北京のお茶屋さんDで購入した2010年の坦洋工夫です。
福建省福安市坦洋村を原産とする紅茶で、名前の由来はその産地から。
1851年というと清代、咸豊元年から作られた歴史ある紅茶で
現在は福安、柘荣、寿宁、周宁、霞浦および屏南北部で生産されています。
一時は福建省で産出する紅茶では最大シェアを誇るほどになったそうですが
花茶用の緑茶生産が盛んになり、生産量が年々減少しているそうです。
4月上旬から一芯一~三葉で摘み取られ製茶されます。
坦洋工夫は艶のある茶葉とされていますが
この茶葉にはそんなに艶は認められません。
所々に金片が混じっていて、芽の部分が結構含まれているのが分かります。
全体的にこげ茶色で1つ1つの茶葉の大きさが揃っています。
暗めの赤い水色です。
香りは控えめながらリンゴ、その後に柑橘系の果物と変化しますが
豆の香りが全体的に強く感じられます。
味の方はそんなに甘みも強くなく、渋みもほんの僅かに感じるのみ。
温度が下がってくると酸味を感じやすくなります。
赤みがかった濃いオレンジ色の水色です。
香り、渋みや甘みをそんなに感じない、ニュートラルな感覚の紅茶です。
癖の無い分、万人に受け入れられそうな感じのお茶です。
揉切はしていますが芽の部分も結構確認できます。
茶葉の感じは少し硬いです。