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This article was written on 25 5月 2013, and is filled under delicious teas, 中華人民共和国, 緑茶 Green Tea, 雲南省.

思茅 早春茶

メーカーさんTの思茅 早春绿茶、滇緑(雲南緑茶)です。
雲南省南部の思茅の標高1800m付近にある茶園で2013年3月2日に摘み取られました。

思芽というと雲南コーヒーの栽培でも有名ですが
お茶作りでも非常に歴史の古い地域で、
普洱茶は思茅にある普洱府にそのお茶が集積されたことからその名になったほどです。
多くの野生茶樹、人工栽培の茶園
過去に人工栽培の茶園として利用されていたけれども何十年と放置された古茶樹園など
様々なタイプの茶樹が豊富に存在している地域でもあります。
この早春緑茶は古茶樹園から摘み取られたものです。

早春茶というのはその年の一番最初に摘み取られたお茶を言います。
(ただし、旧暦の地域の為、春節後の一番最初となります)
緑茶に限らずに使われる言葉で、普洱生茶にも早春茶と呼ばれるものはあります。

深緑を基調に白毫の白が綺麗に映えています。
縒りは強く、大きさも比較的揃っています。
砕けも殆ど確認できません。
ほっこりした甘い香りが感じられます。


鑑定杯使用

黄色の水色です。
透明度は高そうですが、白毫で濁っています。
亮度は高いです。
甘い花果香があります。高さも充分。
大葉種らしい、しっかりとした甘さとミネラル感がしっかりあります。
バランスの良さを感じさせる味です。


蓋碗使用

薄い金色の水色です。
桜餅のような香りがあります。
味は濃厚に甘く、爽やかな旨みとのバランスが非常に良いです。
雲南紅茶を思わせる甘さがあります。
回甘も強く、暫く余韻に浸れます。美味しい。

煎を進めていくと、どんどんトロっとした茶水になってきて
甘さも増してきます。美味しく変化していく感じ。
香りも良く、かなり良いお茶だと思います。

柔らかくて弾力のある葉底です。
芯も多く、嫩度も高いです。
艶もあり、若干砕けはありますが、気にならない程度。
(というか、この手の滇緑にしては少ない方)
ちゃんと作っているお茶だなぁとしみじみ。

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