台湾のお茶屋さんAから購入した2011年春茶の文山包種茶です。
文山包種茶は別名、清茶とも呼ばれる最も発酵の浅い青茶です。
緑茶に近い発酵度合いです。
非常に爽やかで清らかな香りがあり、日本人にも人気が高いお茶です。
品種は特に決まってはいませんが日本に輸入されているものは
青心烏龍で作られることが多いようです。
台湾の茉莉花茶はこの文山包種茶で作られることが多いです。
大陸であれば緑茶に香りを移して茉莉花茶を作りますが
緑茶の生産が殆ど無い台湾において文山包種茶がその原料とされています。
(この文山包種茶は花茶じゃないです)
濃い綺麗な深緑の茶葉です。
艶のあるゆるい縒りの茶葉で、大きさは比較的揃っています。
砕けなども少なく清清しい香りがあります。
黄色の美しい水色です。透明度もしっかりあります。
甘い上品な乳香が非常に良いです。
甘みと旨みが非常に強いです。これは美味しくて上品。
渋味や苦味などは一切感じません。
煎持ちも良さそうです。
香りも味も大きく変化せず、むしろ2煎目の方が旨みが強くなっています。
柔らかくて甘くて爽やかで、まさに清茶といった感じ。
少し高山気も感じます。
甘い香りが何煎も続いて、かなり長く楽しめるお茶でした。
かなり美味しいです。これ。
久しぶりに出会った煮物クタクタ系の柔らかい葉底です。
葉の砕けも殆ど無く、艶あり、肉厚で本当に美しいです。
大きさも揃っています。