北京のお茶屋さんAで購入した2011年の恩施玉露です。
3月25日頃に摘み取られた明前茶とのことです。
恩施玉露は湖北省恩施市芭蕉乡(芭蕉郷)や五峰山で作られる緑茶です。
殆どの中国緑茶が釜炒りで殺青(加熱)するのに対して
この緑茶は日本茶のように蒸して殺青を行う蒸青緑茶です。
一芯一~二葉で摘み取られて製茶されますが
蒸青緑茶であること以外にも特徴的なのは「整形上光」という工程。
この工程は揉捻などを70~80分も行うことで茶葉の艶を出します。
また、恩施玉露は三绿(三緑)と言われ
茶绿、汤绿、叶底绿、つまり、茶葉が緑、茶水も緑、茶殻も緑が特徴とされます。
細く縒られて両端が尖った恩施玉露らしい茶葉です。
花の香りがしてきます。とても良い香です。
良く見ると白毫がかなり多く付いています。
薄い黄緑の水色です。
温度が高い時は豆の香りがしました。
下がってくると草っぽい青い香りに感じます。
味はアミノ酸系の旨みと甘み、苦味があります。
確かに一般的な中国緑茶とは違う系統のバランスかもしれません。
香ばしさがないというか・・・
薄い黄緑の水色です。
アミノ酸系の旨みの強い緑茶です。
綺麗な緑の葉底です。
殆ど芽の部分に見えますが
蒸青緑茶だからか一芯一葉だったのが葉が取れてしまったのかな?
そんな感じの葉がちらほら見えます。
柔らかくてそのまま食べても美味しい茶殻です。