杭州の茶業さんBからサンプルにといただいた径山茶です。
茶業さんといっても、70歳を超えた茶農家さんで
とても腕の良いことで知られる有名な方なんだそうです。(すみません、無知で;)
先日、杭州方向に行った際に友人の紹介でお会いしました。
時間が無くて製茶場などの見学はできなかったのですが
旅の途中で飲みなさいと、最も出来の良い径山茶を少し分けてくださいました。
で、旅の途中では開封せずに大事に持ち帰ってきたのですが。(^^;
深緑を基本に白毫が多く差し込んでいます。
少し黄色がかった部分があるのですが、これは黄山毛峰で言うところの魚葉ですね。
嫩度が高い上に一番茶であるのが分かります。
縒りは強めで、砕けは殆ど確認できません。
大きさも均一です。
清涼感のある甘い香りが心地よいです。
上質なものなので鑑定杯は使用していません。
少し緑がかった金色の透明度の高い水色です。
亮度もしっかりあるので、ガーネットのような色合いです。綺麗。(^^
高い豆香と清らかな花香。
味わいは独特の丸い甘さと微かな心地よい苦みがアクセントとなっていて
実にすっきりしていながら、しっかり優しく甘いお茶という感じ。
最近、このタイプの緑茶を飲んでいなかったので新鮮な感覚です。
ミネラル感が非常に強いのが特徴的で
回甘の際に一緒にこの複雑な感覚が戻ってきます。
底が深い味わいといった印象です。
煎を重ねても逆に甘さが引き立つような
優しい印象ではあるものの、底力を感じるような
ちょっと凄いと思うようなお茶になっています。
複雑で言い表すのが難しいですね。(すみません・・・)
香りも衰えるどころか豆香はむしろ高くなってくるような。
凄いと素直に思う様なお茶です。
凄い。と見た瞬間に思った葉底です。
柔らかさはもちろん、弾力も十分どころか、かなりあります。
嫩度も高く、ほぼ均一。
砕けもありません。
葉底が答え合わせとは、このことですね。(^^