メーカーさんTの思茅 头春茶(頭春茶)、滇緑(雲南緑茶)です。
雲南省南部の思茅の標高1800m付近にある茶園で2014年3月15日に摘み取られました。
头春茶(頭春茶)というのは日本で言う一番茶。
中国茶で良く言われる早春茶と同じような意味で
春節後に最初に摘み取られたお茶をこう呼ぶことが良くあります。
この呼び方も早春茶と同様、雲南以外の地域でも
緑茶だけに使われる言葉でもなく、割と幅広く使われています。
雲南大葉種から作られているので头春茶といっても茶葉は大きめ。
深緑に白毫の白が綺麗に映えています。
砕けも少なく、縒りは緩め。
大きさも比較的揃っています。
甘い花香が感じられます。
黄色の水色で透明度、亮度も高く出ています。
甘い花果香があり、高さも充分です。
この甘い香りは雲南緑茶特有の甘さです。いいですね。
味わいはしっかりとした甘味、粘性のある茶水で茶質が良く出ています。
回甘もしっかり、余韻が長く続きます。
微かな柔らかい苦味が心地よく、味を引き締めています。
ミネラル感もしっかりあり、バランスが良いです。
今年もいい出来ですね。
金色の透明度の高い水色です。
亮度も高く出ています。
花果香が甘く高くでています。
粘性のある茶水でしっかりと甘く、複雑なミネラル感がバランスよく感じられます。
余韻も長く、かなり好み。
煎持ちも良く、トロりとしたお茶がずっと楽しめます。
葉底からも非常に甘い花香があります。
見た目の印象よりも遥かに柔らかい茶葉で、芯も多く見られます。
肉厚だけどクタクタという柔らかさで、所々に醗酵が始まっているのが分かります。
この塩梅が香りの良さを出しているんですね。
若干の砕けはあるものの、概ね大きさも均一。
今年も美味しい緑茶になったなと思います。(^^