台湾南投県魚池郷の作り手さんKの日月潭原生種山茶です。
日月潭紅茶ですが、紅玉(台茶18號)や阿薩姆(台茶8號)といった品種ではなく
この地に自生している原生種から作られています。
黒褐色から赤褐色まで混ざった色合いです。
細やかな艶があります。
比較的大きめの葉で均一になっています。
縒りはゆるめ。
所々に金毫も確認できます。
甘い花香が心地よい感じの茶葉です。
鑑定杯の使用はしていません。
褐色の透明度、亮度共に高い水色です。
非常に高い花果香があります。
最初はリンゴのような果香、後から見事な深い甘味のある花香が出てきます。
味わいは爽やかな甘さと清涼感を伴う滋味のような旨み。
とても優しく品のある味わいで美味。
雑味、苦味や収斂味といったものは感じられません。
ただし、少し奥行きが無いかなという印象も・・・
煎持ちは普通といったところです。
大きめの葉で構成された葉底です。
揉切というか、切れてしまったというか、これは製法によるものだと思いますが
揉み切れているものとそうではないものが混ざっています。
大きさは不均一、かなり硬い葉からクタクタに柔らかい嫩葉まで様々です。
全体的な弾力はそれほどありません。
美味しいのですが、実はかなりのお値段のする茶葉でした。
お値段を考えるとちょっと高すぎかなぁと思わなくも無いような。(^^;
原生種を使用しているというだけで価格を上げてきたのかなと思います。
味わいは悪くないのですが、中途半端感が否めません。
折角の原生種、製茶方法を見直してもらえればなぁと思います。