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This article was written on 25 6月 2013, and is filled under delicious teas, 中華人民共和国, 福建省, 青茶 Oolong Tea.

岩茶 奇丹

岩茶 奇丹

メーカーさんUの岩茶 奇丹です。
2012年のものになります。

黒褐色の茶葉です。
大きさは小さめで火入れのせいか、完全な葉の形のものは殆どありません。
細やかな艶で覆われていて、花香が感じられます。

岩茶 奇丹
鑑定杯使用(左:1煎目 右:2煎目)

褐色の綺麗な水色です。
透明度、亮度共に高く出ています。
比較的高い花果香があります。持久性は若干劣る感じですが・・・
しっかりとしたミネラル感、柔らかい収斂味、酸味、甘味のバランスがいいです。
岩韻がしっかり感じられます。
回甘もあり、ちゃんと余韻を楽しめます。

岩茶 奇丹
蓋碗使用

橙褐色の透明な水色です。
ミネラル感がしっかり感じられ、柔らかい蜜蝋と甘味を感じます。
非常に上品な花果香があり、美味しい。
バランスの良い岩茶だと思います。
ただ、やっぱり煎持ちが若干よろしくないような。
もう気持ち長くていいと思うんですよね。
3煎目からがくっと落ちてしまうというのはちょっと。(^^;

岩茶 奇丹

肉厚でしっかり醗酵が行われている葉底です。
火入れは中火程度ですが、砕けが多いです。
何となく、砕けちゃったというよりは、こういう製法なんだろうなと思わせる感じ。
揉捻もしっかりされているほうですし。
柔らかいとまではいきませんが、弾力のある葉底です。

メーカーさんの話ではとても有名な岩茶の先生が作ったものだそうです。
日本で言えば岩茶の人間国宝という方です。
(名前を伺ったら確かに知っているお名前でしたし、老師からも繋がるような;)
というのも、このメーカーさんはその先生のご親戚一同で経営している茶業さんで
私が話を伺ったのも、その先生の姪とのことでしたが・・・
まぁ一族に一人有名な方がいると、それを元に食いモノにしちゃうというのは
中国あたりではよくある話です。(笑
正直、事務所で出される岩茶が・・・?この値段でこの味?と首を傾げざるを得ない状態で
試飲代として少量購入してきたものです。
実際は有名な先生は名前だけなんでしょうね。
美味しいですが、あのお値段はないなーっと。(^^;
先生から直接購入したら納得できる金額なのかも。

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