メーカーさんIからいただいた武夷岩茶の慧宛水仙です。
結構な量をいただいたのと、慧宛とあるので「もしや?」と思い、確認すると
ちょっと(かなり?)購入するのに気が引けるレベルのものでした。ありがとうございます。
慧宛というのは武夷岩茶の正岩茶区でも中心になる岩の名前です。
三坑两涧と呼ばれる、ワインで言うところのグランクリュ畑は
慧苑坑、大坑口、牛栏坑、流香涧、悟源涧
で構成されています。
慧苑坑はこの1つです。
慧苑水仙はその名の通り、慧苑坑の水仙です。
取り出した瞬間に「わっ」と思う程に細かい艶に包まれて、光り輝くような茶葉です。
黒褐色でほんのりと果香を感じます。
大きさは揃っていて、大きすぎもなく、小さすぎもなくといったところ。
とにかく艶の凄い茶葉です。
見とれてしまいますね・・・
鑑定杯の使用はしていません。(勿体ないので・・・)
透明度の高い褐色の水色です。
香りは見事な甘い深みのある花の香り、香ばしさの残る火の香りです。
味はさっぱりとした甘さと分厚い旨味とミネラル感。
本当に微かな酸味が奥行をぐっと広げています。
しみじみ美味しい。
流石というべきか、このレベルのお茶では当然、煎持ちが非常に良いです。
朝から淹れはじめて夜中までしっかり楽しめました。
最後まで旨味と甘味、弱い水仙ならではの酸味のバランスが素晴らしく、美味しかったです。
やっぱり綺麗な葉底です。
水仙だからか火はそれなりに強めですが(水仙は強いので火は強めが多いです)
ふっくら柔らかく肉厚な葉底になっています。
すっかり冷めている葉底でもまだ甘い花の香りが立ち上ってくるのは凄いですね。