄色です。
深蒸し緑茶のようなどろっとした茶水です。
しっかりした渋味があります。烏龍茶というより緑茶に近い味です。
味の厚みはあまり感じられません。
2煎目は渋味が少し薄くなりますが、結構まだ強く感じます。

国産烏龍茶
蓋碗使用

低温でじっくり、殆ど緑茶の淹れ方で淹れました。
茶水の透明度は低いです。結構鮮やかな黄色の水色です。
低温で淹れたせいか甘味や旨味はそれなりに出てくれましたが、青臭さがあります。
やっぱり青茶というより中国緑茶に近い感じがします。
萎凋じゃなくて攤放に近い感じで作ったのではないかと思うのですが・・・
煎の持ちは良いとは言えません。2煎まででしょうか。

国産烏龍茶

柔らかいというより、くたくたといった感じの葉底です。
日本緑茶の荒茶みたいな葉底ですね。
葉の大きさはまちまちで、葉そのものの形を保っているものから日本緑茶並みに揉切れているものまで。
発酵はかなり浅いようです。
殆ど変色が確認できませんが、揉切られて小さくなった葉にいくつか赤い変色があります。

製造方法の詳細が分からないので何ともですが、緑茶に非常に近いと思います。
無理に「烏龍茶」としようとするより
攤放というか萎凋を上手くコントロールして花の香りのする緑茶としてくれた方が良かったような・・・
青茶として期待すると難しいですね・・・

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