安徽省のメーカーさんAの手工 太平猴魁です。
先日、安徽省へ行ってきた際に入手しました。
このメーカーさん、太平猴魁が急激に値上がりするきっかけになったという
胡錦濤がプーチンにプレゼントしたのがこの会社の太平猴魁なんだそうで
現地では結構有名な会社です。
平らに伸ばされている機械で作られた太平猴魁もありましたが
(機械を使ったとしても大変そうなのは変わらない様な作り方ですけど;)
折角なので手工、機械を使わない手づくりの太平猴魁が欲しくて
選んできました。
といっても高額沸騰の収まらない太平猴魁なので、
流石の私でもちょっとないなぁというお値段。(^^;
手工ともなると更に上がるのですが、低すぎず、かつ恐ろしくなりきらない価格帯で
他にも何人か同じものを買う人がいるという利点をいかして
掟破りの1両(50g)しか購入しないことでそれなりのものを購入してきました。
通常、試飲して1両しか買わないって結構嫌がられるのと(お店は利益にならない)
私の知る範囲の現地お茶好きのみなさまからは結構マナー違反なふるまいとされます。
最低でも半斤(250g)からでしょ?みたいな感じです。
(但し、これは茶市場や卸の場合です。街中の小売店は問題ありません。)
実際、最小単位は1両なので買えることは買えるのですが
そこでそれを貫き通すとその場は良くても
実はもっとお値打ち良品があったりしても教えてもらえないとか
何の巡り合わせか再度行くことになった時に
どうせ良いものは買わない(or少量)だからと底辺のものしか出してこないとか
まぁ色々な不都合が出てきたりします。
逆に気にいってもらった方がその場のお金よりもずっと得することが多いです。
二度と行かないお店に試飲代として1両しか買わないというのはアリですけどね。
(たまにやりますw)
黄緑から深緑までグラデーションの美しい色合いです。
葉の表面に白毫がキラキラ光っていて美しいです。艶やか。
大きさはほぼ均一です。
乾燥茶葉の状態で見事な蘭香があります。
鑑定杯は使用していません。恐ろしくて・・・(^^;
薄い金色の透明な水色です。
亮度も充分、宝石のような美しさがあります。
香りは見事な蘭香。しかもかなり持久性があります。
茶質が良く出ているんだなと思わせるトロりとした柔らかい粘性があり
深みのある爽やかな甘さとその奥にある複雑なミネラル感が凄いです。
美味しい。(^^
緑茶なのに煎持ちも良く、最後まで蘭香が綺麗に出ていました。
いいお茶ですね。
夏を越した今の時期だからこその柔らかさもあって美味。
綺麗な葉底です。
黄緑色の大きさの揃った美しい葉で構成されています。
クタクタに柔らかく、まるでお浸し。
砕けもなく摘み取った茶葉の形にそのまま戻るような感じです。